帝都妖怪新聞 (角川ソフィア文庫)

制作 : 湯本 豪一 
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 53
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044094416

感想・レビュー・書評

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  • 文明開化の世だからと怪奇現象を否定しながら、狐や狸が人を化かすのは信じるという、現代から見ると矛盾している記述が見られるのが面白いです。

  • 妖怪の時代は明治時代で終わったと思っていたけど、実はそうではなく。
    新聞に怪奇現象が掲載される→それに誘発されて、全国の怪奇現象の記事が集まる という一連の行動があるのは驚かされた。

  • 明治時代の新聞に載っていた怪異や怪物の記事。

    普通の事件記事に紛れて、予言する幻獣アマビコだの海坊主だの狐狸の記事も掲載されていた。

    「眉に唾して読んで欲しい」とか
    「何だか新聞屋には分かりかねる話です」など
    疑いを持った眼差しで書かれている。

    河童の皿と言われるものを売ろうとしたら、欲しがる者が多いので、調子にのって値をつり上げて売らない持ち主に「余計な世話ながら、化けの皮のはげないうちに、早く見切ればよいのに」と読売新聞の記者は書いている。

    事件紹介というよりは、楽しんで興じる読み物としての位置づけだったもよう。

    化け物や怪異のイラストも多数あり、滑稽だったりおどろおどろしいようすだったり、絵だけでも楽しめる。

    鬼の手や天狗、河童と、メジャーどころが活躍している。

    反面、江戸時代の黄表紙のように化け物の滑稽さを楽しむ感覚ではなく、馬鹿馬鹿しいと批判しつつもからかうように見ている感じがする。

    文明開化で文化人は懐疑的になり、田舎の情報乏しい民はまだまだ迷信や妖怪を現実のものとして見ていたようだ。

    明治らしさが深く見えてくる本。

  • 文明開化に沸き返る明治の世。妖怪たちは、新聞という新たな棲息地で大繁殖していた!

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