- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044242015
感想・レビュー・書評
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怪我のため陸上競技の道を閉ざされた絶望からひとみは、「あたしなんか消えちゃえ」と呟く。その瞬間ヒトと獣人が共存し剣と魔法により戦乱と化している異世界に飛ばされ、ひとみは亡国の少年王バァンと出会うのだった。
劇場版のノベライズ。実はテレビシリーズしか見てなかったので、キャラ設定から世界設定まで違うことに驚きました。そのテレビシリーズから20年以上経っていることにも驚くのですが。
テレビシリーズでは画面構成のきらびやかさや、登場人物の恋心も作品の見所となっていましたが、この劇場版は全体が絶望感で満たされています。
絶望感に溢れた世界の中で、運命にあがき運命を切り開こうとする少年少女の物語に焦点を合わせられており、戦乱の悲壮さもより強く感じられます。
主要人物はだれもが絶望に心を支配されており、そのため破壊行動に出るもの、全てを諦めているもの、抗うために戦うしかないものがおります。ひとみはそんな絶望の渦に巻き込まれながらも、自分がしたいことすべきことを見付けていくのです。
破滅へと向かう物語は当時の流行りもあったでしょう。またテレビシリーズとは違い尺が限られている劇場版だからこそ、テーマがより明確になっているのかも知れません。絶望に支配された世界で人はどう生きるのか。そんな問いををぶつけられた気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
できれば映画のラストはこっちだったら良かったなーというのが本音でした。
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劇場版エスカフローネのノベライズ。最後のひとみの選択が違います。個人的にこっちの終わり方が好きです。