高杉晋作 情熱と挑戦の生涯 (角川ソフィア文庫)
- KADOKAWA/角川学芸出版 (2014年7月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044092108
作品紹介・あらすじ
往復書簡や日記・詩歌、そして地元の古老たちの話など、豊富な史料を検証。激動の時代の流れに葛藤しつつも、近代日本への変革に向けて突き進んだ、「青年・高杉晋作」の実像と内面に迫る本格評伝。
感想・レビュー・書評
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時代のアウトサイダーとして行動する高杉晋作の姿を読んで、実際に行動することを是とする陽明学への興味が湧くとともに、かつて読んだ三島由紀夫の行動主義に関する文章が思い起こされた。
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同じ作者の文春新書『高杉晋作』の加筆修正版。
ぼくはどうもこの種の「個人史」というのにそんなに興味がないということが改めてわかった。この種の「個人史」といのはどういうものかというと、帯にある「人間・高杉晋作に迫る」というようなものである。果してどうなったらその人のことに「迫った」ことになるのか、いまいちよくわからない。プライベートなことを書いたら「迫った」ことになるのか?誰も知らなかった新事実を明らかにしたら「迫った」ことになるのか…。 -
意外と良書だった。
小説と違ってセリフも情景描写もない。しかし、資料に基づいて晋作の行動を記し、その時の彼の意図や心理を推測する記述方法に、読む方も否応なく想像力を掻き立てられる。
あと、坂本龍馬って意外と小者(使いっ走り)だったんじゃないかと思われる節が。 -
2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」のために読んでおきたい一冊です。幕末の激動の時期に国や藩を背負った高杉の悩みや怒り、闘い続ける男のドラマが!
29年の彼の人生を浮かび上がらせる名著である。