- 角川書店 (2011年6月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (244ページ) / ISBN・EAN: 9784044241209
作品紹介・あらすじ
ダリアンのもとを訪れたカミラ。持参したのは缶入りのクッキー《ロゼッティ》。缶には小さな絵本が入っていた。表紙には「7」……全部で8種類! ダリアンとヒューイは《ロゼッティ》を求めて町に出た!
みんなの感想まとめ
物語の魅力が詰まった短編集が、シリーズの最終巻である本作では特に印象深いエピソードが展開されます。クオリティの高い物語が続いた中で、今回は長めのエピソードが3編収められており、これまでとは異なる構成が...
感想・レビュー・書評
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実質最終巻となった8巻、ミスリルのエピソードで終わったのは潔くていいなと思いました。
蒐集癖があるわたしとしては、身につまされる短編も。笑
またいつか機会があれば、続編を出して欲しいシリーズのひとつです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ通しての感想。
ずっとクオリティの高い短編集だったと思う。どの巻も面白かった。んだけど、やっぱ短編集でしかなかったから終わっちゃったのかなあって感じ。
各キャラクターの背景も考えられてそうだな―ってのはずっと感じていたのだけど、主核となるメインストーリーみたいなものの提示が全然なくて、そこに対して知りたいという興味がわかなかった。 -
今回は他の巻とは構成が違う分、ちょっと長めでガッツリとしたエピソードが3編。あの人たちと共にいつもと違う土地を舞台にした「王の幻書」は何処か劇場版っぽい。なんとなくとんでもない事件が起こりそうだと思っていたら現代にも通づる話でクスリとさせてくる「最後の書」。上記2編からすると通常より、だけれどもいつもより少しばかり複雑で長く物語に浸ることができる「永き黄昏のヴィネット」。
王道も少しそうでは無いものを含めて、どれもこのシリーズらしさが詰まった贅沢な1冊なんじゃないかなと読み終わった時、ふと考えた。 -
978-4-04-424120-9 236p 2011・7・1 初版
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なかなか面白かった。
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【収録作品】 第一話 「王の幻書」/第二話 「最後の書」/第三話 「永き黄昏のヴィネット」
最終巻とのことで、残念。まだこの世界で遊んでいたかった。 -
“動かない杖を相手に悪戦苦闘する彼の姿を、ダリアンはしばらく啞然と眺め、
「どこから出てきているのですか、ボスザル」
「俺はボスザルではない。焚書官だ」
床板を引き剝がすようにしてどうにか長杖を引っ張り出したハルが、軽く息を弾ませながらそう言った。そしてハルは、笑いをこらえているヒューイの足下に一冊の手帳を叩きつける。彼がヒューイから奪い取った、使い込まれた革表紙の手帳だ。
「……こいつはどういうつもりだ。聞かせてもらうぞ、鍵守」
「言っただろ、準備しておいてよかったって」
ヒューイはニヤリと笑って手帳を拾い上げた。手帳の革表紙には、焼け焦げたような小さな傷跡が残っている。ヒューイの拳銃で撃たれた跡である。
しかしその傷跡は、手帳の表面で止まっている。破れた革表紙の隙間からのぞいていたのは、厚い鈍色の金属板だった。
ハルが不機嫌な表情で、ヒューイの顔と手帳を見比べる。
「偽物<ダミー>の手帳の中に鉄板を仕込んであったとはな。わざわざそこに弾を撃ち込んだのか。俺がこの手帳を奪ったことも、貴様の計算どおりというわけか」
「おかげで溺れずに済んだだろ。あんたを気絶させる以外に、"王威の書"の支配を無効化する方法を思いつかなかったものでね」
「……幻書の攻撃から、俺を助けたというのか。焚書官であるこの俺を、鍵守の貴様が?」
屈辱に震えるハルを眺めて、ヒューイは笑った。
「こちらにもいろいろと都合があってね。もちろん、感謝してくれて構わないよ」
「都合だと……?」
ハルが殺気の籠もった視線をヒューイに向ける。
ヒューイは何喰わぬ表情で、拾い上げた手帳をパラパラとめくった。”[P.47]
最終巻。
特に締めることもなく。
最終話なのにハルのこの扱い…警告してたってことはちょっと心配してたとか?
フランとヒューイのやり取り楽しい。
探偵と幻書泥棒がグルだったってのは面白い。
もっと読みたかったなー。
“大きくはだけられたダリアンの黒衣の胸元に、輝くような白い肌がのぞいている。
膨らみの乏しい少女の胸に埋め込まれているのは、金属製の古びた錠前。
その中央の鍵穴に黄金の鍵が挿しこまれ、ダリアンが切なげな声を洩らした。
彼女の胸の錠前が、城門のように左右に分かれて広がった。
その下に秘められていたのは空洞だった。眩い光の渦に包まれた空洞が、ダリアンの華奢な身体の奥深くまで続いている。
「壺中天……!?まさか、壺の中の世界に封印された異界の図書館……だと!?それは……」
少女の胸元に穿たれた空洞の正体に気づいて、侯爵夫人が苦々しい顔を引き攣らせた。
「ダ……ダンタリアンの書架!」
こぼれ落ちそうなほど大きく目を見開いてシェーラは絶句。
白衣の女の口元に、満足げな笑みが浮かぶ。
「九十万と六百六十六の幻書を封印せし、迷宮の書架。叡智への扉は開かれり——」
まるで侯爵夫人を哀れむかのように、ダリアンが無感動な声で呟いた。彼女の身体を背後から抱き寄せて、その胸の空洞にヒューイが右手を挿し入れる。そしてその腕を引き抜いたとき、少女の胸から雪崩のようになにかがあふれ出す。
それが無数の本の濁流だと気づいて、侯爵夫人の表情が凍りついた。
この世界に在らざるべき禁断の知識。悪魔の叡智。数多の賢者の思考を刻んだ大量の文字列。止めどなくあふれる情報の奔流。箱庭の世界が、ぐらりと揺らぐ。
黄昏の時間は終わりを告げる——”[P.213] -
読了。。「王の幻書」ではヒューイ、ダリアン、ハル、フランのくすりとくる会話のやりとりがよかった。アーニーにキスをされたハルをヒューイとフランが笑っていたのはハルが純情だという以外に男だと知っていたからなんだろうな。「最後の書」は途中で結末が見えてしまった。ダリアンの「クッキー怖い」という台詞は落語"饅頭怖い"的なフリに思えてしまった。ダリアンのことだろうから"饅頭怖い"の話も知っているんだろうし。
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シリーズ最終巻。でも、作者自身が、前作で終了のつもりだったというだけあって、蛇足感は確かにある。
でも、やっぱり面白いし、シリーズ続けて欲しかったなぁ〜。 -
「最後の書」のダリアンの気持ちはすごく良く分かる。
全部集めたくなるよね・・・。 -
シリーズ完結!
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コレクト魂ですね、よーく分かります。
しかし、何の疑問も解決されなかったなぁ。 -
短編と中編を合わせた位置づけ。このシリーズは黄門のように幻書をめぐって世界中を旅し続けることも可能である。敵役も存在し、無限のループに自ら飛び込むこともできよう。しかし、出来れば物語としては大きくまだ飛翔して欲しい、という我儘な感想は抱いている。
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アニメはあれだけど、原作のダリアンはかーいーなー。
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読了。
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まあいつも通り、本モノの話好きな人に。アニメ化とかするようですが、このまま短編連作で続いて欲しい
・・・と思ったらもう終わりなんですね・・・好きだったんだけどなぁ。
短編連作でいろんな魔道書がでてくるので、TRPGシナリオのフックとしても良さそう。 -
ページがいつも以上に少なかったような。なんかまた新キャラ増えてそろそろ覚えられなくなってきた。それでもまぁ、今後もこんな感じでダラダラ続いてくれた方が気楽に読めていい気もする。
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三雲岳斗の作品
