黒の間奏 (角川ルビー文庫 1-12 レクイエム・イン・ブルー 3)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044124151

作品紹介・あらすじ

「大阪へ帰ろう、ユキ。嫌やというても、連れてくけどな」-昔、ユキを囲っていたやくざ、龍崎がユキを取り戻しに現れた。おびえるユキ。だが、果てしない懊悩のなかで呻いていたレンは、意を決してユキへの愛を告白、ユキを守るために龍崎に立ち向かったのだった。「勝負して下さい。僕が勝ったら-ユキは僕が…いただきます」レンが切り出した、命を賭した"勝負"とは?愛の神話は、ついにクライマックスを迎える。

感想・レビュー・書評

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  • いろんな愛の形があるけれど、執着というよりも妄執…なのかな?
    レンだけではなく、高見沢も龍もユキの毒牙にかかった被害者のように見えました。
    やっていることは当然ユキのほうが被害者だけれど、ユキにかかわったからこその狂った人生を歩んでしまう三人が不憫とは思わないが、周りを見れなくなっている様にゾクゾクします。
    あのナイスミドルな高見沢も昔はそんなんだったんだ…と考えると、今のレンの心情は彼にとって手に取るようにわかることなのだとおもいました。

  • BLは好きではない。 読み進むのはつらい。 後書きの意味を理解するために本文を読みました。

    栗本薫が,後書きで語る内容は,ネットでの書き込みのようなものなので,好き嫌いは多いにあるだろう。

    著者の思いの欠片を知る意味で,参考になっています。

    大好きな伊集院大介を書ける人が,なぜ,こういう作品を書くかを知る為に読みました。

    透明感のある性格の反対側に,妄想のお遊びがあるのだと知りました。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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