日本人はなにを食べてきたか (角川ソフィア文庫 I 109-1)

著者 :
  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044094164

作品紹介・あらすじ

コメはいつから主食となり、肉はなぜ忌避されてきたのか。縄文時代の木の実から現代のハンバーガーまで、社会のシステムのなかで日本人はどんな食べ物を選び、どんな料理や文化をかたちづくってきたのか。祭祀・儀礼や宗教、政治・制度、都市の形成など、各時代の歴史背景と深いかかわりをもつ「食」。中世から近世にかけて築かれた「米社会」と、文化としての料理の発展など、日本の歴史に直結する「食生活」通史の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから期待した内容と中身の差が大きかった。
    日本人の、貴族、武士、農民といった階層ごとに、時代ごとにどのような材料、調理の食事をしていたのか、メニュー例などを期待していた。
    この本の内容としては、歴史の教科書をさらっと流しながら、その頃の資料に残る食関連の内容を抜粋するような進め方で、イメージ喚起が乏しい。

    読み手に多少の知識があると、そんなことは知っているよ、程度の内容が殆ど。
    過去の具体的な食卓となると不明な点が多く、安易な描写は避けているのだろうが、読み手には退屈。
    食に関する歴史的な資料の記載は豊富なので、その資料をメモして、さらに深堀りする機会にできれば。

  • 旧石器時代から1990年代にかけての「食」の歴史を解説している。律令国家の成立以降食肉が制限されるが実際には広く食肉が行われていた事は大変興味深い。

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  • 農耕が身分社会の権化。

  • “食”の重み―食生活史の視点
    木の実の利用―採取と狩猟からの出発
    米づくりと社会と文化と―水田稲作と国家の発生
    “聖”なる米の選択―古代国家の水田志向
    農業と自然―中世の農業と食生活
    “穢”された肉―中世前期の食生活と宗教
    米への希求―中世後期の食生活と差別
    料理と政治―日本料理の変遷と儀式
    米社会の完成―近世食生活の位相
    茶懐石の発展―近世料理文化の形成
    “遊び”と料理―近世料理文化の爛熟
    西洋料理のはじまり―近代への移行と食生活
    近代化と食糧制度―世界大戦と食生活
    ハンバーガーの登場―現代社会の食生活

    著者:原田信男

  • かぼちゃ、てんぷら、が外来種だと教わると、じゃあ元来の日本人は何食べてたんだろうとずっとおもってた疑問をそのままタイトルにしてくれた。興味をそそるタイトルと、説得力ある言説が、読みやすい。単純に食べてきたものを紹介するだけでなく、そこから見え隠れする日本人論が面白い。

  • 戦後だけ事実を知っているので読む。

  • 購入。

    先史時代から現代まで、日本人がなにを食べてきたのかを当時の出来事も交えて解説している。

    米との関係の説明に多くのページが割かれている。現代に入ってからの説明はとても少ない。

    肉食の禁止もそこまで徹底されていなかったものが、段々と人々の意識に入り込んでくることが分かり、文化は怖いと感じた。

  • 日本の「食」の歴史にスポットを当てた本。

    食に関する歴史を紹介した本はあまり見かけないが、この本では、政治や社会情勢を絡めながら、武士や貴族の食生活及び庶民の食生活をそれぞれ説明している。

    食生活を考えるうえで、政治・社会情勢を理解しておくことは不可欠であるので、まずは、その時代の社会情勢をしっかり理解することが大切である。その上で食生活について考えると、理解しやすいのではないか。

    また、全体を通じて、日本の食生活では、「米」が特別な存在であったことが伺える。
    パン食やハンバーガーが普及してもなお、日本人の食生活は米が中心であるだろうし、それは今後も変わらないだろう。

  • 縄文・弥生から平安~戦国~明治~昭和~近代までの中で日本人の食事で常に中心を占めてきた「米」と食のあり方について、当時の状況を振り返りながら分析した本。明治以降のいわゆる西洋化以前の説明があまりに長すぎて途中で切ろうかと思ったw
    本当は文化・地域ごとの食べる料理の違いとか、むしろ近代以降の食事の変化とかにもっと頁を割いてくれると期待してだけにイマイチ残念。まぁいいか。

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著者プロフィール

一九四九年・栃木県生。明治大学大学院博士課程中退。博士(史学)。現在国士舘大学21世紀アジア学部教授。著書『中世村落の景観と生活』(思文閣出版、一九九九)、『歴史のなかの米と肉』(平凡社、一九九三)、『食をうたう』(岩波書店、二〇〇八)他。

「2016年 『日本人はなぜ、五七五七七の歌を愛してきたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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