GOTH 僕の章 (角川文庫)

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  • 角川書店
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レビュー : 803
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044253059

感想・レビュー・書評

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  • 主人公が名前を明かさなかった、というか分からないようにしてたのはやっぱ伏線だったのか。「土」犯人が丁寧語の線の細そうな男性でそれだけで無性においしかった!ずっと被害者は森野だと思ってたので、またもや騙されました。終わり方がそれでいいのかって感じですが、まあ、彼氏がそれでいいなら。「声」3本目のテープを聴きに廃墟に行く辺りから、手に汗を握りました。首へし折られるかと、もうドキドキ。主人公がついに自ら人殺しをーとやっぱり騙された。ややこしいけど、こういうのうまいなあ。この話でGOTHが好きになりました。

  • 「リストカット事件」と「土」まではよかったのだが「声」は…。最後の最後で妙に軽い感じになり、微妙な読後感。

  • このヒーローは後ろ暗さをもっています。

    自らを殺人者と定義しながら、素性を見せない少年「僕」と、「僕」に近づくクラスメイトの少女「夜」のそれぞれに焦点をあた、僕の章、夜の章の2冊です。

    次々と手首が切断される事件。
    行方不明者が実は人知れず生きたまま徐々に死にむかう事件。
    廃墟で殺された姉の事件の謎を解こうとした少女の危機。

    3つの事件への「僕」が関わり方、「夜」が気づく「僕」の気配。じわじわと真相に近づくいていきます。

    「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」

    こんなひと言で近づいてきたのが「夜」です。

    「僕」の仮面を見抜いた「夜」が「僕」にアプローチするひと言に、何をどこまでどこまで見抜いているのか、敵か、味方か、その後のふたりの距離感に目が離せません。

    読み進むにつれ、徐々にふたりの素顔がヴェールから明らかになる構成が魅力的です。

  • 久しぶりに読んだ
    最後にそっちだったかー。ってなって、前に読んだのが昔過ぎて全然覚えてなかった。

  • 「夜の章」からの続き

    ■リストカット事件
     手首ごと切っちゃう猟奇殺人犯。
     ほんとこの町に住みたくないこと限りなしです。

    ■土
     埋めたくて、埋めてみました。
     自分の異常さに苦しむ犯人っていうのが、面白かった。

    ■声
     あんまり覚えてない。。。

  • 最後がイマイチ良くわからなかったがとにかく怖かった。
    でも面白くてページをめくってしまう自分を恨みました。

  • 叙述トリックにまんまとだまされた、くそう。
    衝撃的だったのは土かな。
    犯人の手帳にもびびったけど、恋人の男の子の行動がすごい。
    リストカット事件では、なんだかとても耽美さを感じた

    2013.11.01

    再読です。
    絶対5年前に読んだ時、声についてそんなに印象に残ってない!今読んだらリストカット事件も土も面白いけど、一番びびったのは声だったのに。
    僕の歪んだ森野に対する感情がすきだ。
    すごくおもしろかった。かわらず。
    これ2004年とかに刊行してるの?こりゃすごい。

    2018.06.10

  • 「夜の章」よりもこちらの方が好き。
    主人公の異常さがより出ていてよかった。
    しかしやっぱり納得のいかない部分はちょいちょいあった。

  • 夜の章を読んだ勢いのままこちらも手に取りましたが、どの物語もとても面白くて一気に読むことが出来ました。「僕」の章にふさわしい三編だったと思います。特に「土」が印象的。「僕」の佐伯を見る目が頭に浮かぶようで、正直事件よりそちらのほうが恐かったです。「声」は最後まで本当に気付かなかった!私の場合は物語のスピードについていけなかったのもあるので、何度か読み返す必要がありそうです。

  •  以前カバーで出版された『GOTH』から『僕』に関わる三篇を抜き出したものです。

    ・リストカット事件
     このところ、『手』だけが切り取られ持ちされるという怪奇事件が横行していた。『僕』はそういった狂気じみた事件に酷くそそられる人物で、だれがどうしてなんのために手だけを持ち去るのだろうと逡巡していた……。
     はじまりの事件です。森野夜と僕が関わるようになった事件でもあります。犯人の独白、僕の狂気が垣間見える瞬間。

    ・土
     佐伯は以前、人を殺したことがあった。可愛がっていた近所の子供。自作した棺桶に生きたままはいりこませ(子供は父親に怒られとても怯えていて、また佐伯の言うことはよく聞いたので疑いもせず棺桶に潜りこんだ)土に埋めた。息がすえるように基本の筒を通して。最後には水の溢れるホースを筒に覆わせ溺死させた。
     それから数年が経ち、また『人を埋めたい』という欲望がむくむくともたげてきた。ある日通りすがった女子高校生に目をつけ、連れ去る――生徒手帳を見ると森野夜と書かれていた――。
     あなたは棺桶の中にいること、土の中にいること、様々なことをとつとつと話すけれど『森野夜』はしごく冷静で、自分が仮に死んでもあなたの罪は暴かれると言ってのける。佐伯は不安を覚える……。
     犯罪者を惹きつけるようなフェロモンみたいなものをまき散らす森野夜はいつも犯罪に巻きこまれる。でも僕がだいたいの処理をしたり偶然が重なったりして、彼女自身は犯罪者たちと対峙しているということを知らない。
     そんな彼女がとうとうがっつり捕まっちまった!? 僕よ早く助けに!と焦った記憶があります。

    ・声
     んん……。
     これは、いまいちよくわけがわからず、これを機に読み返してみましたがやはりいまいち乗り切れませんでした。

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著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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