定本 物語消費論 (角川文庫)

著者 :
制作 : 西島 大介 
  • 角川書店
3.33
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本棚登録 : 525
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044191108

作品紹介・あらすじ

1980年代の終わりに、子供たちは「ビックリマンチョコレート」のシールを集め、「人面犬」などの都市伝説に熱狂した。それは、消費者が商品の作り手が作り出した物語に満足できず、消費者自らの手で物語を作り上げる時代の予兆であった。1989年に於ける「大きな物語」の終焉を出発点に、読者が自分たちが消費する物語を自分たちで捏造する時代の到来を予見した幻の消費社会論。新たに「都市伝説論」を加えて、待望の文庫化!巻末に'80年代サブカルチャー年表を付ける

感想・レビュー・書評

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  • アカデミックではないかもしれないけど、かなり面白い。

    「ビックリマンチョコレート」に見られるような、商品やモノではなく、その背後にある「大きな物語」が消費されるという形態。

    実際子供たちが皆そういう思考回路でシールを集めていたかは疑問だが、この概念自体は凄く面白いし、かなり惹かれました(笑)

  • サブカルチャーはどこへいく。

    物語を消費していくという話は少しわかった。でも、この論が書かれた頃から、また少し違う方向に進んでいるので、新たな考えも知りたい。

    縮小再生産を繰り返し、加速させ、喜んでいるうちに、失われているものがあるのだろう。

  • 表紙が可愛い。あと、ビックリマンシールを集めたくなる。

    そんなことは置いといて、面白かった。ただ、拡張性は無かった。というのは恐らくこれが元々出版された89年、つまり僕が生まれた年以後、ここで論じられている手法や概念というのが広く流通され、その下で育ってきたために取り立てて新鮮味を感じ無かったということ、また東浩紀や宇野常寛といったような批評家の批評形式に若干の慣れがあるので驚きも少なかったと言える。

    ただ、狙わずして80年代の反原発運動等の見解も読め、震災以後の原発を巡る国内の政治的行き先に思いを馳せることとなった。


    表紙が可愛い。

  • ビックリマンチョコ世代(当時7歳とか)の自分には なんとなく記憶にある流行やワードばかりで、その考察は読んでいて懐かしく興味深いものばかりだった。インターネットが存在しない時代の この手の本はとても面白い。巻末の年表が最高。

  • 20050501

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784044191108

  • 最初はおもしろかったが途中から漫画ブームを読む解くみたいな感じになっていて民俗学から離れてしまっていたのがちょっともの足りなかった。そういや「子供流離譚」なんてのも読んだよな。

  • 「消費」される物語

    最近改めて読み返したんですが、80年代の話なのにどこか過去形では語れないものがあるなあと感じました。
    移り変わるのは「物語」という商品だけで、今でも「消費」は続いている。
    いたるところに商品が氾濫している所為か、消費のスピードも上がっていますし。
    ナショナリズムも、デモも、全て消費されてまた新しい商品が出てくる。
    何でも「消費」する世界ってどうなんでしょうね。

  • 私も人文系、自然科学系問わず様々な書を読むことによって(半ばコレクション化することによって)、その背後にある大きな世界(物語)を把握しようとする。
    物珍しいなと思いながら80年代の著述を手にとる者にとって、すでに本書で言うところの物語消費は始まっているのかもしれない。

    でも自分がビックリマンシールを集めた理由はただ流行っていたからであって、
    けっして物語を消費した記憶はありません。

  • 「物語」と「世界」。なるほどと思った。

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著者プロフィール

大塚 英志(おおつか えいじ)
1958年生まれ。まんが原作者、批評家。国際日本文化研究センター研究部教授。まんが原作者としての著書に『多重人格探偵サイコ』(田島昭宇画)『黒鷺死体宅配便』(山崎峰水画)、民俗三部作『北神伝奇』『木島日記』『八雲百怪』(森美夏画)、『恋する民俗学者』(中島千晴画)など。
評論では『「捨て子」たちの民俗学――小泉八雲と柳田國男』(角川選書/第5回角川財団学芸賞)、『公民の民俗学』(作品社)、『怪談前夜 柳田民俗学と自然主義』『殺生と戦争の民俗学』(ともに角川選書)などがある。

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