和食とはなにか 旨みの文化をさぐる (角川ソフィア文庫)

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  • KADOKAWA/角川学芸出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044094638

作品紹介・あらすじ

世界無形文化遺産「和食」はどのようにかたちづくられたか。素材を活かし、旨みを引き立て、栄養バランスにすぐれた食文化が、いつどんな歴史のもとに生まれたかを探り、その成り立ちの意外な背景を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 古代から現代までの和食文化の流れが分かりやすく説明されています。

     現在の会席料理の源流が、古代神事の神饌があり、神様のお下がりを皆で食べるところから、饗応料理(本膳料理)となったこと。
     平安~鎌倉時代の寺院で開発された精進料理が、調理技術の発展に大きく貢献したこと。
     酒宴の席で饗される饗応料理から酒を省き、より食の本質をストイックに追及して生まれたのが、お茶席にて饗される懐石料理であること。
     食を楽しむ文化が、江戸時代に大いに発展したこと。
     などなど……。

     和食に対する薀蓄盛りだくさん。
     その時代時代の料理の在り方はなんとなく知っていたのですが、例えば精進料理が調理技術を飛躍的に向上させたことや、一品ずつ順番に、「熱いものは熱いうちに(提供する)」という、現在の会席では当たり前の「時間軸を中心とした料理」(P100)のそもそものわけは、お座敷に高脚膳のスタイルになったことでお膳にいっぺんに料理が乗らなくなったから、など、細かなところで目から鱗です。
     あと、江戸人の食を楽しむ姿勢はなかなか異常なものがあります。現在の食、特に外食の風習は江戸時代にはすでに確立されていたというのには驚きです。江戸人、食を楽しみ過ぎ!

  • 平易な文章ながら、内容は一次資料への取材が豊富な、「食」を切り口にした本格的な日本史の鳥瞰。675年の肉食禁止令では牛・馬・犬・鶏・猿の五畜を対象にしていたこと、茶の湯が食の庶民化ー作法の簡素化に寄与したこと・・など雑学の宝庫。

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著者プロフィール

一九四九年・栃木県生。明治大学大学院博士課程中退。博士(史学)。現在国士舘大学21世紀アジア学部教授。著書『中世村落の景観と生活』(思文閣出版、一九九九)、『歴史のなかの米と肉』(平凡社、一九九三)、『食をうたう』(岩波書店、二〇〇八)他。

「2016年 『日本人はなぜ、五七五七七の歌を愛してきたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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