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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784044094140
作品紹介・あらすじ
『万葉集』と『日本霊異記』では描かれる家族のありようが大きく異なる。8世紀に成立した律令制が「子を育ていつくしむ母」を「子を顧みない母」に変えた。人間を個体として認識するようになると親子関係も夫婦関係も変化してきて、母に高利で貸し付けをする子、与えた乳の代価を要求する母など、前時代には思いもかけなかった家族関係が生じてきた。今から1300年前に生まれた家族関係のゆがみを文学の中に読み解く画期的な試み。
感想・レビュー・書評
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古代文学・文献の「家族」にスポットをあて、そこに浮かび上がる、古代の家族観と律令国家出現による家族崩壊や歪みを論じる。
母と娘、母と息子、父と娘、父と息子…
神話にみる家族関係や、そこに介入している7世紀の視点、律令制で変化した家族…
現代に通じる普遍的な指摘を含め、とても興味深く面白いです。
多岐に渡る参照や視点は非常に「文化人類学」的で個人的に大好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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著者プロフィール
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