卒業〈2〉春・絶対ブルー (角川文庫―スニーカー文庫)

著者 :
制作 : こばやし ひよこ 
  • 角川書店
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044121082

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 久々にプレイしたくなったが時間の都合がつかないので小説でお茶を濁すことにした。
    主要五人のキャラクターはあまり偏りなく描かれており、またゲーム内ではほとんど触れられることのない五人の横の繋がりが見えて楽しめた。キャラクター描写はやや皮相的と言えないこともないが、シリーズ導入編としては及第点をあげていいと思う。
    ゲームと比較すると、シンディは随分と大人っぽく、由利佳はバカ度5割増しという様な印象を受けるが、その二人が五人の中で緩衝材の役を果たしているのが面白い。シンディがいなければ舞奈は別世界の人間だし、由利佳がいなければさおりと美佐子は永遠に犬猿のままだろう。全員が一本の糸で繋がっている訳ではなく、色々な糸があちこち行き交っているような女子高生同士の関係性はなかなかにリアルだ。
    しかし個性的でかわいい女の子達が仲良くしているさまというのは無条件によい。

    悪役がいかにもなオッサン記者だったり、イケメン人気俳優が出てきたりとベタに乙女チックな内容ながら、ちょこちょこ男性向けっぽい演出があったりもして、いずれにも傾きすぎていないバランスが程良い。文章や内容のレベルはさておき、清華女子高等学校で教鞭をとっていたあの頃の気持ちが蘇るような読感を覚えた。
    ゲーム本編の脚本家が執筆したものではなく内容もパラレルワールド的ではあるものの、キャラクターの魅力を十二分に伝える、優れたノベライズだと思う。

全1件中 1 - 1件を表示

塚本裕美子の作品

卒業〈2〉春・絶対ブルー (角川文庫―スニーカー文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする