機動戦士ガンダム 逆襲のシャア―ベルトーチカ・チルドレン (角川文庫―スニーカー文庫)

著者 :
制作 : 美樹本 晴彦 
  • 角川書店
3.61
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本棚登録 : 424
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044101091

作品紹介・あらすじ

宇宙世紀0093。行方不明になっていたシャア・アズナブルは、ネオ・ジオン軍を再興。宇宙植民者の声に耳を傾けず、地上で惰眠をむさぼり続ける地球連邦政府に対し、戦いを挑んできた。隕石を地球に落し、気象条件を変え、人工的な氷河期を作ろうというのだ。人間が地球に住めなくなるだけでなく、多くの罪のない人々が、シャアの手で粛正される。かつてのライバル、アムロ・レイは、敢然とシャアの野望にたちふさがる!アニメ史上最高のスペクタクル大作「機動戦士ガンダム・逆襲のシャア」のオリジナル版原作、堂々の登場!

感想・レビュー・書評

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  • 決して、悪くはない。脚本っぽい感じ。富野由悠季はアニメーションというか絵コンテみたいなのをイメージしていて、それを書いているんだろうけど書いた文字からそれを想起できるかまでしっかり推敲できていないと感じるところがちらほらあった。アニメーションの原作者らしいといえばらしい。それに読む人は基本的にガンダム好きな人だろうから正式作品であるアニメーションも観てるだろうしって思っているのかもしれない。とはいえひとつの小説として観た場合は足りないかな。あとがきで、このモチーフ版から映画版へ製作委員会というパトロンサイドからの指摘を受けて変更したってエピソードが語られていて、作者が思ったことと多くの人に提供する開かれた楽しみとしてとの建設的な折り合いみたいなのを考えさせられた。

  • ナイチンゲール(サザビ)とニューガンダム、アムロとシャア、ジオン軍と連邦政府など、たくさんの対決が見ることができる。
    ハサウェイ、クエス等の新しい世代の台頭により、戦闘が進んでいく。
    結局は、人と人の対決、人間の部分がとても大切であることがわかります。

    ベルトーチカが最後にどうなったかが気になりました。

  • 映画版とまた違うおはなし
    登場人物の人間臭さがいい。
    ここから閃光のハサウェイにつながるんで今度読んでみよ

  • 読みました、ベルトーチカチルドレン。逆襲のシャアって初めて映像で見たのは確か10年くらい前なんですが、それ以来何故か定期的に見たくなって、見てしまうんですよね。アムロとシャアを始めとするキャラクターの魅力、νガンダムなどのメカの魅力、富野氏独特の台詞回しや音楽が本当にいいんですよ。そして毎回アクシズが光に包まれてエンディングに向かう場面で、この後2人はどうなったんだろう?と考えてしまう。たぶん、答えが無いから何度も見てしまうんだと思います。そういう意味で本書は別に答えを与えてくれるわけでは無いのですが、アムロやその恋人、シャアの心情の描写という側面において、Zガンダムからの流れが色濃く感じられて、小説を読んできた甲斐があったという感じです。今の時代ならこちらのシナリオで映像化しても良かったんじゃないですかね。

  • 小説版を2種類読んでみて、やっぱり「逆シャア」は劇場版が面白い!と思ったけど、個人の仕事と集団の仕事の違いを語った富野さんのあとがきはほんと面白かった!

  • あとがきにも作者自身が書いているように「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の原作ではなく「モチーフ」だそうだ。
    確かにあらすじや人間関係などに違いがあり、別のテーマで書かれている。

  • 劇場版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」とは同じ舞台をテーマにした、別の作品。

    作者である富野由悠季氏は、「あとがき」の冒頭で「映画を本編とすれば、本書は、モチーフ小説と位置づけられるもので、本来、発表されるべき性質のものではないでしょう。」と言い切っている。

    最初に「あとがき」から読んだので、作者の意図することや彼の伝えたかったこと、試したかったこと、映画ではできないことをしたいこと、が何だったのかわかった上で読むことができた。

    劇場版を観た上でお読みになる方には、是非「あとがき」から読んでいただきたい。

    この作品でアムロとシャアの織りなす、宇宙世紀の物語は終わる。
    そのことを改めて実感したいがために読んだ。
    富野由悠季という人が、その終わりに伝えたかったことは何だったのか、をすべて知ることはできないけど、その一面を垣間見ることはできたのかなぁと。

    余談:どこかのこの作品のレビューで「アムロが父親になることは許されなかった。主人公が父親になることを許されるようになったのは、ドラゴンボールの孫悟空以降」と読んだ。確かにそうなのかもしれない。

  • どちらにしろ、こうなるのね・・・

  • Life「動員と革命〜10万人で何をしようか」に投稿した「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の参考資料は、映画・劇場版ではなく、この小説版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア - ベルトーチカチ・ルドレン」です。

    初見の際あまり感じませんでしたが、「革命」への糾弾、そして「近代の徹底・近代の超越」論的に対する思いを、Lifeへの投稿です。


    あとがきに作者(富野由悠季)かいてる「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の【原作】ではなく【モチーフ】と書いておりており、サブタイトル(?)あるベルトーチカは映画では出てません、
    無論、映画も見ましたが、引用の台詞の書き起しも小説版です。(小説と映画に台詞の比較はしてません。)

  • 映画はオープンエンターテインメント。大勢の人たちが観て楽しめるものなければならない。そのために編集が加えられたものであり、この本こそが原作となる、らしい。
    映画版のアムロの恋人チェーンは登場せず、Zガンダムのころのベルトーチカがそのまま恋人であり続けて、そしてアムロの子供を身籠る。
    主人公が父親になるというのは確かに子供受けはあまりしないものだろう。共感が出来ないから。
    物語の話をするとシャアの総帥でありながら、事故の欲求を押さえられないところ、幼さがよかった。(物語中は純粋という言葉となっているが)
    自分の中でアムロという存在があまりも大きすぎ、ニュータイプというレベルでも負けていると思っていながら、対等の立場で戦いたいと自軍の技術を連邦に提供した。それにより完成したニューガンダムと戦い、そして破れる。
    対等の立場で戦いたかったのは、ララァを奪われたことによる復讐を完璧にしたかったことと、絶対優位な立場で勝ったとしてもアムロを超えられなかったがこれから先もつきまとうことに耐えられないと思ったんだろう。
    実質、アムロはシャアより先をみていた。ベルトーチカが身籠ったこと、親に捨てられた自分が親になれたことに喜びを感じ。戦闘から生還することを違う。
    また、映画中はサイコフレームが未知の力を発揮していたが、この原作では人の力を見せていたようにみえる。戦闘中にアムロが撃墜されそうになったのは、アムロの子供のような描写がある。
    映画でハサウェイはチェーンを殺してしまったが(なんでそんな編集にしたんだろう)、原作は自分の想い人クェスを自分の手で殺してしまう。その苦しみは次の閃光のハサウェイへと続くのか?
    クライマックスは映画と同じ。光に包まれてアクシズの片割れは地球へは落下しなかったが、アムロとシャアの生存は不明。シャアはその最後にロケットの写真、アルテイシアをみた。そこもまた人間臭く描かれていた。

    アムロとシャアのライバル関係好きだな。大尉と総帥と身分が違っていても、かつては命を取り合い、または協力し合い、そしてまた敵対し合う。
    互いが互いを認め合い、尊重し合うからこそ、シャアを技術をアムロに提供し、アムロもそのシャアの意思は受け取り最高のモビルスーツを完成させた。美しいと思う。

    最初のガンダムではジオンが独立国家を名乗って、地球の資源を奪おうとした略奪戦争。逆襲のシャアでは、地球が汚染が進んでいることに気付けない地球人を粛正するために、地球に隕石を落として人が住めない環境にして、地球を休ませようとする。全面的に環境問題とは言えないが、少なくとも初代のころと目的は違う。

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