トリニティ・ブラッド―Reborn on the Mars〈6〉茨の宝冠 (角川スニーカー文庫)

著者 : 吉田直
制作 : THORES 柴本 
  • 角川書店 (2003年10月発売)
3.56
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  • 19レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044184124

作品紹介

大災厄で文明が滅んだ遠未来。異種知性体・吸血鬼と人類の闘争が続く暗黒の時代-アベルは死んだ。謎めいた青年カインに頭を吹き飛ばされたのだ。悲嘆に暮れるエステルだが、薔薇十字騎士団の暗躍により、アルビオン王女であることが公に。もう一人の王位継承者メアリは、やむなく妹であるエステルの抹殺を決意する。運命はこの姉妹を引き裂かずにはおかないのか?壮大な遠未来黙示録に急展開-汝、目をそらすことなかれ。

トリニティ・ブラッド―Reborn on the Mars〈6〉茨の宝冠 (角川スニーカー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ROMシリーズ最終巻。7巻「極光の牙」を読めなかったのが本当に残念です。
    カインによって頭を吹っ飛ばされてしまったアベル、エステルが悲しんでいると何だかよく知らない内にトレスのお薬で復活してしまいます。よく分かんないけどよかったね!
    ワーズワース博士のDNA鑑定などによりエステルは王位継承者に確定、即メアリは暗殺計画を開始。この辺りメアリがどんな風に刺客を放っていたのか、読みながら複雑なところ。メアリはブリジット11世に孫として認めてもらいたかった、母の身分が低かったために云々〜というところが心に影を落とさせた、とか、そこから腹違いというだけで正統な王女になるエステルへの憎しみとか、やむにやまれぬではないですがまぁそれは思っちゃうよね……なところが多く、共通点があるわけでもないのに共感してしまいました。暗殺を予期した王太子がエステルを預けたとか入れ替え作戦とか、簡単な話ではあるのですが文章の華麗さにやはり感動。
    この巻の最後でエステルはおばあちゃんの跡を継いで戴冠しますが、還俗するとアベル=ヴァチカンとの繋がりは希薄になってもちろん一緒に旅をすることなんかできないし、この後はアベルだけで物語が進むのかなー??と不思議に思いました。アベルが主人公だけどエステルも準主役ヒロイン、というキャラ関係だったと把握していたので、少々戸惑いが。
    アベルに残された課題はカインとの最終決戦だけ?のような気がするのですが、ここらでいつもいいトコ取りのトレス君の活躍を期待していたかと思います、この続きがあるならば。
    巻の終わりに向かうにつれて読みきるのが惜しくなって、思わずページをめくる手が鈍くなりました。即位式にワーズワース博士達が来てくれている場面も微笑ましかったですが、エステルの部屋の換気扇?からアベルがのそのそ入ってくるところも彼らしくてファインプレー!と喜びました。窓から入ってくる光を受けて向かい合う二人の挿絵が綺麗すぎました。
    想像を超えるほどのありったけの感動を頂いて、改めて吉田直先生には心からの感謝とともにご冥福を心からお祈りします。これだけ惜しまれ愛される作品を書ける才というものは望んでも手に入るものではないという確信があるので、作者冥利につきるといえばそうですが、もう続きは出ないのだと思うと、貪るように読んだこのシリーズの質がいかに高いかを噛み締められました。

  • 実は続くのに終わってしまうのが怖くて読めてない…。

  • 初めてこれを読んでいたときは、まさかこれがROMシリーズの最終巻になってしまうだなんて想像もしていなかったから、せっかちな気持ちで読み終えたように思います。

    今回は、もうROMもここまで来てしまった、これ以上はもうないんだと思っているからこそ、すべてのエピソードやキャラクターの背景が悲しくて悲しくて、全然関係のないシーンで何度も泣きそうになりました。
    ワーズワース博士の空飛ぶセダンは、ここでもうお終いなのか。イクス神父がここから回復するところは見られないのか。アレッサンドロの成長は、ここまでなのか。ペテロがまたハッスルハッスルしてくれるのは、もう見られないのか。

    中でも、冒頭のカテリーナ様のシーンは、初めて読んだ当時も悲しかったけれど、作者の吉田直さんの気持ちを代弁しているのかと思うと、本当に胸が締め付けられるようで。

    それぞれの戦場があって、それぞれの戦い方があるというエステルの言葉も、昔はピンとこなかったように思います。今なら、肉体的にそばにいない、でも精神的に寄り添う戦場を自ら選んだ彼女の決断は、作中でも彼女自身が言っている通り、これまでに彼女に影響を及ぼしてきたすべてのひとたちの気持ちを背負い切って下したものなのだと分かるから、それもまた切なくて美しくて、悲しいです。

    二度と彼らの戦いの結末を読むことは叶いませんが、でも、彼らの存在は永遠にこのシリーズの中に閉じ込められて生き続け、風や石や水のようにただ存在するだけでなく、不安定ながらも生きていってくれるのだと思うと、やっぱり嬉しくも悲しいです。

    二度目のROMシリーズ読了は、ブラザーペテロが全部持っていった気がします。あの人、あんなに可愛かったかしら?

  • 一応の完結(?)となった巻。
    エステル成長期とでも言いますか、女王へ続く道程物語的な。

    冒頭のカテリーナの悲痛の叫びはご尤も!
    そして、哀しき運命。
    この先、どう動いて行ったかは分からないけど、カテリーナには幸せになっててもらいたい。

    物語の中心はアルビオン。
    密かに暗躍していたメアリや垣間見える騎士団。
    ワーズワース博士の紳士然たる姿に見え隠れするお茶目なおじさんっぷり(笑)
    ウォルシュ兄妹(長生種)らとの関わりもありつつも、内紛メインでちょっと物足りない感じがした。

    終盤、カインとケンプファーが出て来てからの流れが堪らない!
    最早人外の戦闘、メアリの壮絶な最期、復活のアベル、可愛い顔したカインの恐ろしさ、結局お邪魔虫なエステル(笑)

    女王に座る事を決意したエステル、先へ歩みを進めるアベル、完全復活では無かったカインとの今後の戦いは…?
    あとがきでは、"最後のシーン"まで出来ていると語っていた著者様。
    それが見られないのが本当に残念。
    その最後こそ見たいシーンです!

    みんな、幸せでいますか?

  • エステルはヒロインではなく女主人公だったのね。色々なことが一先ず片付き作品の世界観や組織や人間関係が大体把握でき、さあこれからだぞというところで終わる。ここで絶筆とか悲しすぎだろ…。冒頭のカテリーナの心中描写があまりにも切なく泣きそうになった。この作品で1番か弱い(心が弱いに非ず)女性主要キャラクタは実は彼女なのではないか。トレスには死ぬまで彼女を支えて守ってあげて欲しい。反面エステルは女王になった後も1人でやっていけそう。童顔設定でコミックス版でもロリロリに描かれているけど目が大きいだけで意外と凛々しい顔してるし何より心身ともに逞しすぎる。ヒロインを見守りたいタイプの読者なら多分この巻で彼女を見放してるんじゃないかと思うくらい。

  • アルビオンの継承問題も片付いて、これから伏線をどんどん回収していくよ、という序盤の巻。ここで未完になってしまっているのが本当に惜しいです。カインなんてようやく出てきたばっかりなのに!
    著者の急逝による未完はどうやっても覆らないので、本当に残念です…。ただ書かないってだけならファンレターの嵐にするんだけど(笑)

  • 吉田直氏の冥福を祈りつつ。


    アルビオンが落ち着くところまで読むことができて嬉しいです。
    いつのまにかジェーンにときめき、メアリに涙し、パウロとケイトにも心を掴まれました。さすが女性のすてきなトリブラ。
    だいすきな教授の出番が多くて嬉しかったです。過去も知りたいところ…。

    2014.07.26

  • Reborn on the Marsシリーズ以下↓
    嘆きの星
    熱砂の天使
    夜の女皇
    聖女の烙印
    薔薇の玉座
    茨の宝冠 ※未完

  • ヴァンパイアゴシックな素敵な世界観。スケールが壮大で圧巻の一言でした。作者が亡くなってしまってとても惜しい…結末を吉田さんの言葉で読みたかったです…。
    THORESさんの絵も繊細で大好きです。僧服(カソック)のデザインが格好良いのでデフォルメ顔のアベルも格好良く見えるという…。(笑

  • 読み込んでいくうちに好きになっていった話です。
    いつのまにやら、騎士団に傾倒してしまっていて・・・・。あれ?

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