食える数学 (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA (2015年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784044094775

作品紹介・あらすじ

数学にロマンや美しさはあるけれど、仕事や生活に役立つの?Suicaなどの交通系ICカードには乱数、インターネットショッピングには因数分解、行動の測定ツール「ビジネス顕微鏡」にはグラフ理論……。データ収集が簡単になり、ビッグデータがさまざまな予測に用いられるなど、実学としての数学は急速に発達している。企業で働き一度は数学の無力さを痛感した数学者が、研究をとおして見出した、実社会で活躍する数学のお話。

感想・レビュー・書評

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  • 実社会と結びつきがなく、役に立たないとされる純粋数学が、どのようにして実用的な数学、手段としての数学になるのかが気になって読んでみた。
    理論が応用されるのはいつかわからない。それを聞くのは野暮、ということだった。
    整数論を興味本位で研究していたら、それが300年後に暗号としてインターネット社会に利用されているみたいな事例がそうだった。だから、研究者の興味と社会の需要がマッチしたときに、「食える数学」になるのだと思った。じゃあ数学者は数百年先を生きている人なのか?とも思ったが、でも彼らはただ自分の興味にしたがっているだけで、未来のために貢献など考えていないようだから不思議だ。
    また、純粋数学の目的は証明することにあって、そのなかで一般化と厳密性を追求することの何が楽しいかよくわからなかった。しかし、本書のなかに「数学は料理のようなもの。実際に使える数学は料理のレシピみたいなもので、料理はおいしければそれでいい。なぜそうするとおいしいのかが解明できてもあまりおもしろくないでしょ」と言う記述があり、私はむしろなぜおいしくなるのかということに興味があるので、この感覚が純粋数学を楽しんでいる人と一緒であれば、なんだか同じ感覚を掴んでいるようで嬉しい気持ちになった。

  • もう少し数学やろうと、背中を押してくれる本。

  • 後輩に勧められて読んでみました。数学がとても苦手だった私も、もう少し粘って勉強してみようと思いました。

  • 挫折してきた数学を克服すべく、放送大学で履修した科目をきっかけに少しだけわかったことがあって、やる気に拍車をかけるためにこの本を手に取った。求める実用数学と数学科数学の違いはよくわかった気がする。生涯かけて、わかることが少しでも増え、なにか自身の思考や生き方の役に立てばいいやと思った。勉強はし続けよう。

  • これもスイスイ読める軽い本。
    しかししらなかった内容が多く、大変面白かった。
    終章はインタビューのつぎはぎなのか、まとまりがなく、つまらない。

    この著者の本、本棚を探したら積ん読キューの中に1冊見つけた。
    さっそく読んでみる。

  •  具体的事例で、数学が実際に適用されている様をおおざっぱに示してくれる本。QRやRSAなど、最近興味のある分野も、基本はほぼ全て高校数学までであるという指摘があった。事例そのものは概括にとどまるのはやむなしかもしれないが、もう少しボリュームがあっても良いかと(いつもボリュームを気にしてしまうが、どうもこの手の本はうすすぎると・・・400pくらいは欲しい。ハヤカワ系のように・・・)。
     数学全般の勉強のやりかたについての記述は非常に参考になった。ここを中学生の時に読んでいたら、と思うとなかなかに複雑な気分になった。まさに逆のことをしてきた気がするもので。

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著者プロフィール

1967年東京都生まれ。博士(理学)。東北学院大学工学部教授。日立製作所中央研究所などを経て現職。著書に『「超」入門 微分積分』『直感を裏切る数学』『ウソを見破る統計学』『現代暗号入門』(以上講談社ブルーバックス)、『Pythonと実例で学ぶ微分方程式』(コロナ社)などがある。

「2023年 『Pythonでしっかり学ぶ線形代数 行列の基礎から特異値分解まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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