- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044253035
感想・レビュー・書評
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乙一さんは読んだことあったかなかったか。まぁ手始めにこの短編集を読んだわけだけど。…すっごいね!切なくても怖くても最後に残るイメージは"綺麗"
綺麗事とかのじゃなくて、純粋に、綺麗。かっこよく言うなら透明感のある小説。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キュンときた。さすが切なさといえば乙一さん。
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僕たちの間には言葉で表現できる「関係」は存在しなかった。ただ透明な川が二人の間を隔てて流れているように、あるような、ないような距離を保っていた。
(P.62) -
切ないけど心温まるお話がいっぱいでした。
『フィルムの中の少女』と『失はれた物語』は、涙出てきました。
電車の中だったのにもかかわらず。←
素敵な一冊でした。 -
失わはれる物語を読んで、じゃあこちらも・・・とamazonで購入。
かぶっている話もありましたが、私はこっちのほうが好きです。
(失はれる~のマリアの指も良かったです)
未来予報の、清水と僕の「無関係」という関係だけれど、
お互いがお互いのことを支えにしているくだりが素敵。。。 -
頭の中に桑田圭祐さんの「明日晴れるかな」がどうしても流れてきてしまいます。この作品集の中の「未来予報」は特にそうでした。でもまたそれがこのお話の雰囲気に合っているんです。何もやることがなくて悶々としながらフリーターを続けている主人公。ある日バイト先で喧嘩してケガをしてしまいます。病院へ行って診てもらった後、何気なく病院の庭へ出てみると、そこに一人の車椅子の少女がやってきます。僕が思わず感涙したのは、この少女の「意味のない人生はない。私はそう思うの」と「泣かないで生きていて。まだこれから陽のあたる人生をあなたは歩むのだから」という言葉。そして後日、実はこの少女こそが・・・。
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短編集。『手を握る泥棒の物語』と『失われる物語』が良かったです。
心に響くような繊細な描写をする乙一さんの作品が、どれも好きでした。