ダンタリアンの書架5 (角川スニーカー文庫)

著者 :
制作 : Gユウスケ 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.89
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本棚登録 : 434
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044241179

作品紹介・あらすじ

明け方に、ダリアンとヒューイの寝室に押し掛けたカミラ。幽霊列車を見にいこう!というのだが…カミラは使用人たちに連れ戻され、結局二人で閑散とした駅に向かうことに。貨物専用のはずの路線に現れたのは豪華な特別客車。飛び乗ったダリアンたちは、列車内で幼い少女と出会う!謎の鍵を握るは一冊の時刻表?禁じられた知識が記された悪魔の本"幻書"をめぐる、"黒の読姫"ダリアンの活躍を描く、人気シリーズ第5弾。

感想・レビュー・書評

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  • 4月30日読了。図書館。

  • 【収録作品】第一話 「時刻表」/断章一 「水辺の花」/第二話 「猫と読姫」/断章二 「愚者の書」/第三話 「航海日誌」/断章三 「観測者」/第四話 「つながりの書」

  • 第5巻を読破。

    ひさしぶりに読んでみました。

    っていうか、5巻は途中まで読んでいたみたいですね。

    短編集ですから好きな順番で読めるというのはいいですね。

    さて、今回は以前登場した女の子キャラが再登場しています。

    カミラは……ちょいちょい出ていたっけ?

    でもジェシカ嬢がまさかの再登場でびっくりしましたが(^-^;)

    まあ出てきそうな感じはしていたからなあ、あのとき。

    それにしても航海日誌もまた幻書になってしまうとか……すごいな、幻書。

    いや、船長がすごいのか?

    幻書を生みだしてしまうくらいですからね。

    最後の「つながりの書」では紅の読姫とその鍵守も登場。

    この二人組は幻書を作り出すことが使命、のようで。

    あれ?

    そういえばヒューイの先輩もこの子たちに幻稿を渡した、よね?

    冒頭、ヒューイが飛行機を操縦していて「お」と思いました。

    今までは車とか汽車とか船とかでしたからね。

    この「つながりの書」のラスト方面は、本当に作者さんの手腕にやられました。

    ほんと、すごいな……と。

    ひさしぶりに読んだけれどやっぱりおもしろいですね。

    既刊分は全部買ってあるので、時間を見つけては読もうっと。

  • 借本。

  • “ジェシカは、ぐ、と頬を引き攣らせ、
    「私だって渡り鳥なんか食べないわよ。シロクマじゃないんだから」
    黒衣の少女が、ハッ、と嘲るように息を吐いた。
    「渡り鳥をバリバリ喰う女はみんな口ではそう言うのです。さすがに馬のしっぽみたいな髪型だけのことはあるのです」
    「そんな女がどこにいるのよ!?てか、髪型は関係ないでしょう!」
    「悪いけど……本当に少し静かにしてくれないか、二人とも」
    ジェシカが肩を怒らせて黒衣の少女に詰め寄っていると、ベンチに横たわっていた青年が、疲れたような声でぼそりと呟いた。
    「蒸気機関の修理を手伝っていたせいで、寝不足なんだ。少し休ませてもらえるとありがたい」
    「あ……ご、ごめんなさい」
    ジェシカが、ばつの悪そうな表情を浮かべて謝罪した。
    狭い船内のあちこちには、青年と同じように仮眠中の船員たちの姿がある。
    彼らは皆、ぐったりとした表情で、疲れ果てた身体を休めているようだった。
    「ふん」
    黒衣の少女は、ふて腐れたような態度で、読みかけの本に視線を戻す。ヒューイと呼ばれた青年は、そんな彼女をちらりと見上げ、
    「ダリアンも、他人の食習慣を一方的に非難するのはよくないと思うよ。互いの文化の違いは尊重しないとね」
    「食生活ってなんなんですか!?」
    ジェシカが悲鳴のような声を上げた。”[P.134]

    心配したダリアンが怒ってヒューイの足蹴りまくるとこ可愛い。
    ダリアンとラジエルが睨み合ってるとこのイラスト顔可愛い。

    “「幻書に関わるということは、人々の剥き出しの欲望と直接向き合うということです。ですが、あなたはその前に、自分自身と向き合うべきですね」
    くつくつと笑い続ける白衣の男の背後に、小柄な人影が浮かび上がる。
    緑色の髪と白い肌。鮮血の色に似た深紅の衣装。
    そして鍵穴を刻んだ金属の眼帯が、彼女の左目を覆っている——
    「きみは……!?」
    紅衣の少女に目を奪われて、ヒューイは凍りついたように動けない。
    教授の口元から、不意に笑みが消えた。
    彼は、空洞のような虚ろな瞳でヒューイを見る。
    「あなたの存在意義はなんです、ディスワード卿?あなたはなぜ、彼女と共にいるのですか、黒の読姫の鍵守よ——?」
    突き放すような教授の問いかけに、ヒューイはなにも答えない。
    紅衣の少女はそんなヒューイに、めずらしい生き物を見るような視線をしばらく向けていた。が、やがてそれにも飽きたのか、右の下瞼に指を当て、あかんべえ、と嘲るように舌を出す。
    そして二人は、そのまま闇の中に姿を消した。
    薄暗い坑道に取り残されて、ヒューイは一人立ち尽くす。
    固く握りしめた彼の右手が、ぎしり、と低い音で軋んだ。”[P.247]

  • 読了。

  • 9784044241179 285p 2010・8・20 再販

  • 歴史を変えて良いのか?

  • 粒揃い!

  • 幽霊列車に幽霊船、神の奇蹟…わりとオーソドックスな「怖い話」ネタが多かった印象です。
    ヒューイ好きとしては、戦ったり飛行機とばしたり寝起きだったりと、
    色んな顔が見れて大満足でした(笑)

    シリーズ全体からみた流れとしても、
    前巻の黒銀読姫に続き、黒紅読姫の罵り合い、じゃない、遭遇?が描かれて、
    ようやく既出の読姫とその鍵守たちが出揃った感じ。
    読姫たちが今後どのようにお互い絡んでいくのか楽しみです。
    続刊も早く読もう。

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著者プロフィール

電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)銀賞、第1回日本SF新人賞、第5回スニーカー大賞特別賞を受賞。代表作は『ランブルフィッシュ』シリーズ、『アスラクライン』シリーズ。

「2018年 『ストライク・ザ・ブラッド APPEND2 彩昂祭の昼と夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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