妖魔夜行しかばね綺譚 (角川スニーカー文庫 52-11 シェアード・ワールド・ノベルズ)

  • KADOKAWA
3.04
  • (1)
  • (2)
  • (20)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 70
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044152116

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 妖魔夜行の小説シリーズで、一番好きな本です。
    表題作の「しかばね奇譚」は、どーしようもないビブリオ・マニアが被害者。呆れるしかないマニアの人々を、それでも助けないといけなくて張り込みする妖怪達のウンザリぶりも面白い。
    で……じつは、一番好きなのは、山本弘さんの短編「悪意の連鎖」です。棒のような物で人がめった打ちにされるという、連続事件が起きる。被害者の住んでいる地域も、職業も接点が見つけられない妖怪達。ひょんな所から見つかった、被害者達の「接点」は。
     ……でも、オタク業界というか、同人誌業界のネタが出るとは思っていませんでした。何回読んでも構成が巧みなこと、そしてラストシーン。日本特有の怖さに、奇妙な「ざまみろ」巻があって、不思議な話です。というか、上手いなぁ。
     安田さんの初妖魔夜行短編も収録されていて(しかも、バー・うさぎの穴のマスターが動く、という珍しさ)豪華な一冊です。

著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×