- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044094324
作品紹介・あらすじ
瀕死の出血から五年。しかし、高次脳機能障害を背負った著者の脳は驚異的回復を続けた。自前のリハビリ、同じ障害を持つ人々との出会い、生きる勇気をくれた一人息子の言葉。『壊れた脳 生存する知』姉妹編。
感想・レビュー・書評
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『壊れた脳 生存する知』で脳梗塞による自身の高次脳機能障害を内側から表現した著者の第二作を文庫本用に加筆修正したものである。
脳梗塞や高次脳機能障害は、自分にも自分の家族にも現実的に起きうるものである。そのときに、起きたことを自分の一部と受け入れて、リハビリによる学習と回復の希望を持つことができるかは、こういった体験者の記録を読んでいるかどうかで大きな違いがあるように感じる。その意味でも読む価値がある本。彼女が至った「あきらめないために受け入れる」という姿勢は、より広いコンテキストの中でも意味のある言葉だと思う。
著者が言うように「脳が壊れると大変だけど、脳が壊れても大丈夫」ということは言えるのかもしれない。そのためには周りの理解が重要であることもまた確かなのである。そして、この本では彼女の息子が彼女にとって大きな支えになっていることがわかるのである。
以下のWebサイトでも記事が更新されている。日々の出来事を記録するということも回復の助けになるとのこと。
『壊れた脳 生存する知 ~ 山田規畝子オフィシャルサイト』
http://maido.rocket3.net/kikuko/
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『壊れた脳 生存する知』のレビュー
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4044094136詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014年12月新着
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壊れた脳 生存する知 の続編。
やっぱり、読んでおくべき本です。
医療が発達した現代、たぶん、やがて、自分も周り、含めて、高機能脳障害は身近になります。
外見では分からない神経系統の障害は、学んで初めて理解の入口に立つものでは?
知っているといないとでは、大違い。ぜひ前作あわせて手に取って欲しい本です。