俳句への旅 (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA (2009年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784044094119

作品紹介・あらすじ

俳句は難しいものではなく、風景や自分の生活を素直な心でうたえばよい。旅に出て必ずしも句を作るとは限らず、何気なく風物を楽しみ、大きくその風土を呼吸すれば、残るものはおのずから残る。ただ、素直な心になることが一番難しい。――近代俳句の流れを解説し、半生の回想や自他の秀句により俳句とは何かを考察した珠玉の俳句評論。俳句を愛するすべての人へ、必読ロングセラーの初文庫化。
解説・村上護

感想・レビュー・書評

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  • 入門書、通史の類はたくさんあるけれど、
    グッとくるものは少ない…
    きっと、客観性を重んずるあまり、著者本来の
    志向が薄められているせいじゃあないだろうか。

    本書は、かっこうの入門書であるように思った。
    著者は真摯に俳句に対峙しながら、自身を見据えている…
    それが、ひしとつたわってくるから、心揺さぶられるんだと思う。
    あからさまに語ることのはずかしさ…その一方の熱い気持ち…

    こんなエピソードが紹介されている…

    ―おのれをかえりみる暇もなく、あわただしく過ごした。
      少しうそ寒くむなしい思いがある…(テレビの対談で)…
      高峰秀子が「忙しいってはずかしいことよ」といった言葉が、
      いたく胸にこたえて、しーんとしたひとときをもった。

    巻末で紹介されているのが杉田久女…そうした構成を選んだ
    著者の熱い思いが感じられてならない。杉田久女は、
    生涯のほとんどを九州・小倉で過ごしたという。
    「炎の女」と云われた杉田久女を、もっと知りたくなった。

    今年は、森鴎外の生誕150年、松本清張の没後20年にあたる…
    両者のゆかりの地でもある小倉…どうやら清張の文学館も、
    必見のすばらしいものであるらしい…杉田久女から、
    森鴎外、松本清張を追って…今年の夏は、小倉に旅しようかな…

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著者プロフィール

大正8年兵庫県生まれ。ボルネオに出征後復員。加藤楸邨に師事し「寒雷」編集長を経て俳誌「杉」を創刊主宰。句集『鯉素』で読売文学賞を、句集『四遠』で蛇笏賞を受賞。昭和62年紫綬褒章受章。著書に『澄雄俳話百題』ほか多数。文化功労者。

「2009年 『俳句への旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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