GOTH 僕の章 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 10781
感想 : 840
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044253059

作品紹介・あらすじ

この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ-そう自覚する少年、「僕」。殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像を巡らせる「GOTH」の本性を隠し、教室に潜んでいた「僕」だったが、あるとき級友の森野夜に見抜かれる。「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」という言葉で。人形のような夜の貌と傷跡の刻まれた手首が「僕」の中の何かを呼び覚ます。彼女の秘密に忍び寄った彼が目撃するのは…。圧倒的存在感を放ちつつ如何なるジャンルにも着地しない乙一の、跳躍点というべき一作。「僕」に焦点した三篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 夏、「恐怖新聞」というドラマを見ていた時に、エンドロールに乙一さんの名前を見つけました。構成に関わっていたようです。
    なかなか驚きの展開が続くドラマで、うだうだ見始めたのに、気づいたら続きが気になって癖になってた。その構成に乙一さんが関わっていたと知って、すごくワクワクさせられて。

    上巻同様、まさに、構成が素晴らしい作家さん。
    読み始めて、なるほどと繋がったリンクを切られ、さらにまた別のリンクが現れて、展開する。そんな仕掛けが丁寧に施してあり、とことん読み手のことが考え尽くされている。
    最後の章「声」はラストにもってくるのにふさわしい内容で、オチも構成もすごくキレイ。「僕の章」というだけあります。

    あとがきの、こたつを片付けるくだりが好き。彼のエッセイが読んでみたいなぁ。

    • 土瓶さん
      もしも未読でしたら「小生物語」という乙一さんのエッセイ日記?があります。
      自分は、たまたま古本屋で見つけて購入しました。
      脱臼しそうな勢...
      もしも未読でしたら「小生物語」という乙一さんのエッセイ日記?があります。
      自分は、たまたま古本屋で見つけて購入しました。
      脱臼しそうな勢いで肩の力が抜けきります。そして笑えます。
      2021/06/03
    • naonaonao16gさん
      土瓶さん

      こんにちは!
      コメントありがとうございます^^

      乙一さん、実はこの後読んでなくて…
      「小生物語」というエッセイがあるんですね!...
      土瓶さん

      こんにちは!
      コメントありがとうございます^^

      乙一さん、実はこの後読んでなくて…
      「小生物語」というエッセイがあるんですね!
      なんというか…タイトルが、乙一さんらしいですね(笑)

      知らなかった作品知れて嬉しいです!
      読書疲れた時に読んでみます!の、前に探さないとですね…

      ありがとうございます!
      2021/06/03
  • R3.10.27 読了。

     前作同様に猟奇的事件に驚かせながらも次の展開が気になり、一気読みしてしまった。リストカット事件は生きている状態で手首部分で手を切られてしまう描写に背筋がゾワゾワして気持ち悪かった。
     「土」では、犯人の正義と悪の衝動の心の葛藤が描かれていて、殺人を犯すと一生消えない負い目を背負って苦しんで生きていかないといけないんだなあと改めて考えさせられました。
     「声」では『僕』の名前が明かされました。しかし、一人称の『僕』や『俺』が誰を指しているのか少しわかりにくかった。ところどころに張られた伏線や衝撃の結末につながる部分に関わることだから、しょうがないんでしょうけど・・・・。
    姉を殺された夏海さんに残されたテープの内容は、乙一さんらしい優しい演出ですね。読んでいる私も少し救われて気持ちになりました。
     ここまで来たらGOTH番外編も読むぞ。

  • GOTH 夜の章から続く連作3話短編集。
    各章、どんでん返しにしてやられた。

  • 3篇ともサラッと残酷で…良かった?笑 それにしても「僕」って…もう一回読み直したくなりました。

  • リストカット事件。
    タイトルからしてセンセーショナルだ。
    (作られたストーリーならって話ね(笑))

    GOTHっていう大項目の中の中項目のリストカット事件。とても秀逸なタイトル。

    3編の全てが、とても面白かった。
    土も声も、とても印象的でした。

    ミステリーを好きになるきっかけと言っても
    過言ではないかも!

  • 面白かった。
    あっという間。
    土は怖すぎる。
    読んでいるうちに
    どんでん返しがあるってこっちも分かってたから
    最後の話はわかった!て読み進めていたら
    また騙された。この展開読める人いるの!?笑
    追いつかず二度読み直してしまいました。
    内容は重いものを取り扱ってるから分かれると思うが
    どんでん返しは誰が読んでもすごいと思う。

  • 上巻に続き衝撃すぎて脳内を揺さぶられ続けながら、なんとか読み終わった。
    でもそれがクセになるというか。私にとって麻薬のような作品です。
    下巻では特に声が読み応えありました。

  • 全編通じた「僕」の内面描写がそのまま最後の「声」の伏線になっているという鮮やかさ。実はオチが見えてしまったがそれでも良し。森野がただのポンコツで可愛いというラノベ要素もあり。
全部で6編あったが、印象に残ったのは「暗黒系」の残酷描写としっかりとした伏線回収、「犬」のドンデン返し、「声」の超ドンデン返しか。

  • "リストカット事件"でも森野の天然さというか危機感の無さというか、運の悪さは炸裂している。犯人よりも僕のほうが一枚上手だったということで。ここではまだちょっと森野と僕に距離がある。単行本の順番で読み直すのもアリだなぁ。

    "土"が好きな人はここにはたくさんいる、私もそのうちの一人。佐伯の正体が明かされたクライマックスで、初めから描かれていた近所付き合いの良さや職場での悩まない人間関係のシーンを振り返るとゾッとする。本来の姿ってどれなんだろう。佐伯だけでなく、私たちも。ラストは悲しいがシンプルな構成で流れもオチも分かりやすくてスラスラ読める。絶対にハッピーエンドで終わらせない乙一先生。

    最後の"声"は理解力の乏しい私の頭では納得出来ず、皆さんの考察を読んでなんとか着地。えっ!!!え??えええっ!!!の繰り返し。【この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ-そう自覚する少年、「僕」】このあらすじに惹かれてGOTHを手に取ったのだが、ここでやっと正解をもらったような、また問題を出されたような。

    そしてやっぱり楽しみだったあとがき。良かった、乙一先生もちゃんと人間なんだと思えるカーテンコールのようなあとがき。

  • 上巻に引き続きダークな内容です。閉所恐怖症の私には読むのがしんどい話がありました。相変わらずあとがきが笑えます。

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2020年 『小説 ドラマ恐怖新聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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