農的幸福論 藤本敏夫からの遺言 (角川ソフィア文庫)

制作 : 加藤 登紀子 
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 15
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044094010

作品紹介・あらすじ

「農的生活」を実践した藤本敏夫の27歳から晩年までのメッセージに加藤登紀子の書き下ろし「藤本敏夫が残したもの」などを加えた珠玉のエッセー。学生運動から転じ、日本の農業を変えようと「農的生活」を主張し、実践した藤本敏夫。彼が目指したものとは何だったのだろうか?大地に根ざした自立した生き方とは?農業のもつ可能性とは?自らの実践活動から得た農体験のすばらしさを通して、新たな生き方を提示する1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 藤本敏夫とは、森山良子と共に今や数少ないきちんとした社会的な面も含むメッセージ性を持った歌手の加藤登紀子が、獄中結婚した相手の元全学連委員長ということくらいしか知らず、その後たしかムツゴロウこと畑正憲のような活動をされてきたみたいに思っていました。

    一応、私ごとき遥かに遅れてきた世代でも知っている名前の、最首悟や山本義隆や秋田明大や滝田修や、あっ、つかこうへいの『新・飛龍伝』では内田有紀が神林美智子という名の全共闘委員長役だったのですけれど、そういう中のひとりとしての認識もありました。

    たしか2002年亡くなった年に、家の光から単行本が出たのを買いそびれていて、このたび文庫本で出たので購入。

    読んでみてびっくりしました。1969年、今から40年も前から、環境汚染を・食の安全への不安を、何とかしないといけないということで活動され、1981年に千葉県鴨川市で「鴨川自然王国」という農業共同体を作って、日本の農業を変えようという実践をされて来たそうです。

    あと、今回ほかのものも読んでみて、多いに嫉妬したことが一つありました。それは、彼が同志社大学で、我が溺愛する鶴見俊輔のゼミにいたこと。直接薫陶を得るなんて何てずるいんでしょう、悔しい!

    生きていれば65歳。これだけ先駆的なことをされた方だから、まだまだもっと新しいことも不可能じゃなかったはずですから、いかにも58歳の死は無念だと思います。

    記憶に残る言葉だらけですが、一つだけ・・・・

    社会と歴史における自分の位置づけができれば、自分の役割が認識でき、アクションに移ることができる

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