- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044094119
作品紹介・あらすじ
芭蕉・蕪村から子規・虚子へ――。文人俳句・女流俳句を見渡しつつ、現代俳句までの俳句の歩みを体系的かつ実践的に描く、愛好家必読ロングセラー。戦後俳壇をリードし続けた著者による、珠玉の俳句評論。
感想・レビュー・書評
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入門書、通史の類はたくさんあるけれど、
グッとくるものは少ない…
きっと、客観性を重んずるあまり、著者本来の
志向が薄められているせいじゃあないだろうか。
本書は、かっこうの入門書であるように思った。
著者は真摯に俳句に対峙しながら、自身を見据えている…
それが、ひしとつたわってくるから、心揺さぶられるんだと思う。
あからさまに語ることのはずかしさ…その一方の熱い気持ち…
こんなエピソードが紹介されている…
―おのれをかえりみる暇もなく、あわただしく過ごした。
少しうそ寒くむなしい思いがある…(テレビの対談で)…
高峰秀子が「忙しいってはずかしいことよ」といった言葉が、
いたく胸にこたえて、しーんとしたひとときをもった。
巻末で紹介されているのが杉田久女…そうした構成を選んだ
著者の熱い思いが感じられてならない。杉田久女は、
生涯のほとんどを九州・小倉で過ごしたという。
「炎の女」と云われた杉田久女を、もっと知りたくなった。
今年は、森鴎外の生誕150年、松本清張の没後20年にあたる…
両者のゆかりの地でもある小倉…どうやら清張の文学館も、
必見のすばらしいものであるらしい…杉田久女から、
森鴎外、松本清張を追って…今年の夏は、小倉に旅しようかな…詳細をみるコメント0件をすべて表示
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