ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA (2015年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784044089177

作品紹介・あらすじ

この世に生きる私たちが、苦しみから逃れられないのはなぜか。苦しみはどこから生じ、これを断つにはどうすればよいのか。
ブッダが得た「悟り」の本質をインド哲学の内側から捉えなおすとき、徹底して人間的に思考するがゆえに人間を超越してしまう、孤独な天才の姿が浮かび上がる。
真の悟りは知性を求め、知性は孤立を恐れぬ勇気を求める――。従来の仏教学が見落としてきたブッダの哲学的独創性へと分け入っていく、刺激的論考!

(本書は、『ブッダが考えたこと これが最初の仏教だ』を改題し文庫化したものです)

感想・レビュー・書評

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  •  いわゆる仏教学者以外のインドの専門家に、ゴータマ・シッダッダさんの哲学性を褒めていただけて嬉しいです。

     そして、いままでの仏教専門書が、僧侶かあるいは篤信の学者のみなさんにになわれたことで、宮元先生が指摘されているような欠陥が生じていることも、あるのかなと存じます。というかそういう本にたまたま最近あたりました(笑)。

     しかし、反面、仏教界内部では当たり前のことでも宮元先生はご存じない、ということもあるかなと思いました。
    それでも、やはり書いていただいたことに感謝したいと思います。

    ☆原始仏教経典について
    別件もあって、このたび、
    中村元選集 (第14巻)にあたって、なにが最古の仏教経典と考えられているか確認してみました。もう古い論文になりますが、大筋では変わっていないと思います。

     第二次世界大戦時、アメリカは当時の第一級のエリートを選別して日本語・文学を研究させた。私はたまたま海外でそういう人に出会って「私は大戦中に軍で日本語を勉強していた」と言われたことあります。さぞエリートだったんだろうなと思いましたがそれを言うと嫌味になるからやめておきました。


    ゴータマ・シッダッタさんのいう修行法は、「思考停止を目指す瞑想」ではなく、「徹底的に思考する瞑想」だといわれるんですが、それはどうかなあと思います。


    とりあえずwikipediaで八正道について確認したところ;
    正念(しょうねん, 巴: sammā-sati, 梵: samyak-smṛti)とは、四念処(身、受、心、法)に注意を向けて、常に今現在の内外の状況に気づいた状態(マインドフルネス)でいることが「正念」である。
    正定(しょうじょう, 巴: sammā-samādhi, 梵: samyak-samādhi)とは、正しい集中力(サマーディ)を完成することである。この「正定」と「正念」によってはじめて、「正見」が得られるのである。

    と書いてありました。大変参考になりました。

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著者プロフィール

宮元 啓一(みやもと・けいいち):1948年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。現在、國學院大學名誉教授。専攻、インド哲学・仏教学。主な著訳書に『仏教誕生』、『インド哲学の教室』、『わかる仏教史』、『新訳 ミリンダ王の問い』、『インド哲学教室①インドの死生哲学』、『インド哲学教室②インドの唯名論・実在論哲学』などがある。

「2025年 『インド哲学 七つの難問』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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