音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治 (角川ソフィア文庫)

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  • 角川学芸出版
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044094027

感想・レビュー・書評

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  • 黒岩比佐子著、角川ソフィア文庫 2009 『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』
    聾唖の写真家・井上孝治の写真を多く掲載した本。
    「音のない記憶」とあるが、別の種類の音が聞こえてくる本でもある。
    掲載写真は、そういった写真家についての事前の知識を与えられてから見るわけだが、
    子供たちが外を走り回って遊んでいた昭和の時代の、遥かな音が感じられたと思う。

  • ひさしぶりに質の良いノンフィクションに出会えた。途中、関係者のくだりが長すぎと感じたが、筆者の誠実さが伝わる本

  • 終了しちゃってますが、、、
    昭和へのまなざし「音のない記憶」写真展(井上孝治) | ART GALLEY KAGURAZAKA | IMA ONLINE
    http://imaonline.jp/ud/exhibition/51b0068d6a8d1e6985000004

    角川学芸出版のPR
    「日本一のアマチュア写真家、井上孝治。三歳で聴覚を失った彼は、コンテスト荒らしの異名をとる写真の実力で、ついに、アルル国際写真フェスティバルに招待される――。異色のろうあ写真家の生涯を追う!

    生き方そのものが「写真的」だった。 ――大竹昭子
    生きることに希望と誇りをもち続けた日本一のアマチュア写真家、井上孝治。父から聾学校の卒業祝いにカメラを贈られると、一気に才能を開花させ、人、街、生活のスナップショットを撮り続けた。百貨店の広告に起用された写真は、誰もがもつ「あの頃」の記憶を蘇らせ、大反響を呼ぶ。その反響は海を越え、世界で最も伝統あるアルル国際写真フェスティバルに招待される――。異色のろうあ写真家の生涯を追う! 解説・大竹昭子」
    文藝春秋のPR(単行本)
    「三歳時の事故で聴覚障害者となりながら、フランスでも高い評価を受ける作品を残した福岡の素人写真家の一生。未公開写真多数収録

    担当編集者から一言
    三歳時の事故で言葉と聴覚を失いながら、アマチュア写真家として、また、ろうあ運動家としても活躍した井上孝治さんの評伝です。井上さんは、福岡でその一生を終えたため全国的には殆ど知られていませんが、フランスでは「日本のブレッソン」と称されるほどの高い評価です。未公開写真も多数収録。(HK)」

  • 昭和30年代の福岡の町や人々の暮らしを撮ったろう者の写真家 井上孝治さんのことは、数年前、NHKの特集を見て知りました。

    その頃読んだ堺利彦の評伝を書いた黒岩比佐子さんの名前を番組のエンドクレジットのなかに見つけ、調べてみたら彼女のデビュー作が井上さんのことを書いたこの本でした。

    買ったまま本棚でずいぶんと寝かせ、熟成させていましたが、いよいよ読み頃を迎えたようです。

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プロフィール

1958年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。ノンフィクション・ライター。図書館へ通い、古書店で発掘した資料から、明治の人物、世相にあらたな光をあてつづけた。
『「食道楽」の人 村井弦斎』でサントリー学芸賞、『編集者 国木田独歩のj時代』で角川財団学芸賞、『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』で読売文学賞を受賞。
他の著書に『音のない記憶』『忘れえぬ声を聴く』『明治のお嬢さま』など。10年間で10冊の著書を刊行した。惜しまれつつ、2010年没。

「2018年 『歴史のかげに美食あり 日本饗宴外交史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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