増補「徒然草」の歴史学 (角川ソフィア文庫)

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  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044092160

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  • 吉田兼好という人物がどのような人で、文学価値を置いて、歴史的に検証していくと・・・。兼好が後宇多・後二条院の大覚寺朝に近く、執権になった金沢貞顕とも親しい、西行とも関係深い徳大寺家などの公家にも興味があったなど、生々しい世界に近かったことも意外。馬、博打・囲碁・双六などの賭け事が大好き、酒は好きだが、酒宴の弊害は嫌い、高師直の恋文の代筆など、史実が楽しい。また3つの勅撰和歌集に歌が取り上げられ、歌人としても優秀だった。また出家もしていた!「徒然草」は「枕草子」を意識して書かれた。「徒然草」の1つ1つの段が、現代性を帯びるだけではなく、兼好が歴史上の個性を持ったひとりの人物であることを改めて感じさせられる。

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著者プロフィール

1946年山梨県生れ。1970年東京大学大学院修士課程修了。神戸大学講師、お茶の水女子大学助教授、東京大学教授、放送大学教授を経て、現在、東京大学名誉教授・放送大学名誉教授。※2020年2月現在
【主要編著書】『院政期社会の研究』(山川出版社、1984年)、『書物の中世史』(みすず書房、2003年)、『文学で読む日本の歴史《中世社会篇》』(山川出版社、2016年)、『増補吾妻鏡の方法(新装版)』(吉川弘文館、2018年)

「2021年 『『一遍聖絵』の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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