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Amazon.co.jp ・本 (338ページ) / ISBN・EAN: 9784044094829
作品紹介・あらすじ
二銭の切符を買い、初めて子ども同士で山手線に乗ったのは小学一年生のときのこと。二・二六事件の朝も、いつものように電車を乗り継いで小学校に通い、「不急不要の旅行」が禁止された戦時下にも、父や級友と旅に出かけていた私は、終戦の日も敗戦後の混乱期も、時刻表通りに走る汽車や電車に乗り、車窓風景に見入っていた――激動の昭和と家族の風景、自らの青春の日々を、時刻表を通して振り返る不朽の体験的昭和史。
みんなの感想まとめ
激動の昭和を背景に、時刻表を通じて描かれる子ども時代の記憶や家族の風景が印象的な一冊です。著者は、昭和初期から終戦までの東京を小学生の目線で捉え、戦争へ向かう国の姿をリアルに描写しています。この作品は...
感想・レビュー・書評
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子供の頃から宮脇ファンを自認しているのに、この作品だけは読んでいなかった。しかし実はこれは宮脇作品最高傑作かも知れない、と言うよりは毛色が違うのだ。
この本は昭和初期、満州事変から太平洋戦争へ突入していく東京を、渋谷に住む小学生の目から描いた記録と言えるのではないか。今だからこそ、一度読んでおく価値がある。子供の目から見た、戦争へ向かっていく国の姿。
宮脇俊三の父親である宮脇長吉が、軍人の出身でありながら自由主義者であった、と言うバックグラウンドに共感を覚える部分も強い。
昭和20年8月15日正午の、今泉駅前の描写は圧巻、強く印象に残る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第1作「時刻表2万キロ」、第2作「最長片道切符の旅」、第3作「汽車旅12ヶ月」でどっぷりとハマってから読みました。
iPadのGoogleMapsとWikipediaだけでは足りなくて、時刻表の、昭和9年12月のダイヤ改正号(復刻版)も買って、1つ1つ丹念に確認しながら熟読していきました。
宮脇俊三先生が生前、「いちばん思い入れがある、渾身の力作」と語っていたのが納得できる内容です。
当時を生きた宮脇俊三先生の目線からの戦前と戦中、そして戦後を、文章として書き残してくださったことに、感謝感謝、心から大感謝です。
なお、第4作の「時刻表昭和史」は、昭和20年8月15日の終戦まで。
その後の「増補版」は、戦後の混乱期についても書き加えられています。
今から初めて1冊だけ手に取るなら、後者のほうが。
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時刻表を手かがりに描かれた戦前史。
とても、精密で勉強になった。 -
時刻表を軸に語られる激動の昭和史。文章が格調高くて実に良い。
著者プロフィール
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