ダンタリアンの書架2 (角川スニーカー文庫)

著者 : 三雲岳斗
制作 : Gユウスケ 
  • 角川グループパブリッシング (2009年1月1日発売)
3.75
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  • 本棚登録 :541
  • レビュー :29
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044241148

作品紹介・あらすじ

世界には知るべきでない知識がある。だが人はあらがいようもなくそれに惹かれ、いつしか境界を越えてしまう。現世の理と因果の律を狂わせる危険な書物"幻書"。迷宮図書館ダンタリアンの書架は、幻書を封印するために在る-。ある屋敷に招かれたヒューイとダリアン。祖父が遺した蔵書の鑑定を求める令嬢エステラ、その陰に見え隠れする血塗られた秘密…全ては1冊の本のせいか、それとも-。悪魔の本と少女の冒険、第2弾。

ダンタリアンの書架2 (角川スニーカー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 悪魔の書物版「わらしべ長者」の話も好きだけど、過去からの因縁で幻書の卵を孵そうとする教授と新たな書架にワクワクします。

  • 久々に読んだのですっかり内容を忘れ去っていて、新鮮な気分で読めました。
    意外に残酷な描写も普通にあったことを思い出しました。
    ゴシックと呼ぶに相応しいかなと。

  • 何気なく裏表紙のあらすじを読んだら、「悪魔の本と少女の冒険、第2弾!」と書かれていて、ヒューイが主役じゃなかったのだと知りました。本と本棚の冒険譚だった。そこに二十歳そこそこの、兵士のような雰囲気を持った、育ちの良さを感じさせる、生真面目そうな顔つきの青年がうろちょろしてる感じ。実に良いバディでした。別のコンビの存在もあり、後に対立しそうな雰囲気。一話ごとあるアクションも、とても読みやすいので、ドンパチがあれば楽しみです。「月下美人」が好きです。

  • 第一話「荊姫」

    第二話「月下美人」

    断章一「恋人たち」

    第三話「等価の書」

    第四話「胎児の書」

    断章二「必勝法」

    第五話「ラジエルの書架」

  • シリーズ第二卷。ヒューイとダリアンのコンビは変わりなく複数の短編集によって話が構成されています。
    全体的にはシリアスな話でまとめられていますが、閑話休題的に明るい話をはさんでいたりダリアンの可愛らしい描写などが差し込まれているので、息のつまることもなく読み進めることが出来ました。
    章の中にはダリアンと出会う前の主人公ことヒューイの過去が描かれており、現在と違った一面からキャラクター背景を深めています。

    ただ、短編という枠のせいか話の統合性は取れているのですが、少し話しの流れが淡白に感じられるところもありました。欲を言えばもう少し解決へのプロセスを詰めてほしかったのは個人的な感想です。
    今卷も一巻と同じように最後の章は別のキーキャラクターの視点で語られているため、短編集のようで少しずつ伏線もはられています。ヒューイと彼らの因縁が少し明らかになったのでこの先の邂逅が楽しみになる終わり方でした。

  • 【収録作品】第一話 「荊姫」/第二話 「月下美人」/断章一 「恋人たち」/第三話 「等価の書」/第四話 「胎児の書」/断章二 「必勝法」/第五話 「ラジエルの書架」

  • 面白い。
    もうちょっとアクが強くてもいい。

  • 借本。

  • 7月14日読了。図書館。

  • “「なにも照れることはないだろ」
    「なぜ私が照れなければならないのですか」
    「たしかに、いつも部屋に引きこもって陰気な本ばかり読んでるきみが花を育ててるなんて、意外な気がしたけどさ。そういう可愛らしい趣味があるとわかって少し安心した……がっ!」
    したり顔で勝手に頷いていたヒューイが、鈍い悲鳴を上げてその場に屈みこむ。むっつりと眉間に皺を寄せたダリアンが、無言でヒューイの向こう脛を蹴りつけたのだ。
    「しつこいのです、このサボテン頭。無駄口を叩いている暇があったら、そこらの雑草でもむしったらどうなのですか。まったく気の利かない男なのです。おまえより、その辺の糸蚯蚓のほうがまだ役に立つのです」
    「ひどいな、ダリアン」
    蹴られた脚を押さえたまま、目の端に涙を浮かべて、ヒューイは呻いた。”[P.69]

    ダリアン可愛い。
    ヒューイの過去の辺りは以後もっと深くやるかな楽しみ。

    “「たしかに腕は悪くないな。軍の養成所に入る前から飛行機の操縦経験があったようだが……それにしても危なっかしい乗り方だ」
    まるで死に急いでいるみたいなパイロットだな、と独りごちて、男は溜息をついた。
    着陸したSE5がよたよたと停止し、憔悴した表情のチャーリングが降りてくる。同僚の兵士や整備士たちが駆け寄って、そんなチャーリングを荒っぽく小突き回した。チャーリングの勝利に金を賭けていた連中なのだろう。
    続いて降りてきたキャメルが、ゆっくりと格納庫の前に停止する。
    キャメルの操縦席から降りてきたのは、少年のような顔立ちの若者だった。ぼさぼさに伸ばした前髪の下に、荒んだ瞳が見えた。信じていた飼い主に裏切られた捨て犬のような目だ。
    自分に近づいてくる男の姿に気がついたらしい。若い新人少尉が顔を上げた。殺意にも似た挑戦的な視線を向けてくる。
    「なあ、あんた、この基地の撃墜王<エース>なんだって?」
    少尉が、馴れ馴れしい口調で男に訊いた。男は、そんな後輩の姿を無造作に眺めた。少尉は、飛行帽を乱暴に脱ぎ捨てる。
    「あんたの撃墜数<スコア>は?」
    「さあな」
    「忘れたのか?」
    「殺した人間の数を数える趣味はないからな。司令室に行けば、記録が残ってるんじゃないか」
    「……変わってるな、あんた」
    毒気を抜かれたような表情で、捨て犬のような目をした少尉は溜息をついた。”[P.220]

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