ドラモンド家の花嫁 (1)王宮は陰謀だらけ (角川スニーカー文庫 38-32)
- 角川グループパブリッシング (2008年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044138325
感想・レビュー・書評
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楽しかった
どんだけ食いしん坊なのか
あと2人の掛合い漫才が・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私がラノベにハマりだした初期に読んでいた作家様・冴木忍先生の最新作。
最初にこの先生の作品を読んだのは10年以上前なのに、当時からの「冴木節」が健在で大受けしました。
冴木節(勝手に命名)とは、
・主人公が現実的でやや悲観的な常識人。
・周りはハチャメチャか超楽天家。
・周りのほうが主人公よりパウァーは上(笑)。
・至って主人公は振り回されるORもしくは+不幸である。
今回、実質的主人公のアルトゥースは勿論この条件を満たしていました(大笑)。
でも、もう一人の主人公でヒロインのジャスミンとの相性はピッタリです。
上記の条件を満たしたアルトゥースは、言い換えれば少し「ヘタレ」なわけで;
そこへ来てジャスミンは「食べ物さえあれば」迷いが無い。
アルトゥース1人では延々ぐるぐる回りそうな問題も彼女がいることで前に進む。
まぁジャスミンには「食べ物必須」なので料理上手vなアルトゥースがいることで逆もまたしかり。
うん、この2人の掛け合いが面白かった。
謎の存在・クーロウは「こいつがいないほうが面白いかも」とも思いましたが;
最初はホントに怪しいだけ(笑)でナイスサブキャラだったんですが、「実は何でも出来る奴」が解ってしまうと、こいつがいると丸く収まってしまうんじゃ…て感じになってきて。
案の定そういうオチだったのが少し残念。
今回ではこのクーロウ含め「ドラモンド家の謎」は全く明かされていないので、次回に期待。
とりあえずジャスミンちゃん可愛いー! -
久し振りに冴木忍さん作品を読みました。
やっぱりベテラン作家さんですね〜。
筋道はしっかりしてますし、設定も面白い。36歳までしか生きられない呪いをかけられて花嫁探ししてる、なんて今まで無かったしそんな呪いを気にならないサブキャラの濃さ。
3巻で終わってしまったのが勿体無いです。もっと違う話を沢山読みたかったし、もっともっと伏線張ってほしかった!!そう言う意味ではちょっと消化不良ですが、私達より冴木さんご本人が消化不良…と後書きに書いてあったので、せめて既刊分はしっかりと応援したいと思います。