マリア・リーディング (角川スニーカー文庫 1-49 機動戦士Vガンダム Vol.3)
- KADOKAWA (1993年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044101497
作品紹介・あらすじ
ジブラルタルでの激しい攻防を経て、ウッソたちは戦艦リーンホースJrで宇宙へと翔びたった。標的はザンスカールの急先鋒、タシロ・ヴァゴ大佐率いるカイラスギリー艦隊。そこには脅威の破壊力を秘めたビッグ・キャノンが配備されていた。恐るべき大艦隊に奇策を以って挑むリガ・ミリティア、地球連邦連合軍。そして、本格的なMS戦で成長していくウッソ。だがそのさなかにシャクティがクロノクルに攫われてしまう。ウッソと子供達はシャクティ救出のため、ザンスカール本国へと潜入するのだが…。緊迫のシリーズ第3弾。
感想・レビュー・書評
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リガ・ミリティアと連邦軍が合流。ジブラルタルでの戦いのあと、リーンホースJrに搭乗し、舞台は宇宙へ。
シュラク隊の描写が少なく、気がついたらいなくなっていたり増えていたりする感じなのが惜しい。
クロノクルが好青年すぎて敵役に見えない。もともとそんなに嫌いなキャラではなかったけれど。
カテジナさんがどうなるかわからないままで、これだけはアニメ版とはっきり違う部分なので、先が気になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半はジブラルタルでのエピソード
マヘリアさんやケイトさんのエピソードは省略
後半はやっと宇宙 宇宙での生活の描写に「ん?」と思うところもあるけど(重力がないから食べたものが胃袋に落ちない?とか)、想像を掻き立てる描写も多く楽しめる
宇宙引越公社、太陽電池公社という企業(多分第三セクター)を非政治組織と位置付けているが、非政府組織のこと? これも著者が作った造語なのかもしれない -
小説版はTV版と違い、登場人物の心理や、一応子供向け作品なのでぼかされていたり、視聴者がなんとなく察しなければいけなかった部分や説明不足だった点などの裏を読む必要があまりなく、読みづらい文章は別として、ストーリーを把握しやすくなっていると思います。司馬遼太郎作品ばりに余談の多さで脇道に逸れてしまうのですが、それでも。
クロノクルというキャラクターが狂言回しとして機能しているのも、物語をつかみやすくしているひとつの要因かもしれません。