末枯れの花守り (角川文庫)

著者 : 菅浩江
制作 : 智内 兄助 
  • 角川書店 (2002年3月23日発売)
3.55
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  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044120078

末枯れの花守り (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 朝顔を植うるは心寂しき人、朝ごとに開く新しい花を心待ちに、それだけを生きるよすがに、眠りの淵より這い上がる。花を愛でる人は、みなそのようなもの。散り急ぐ花。咲けば枯れるのが必定。永遠などない。それが当たり前。流れる時間の中で。移り変わるもの。儚い。一瞬の逢瀬。刹那の交わり。滅びは優しく残酷。この世の花。哀れなもの。不憫。哀れを映して花の色も冴える。咲き残った花。可憐。妖気。花に名残は尽きねども。花に想いを託す。花を愛でる気持ち。花心。生者必滅。花はなべて咲く寸前が一番傲慢で美しい。

  • 人の心には花が咲く。傲慢さを、臆病さを、一途さを苗床に、牡丹が、百合が、曼珠沙華が咲く。それはけして枯れることのない、永遠の花。

    永遠の花を求める「永久の姫君たち」と、人の心に咲く花を守る「花守」の物語。

    角川文庫の解説で夢枕獏さんが書かれている通り、泉鏡花を思わせる妖しく美しい物語です。鏡花の文章は、夢と現実が曖昧で、ぐるぐると暗くて絢爛な世界に入り込む感覚がしますが、同じような感覚をおぼえます

    全体的に、歌舞伎を引用した演出や、和装の描写がとても繊細で、そういったものに興味を持たれる方には是非ともおすすめです。
    (あと個人的に夢枕獏さんの解説がとってもおすすめなので、是非とも角川文庫で読んでみてください!)

  • 連作短編5作。タイトル&ジャケ買いにして大正解。
    なんとも馨しく妖しい花の物語。
    飛花落葉なれど、今という時があるからこその美しさがある。

  • 図書館からソフトカバー版を借りてきました。
    表紙が文庫版とは違いライトノベルっぽいイラストだなーと思ったら元々スニーカーだったのね。納得。

    花に想いを託した人たちを巡る、永遠の姫君たちと鬼(?)達とのお話。
    歌舞伎や能を題材にしたりと、いたるところに日本の文化が見える。
    そういうものに詳しくはないから少し読みづらかった。不勉強(-_-;)
    これは続きはないのかな。
    まだ明かされていない部分(朧のこととか)があるけれど……。
    何はともあれ普段はちょっと読まない感じのものだったので、新鮮な気持ちになりました。

    09.10.14

  • 2009/04/20読了。

  •  これは、いい具合に非現実的で、とても面白かった。途中で微妙に設定が変わったりするのがとても嫌いな私ですが、詳細の書き込みがない分、自由に想像できて、細かいところを気にせずバーっと読了。
     長編かと思ったら、青葉時実を軸としたオムニバスで、これも読みやすかった。
     名前だけしか出てこない「朧」がとても気になる。どんな人なんだ・・・。

  • 2005年7月27日読了

  • 何度も読み返しているので文庫本がぼろぼろです。

  • この本を読んで卒論のテーマを決めたという、かなり読み込んである一冊です。

  • 文章がとても美しいです。そして花にたくされる思いが切なく、怖い。5話目の「老松」がとてもよかったのでした。

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