俳句とはどんなものか (角川ソフィア文庫 D 104-2)

著者 :
  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044094126

作品紹介・あらすじ

俳句初心者にも分かりやすい理論書として、俳句とはどんなものか、俳人にはどんな人がいるのか、俳句はどのようにして生まれたのか等の基本的な問題を、懇切丁寧に詳述。『俳句の作りよう』の姉妹編。

感想・レビュー・書評

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  • http://naokis.doorblog.jp/archives/haiku.html【書評】『俳句とはどんなものか』季節を写実的に詠む


    <目次>
    緒言
    第一章 総論
     一 俳句は十七字の文学であります
     二 俳句とは芭蕉におって作り上げられた文学であります
     三 俳句とは主として景色を叙する文学であります
     四 俳句には必ず季のものを詠み込みます
     五 俳句には多くの場合切字を必要とします
    第二章 季題
     六 時候の変化によって起こる現象を俳句にては季のもの
       または季題と呼びます
     七 俳句を作るには写生を最も必要なる方法とします
     八 季重なりは俳句において重大な問題ではありません
     九 俳句の文法といって特別の文法は存在いたしません
    第三章 切字
     十 俳句の切字というものは意味かつ調子の段落となす
       ものであります
     十一 「や」「かな」は特別の働きを有する切字であります
    第四章 俳諧略史
     十二 俳句とは芭蕉によって縄張りせられ、芭蕉、蕪村、子規
        によって耕耘せられたところの我文芸の一領土であります
    解説 深見けん二


    2015年9月の千年読書会の課題図書
    2016.12.16 トイアンナのブログでも見つける。

  • 俳句についてとてもわかりやすく説明してある

  • 高浜虚子の『俳句とはどんなものか』は、雑誌「ホトトギス」に大正2年5月号から「六ヶ月間俳句講義」として連載されたものだそうです。大正2年というと今から100年前。でも、ご安心を。この本は、新字新仮名に改められ、読みやすくなっています。内容も、わかりやすい言葉で、実例を交えて、「俳句とはどんなものか」が語られています。まずは、お読みくだされ。

  • 写生、客観的描写の徹底は、それによって対象への共感がしみじみと沸き上がってくる。

    共感や同情のない主観的主張より、はるかに思いがこもっている。

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著者プロフィール

明治7年松山生まれ。本名、清。子規、漱石、碧梧桐らと親交を結び、『ホトトギス』発行人となって今日の俳句隆盛の基礎を作る。「客観写生」「花鳥諷詠」など、広く老若男女に俳句を伝え広めると共に、多くの優れた俳句作家を育成した。文化勲章受章。昭和34年没、85歳。

「2021年 『進むべき俳句の道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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