GOTH 僕の章 (角川文庫)

著者 :
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本棚登録 : 9693
レビュー : 803
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044253059

感想・レビュー・書評

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  • 「GOTH 僕の章」
    異常者達。


    人間には殺す人間と殺される人間がいる、僕は前者だ。人の心の暗い側面に魅かれる者の一人である僕は、森野との出会いを始めとして、様々な殺す側の人間と心を交わす。はっきりと異常者であり、GOTHである。GOTHは、好奇心や快楽、興奮を味わうため躊躇なく殺人を繰り返す。このある種の純粋さは、罪の意識が無いことをアピールするかのようでタチが悪い。


    ただ、異常者達のストーリーだからといって、残酷さばかりが目立つ訳ではない。僕はGOTHながら一般人の感覚もあり、普通に学生生活を送っている。一瞬普通の人間かと思わせるが、直ぐにGOTHが垣間見える。グロテスクだけではなく、本性が見えない怖さがある。


    森野に関しては、勝手にGOTH一派かと思いきや、ちょっと違うようで、それに驚いた。特殊な感覚により巻き込まれてしまう所があるのか、僕が利用しているのか。


    どちらにせよ僕は怖い。僕の欲は尽きることはなく、人を殺める側に立ち続けていく訳だ。ほんと怖い。

  • 終始、孤独がつきまとう感じ。「声」が一番印象に残ったかも。

  • ライトノベルミステリ投票の、ベスト3くらいは読んでみようシリーズ第三弾。第6位の乙ーの短編集は、猟奇殺人とか犬の死骸の山とか人の生き埋めとか、題材がどうにも気持ち悪くて、ランチ中には読めないな~。暗黒面の心理をとりあげるのはいいけど、キモホラーがメインでトリックがサブだと、逆だといいのに、って思っちゃう。同じ作家でも、ペンネーム中田永一の日常系のほうが、自分には合うのかも。6つの短編のうちのベストは「リストカット事件」。たった40ページの短さに、固執する不思議な人間心理、いきなり犯人が判明する巧みな構成、真犯人の意外な動機、と魅力が詰まってて、本格ミステリ大賞受賞もなるほどの出来映え。でもやっぱ暗い。

  • この本が乙一さんをためたきっかけです。

    確か「声」が良かったと思います。
    怖かったな、あのゾクゾク感が・・・。

  • 久しぶりに再読。
    久しぶりすぎて前篇・後編間違えて読み始めてしまった…
    最終話の「声」はやっぱり秀逸。
    乙一作品は映像化に不向きな、小説の面白さが詰め込まれたお話が多い。

    2012/08/01

  • 「リストカット事件」が1番好きかな。「声」はネタバレまで見事に騙されてました。神山君には曖昧なラインの中央に立ち続けていてほしかったので地味にショックだったから、安心した。森野は空気なようでちゃんといました。
    後書きが興味深かったです。高専だったんだ…

  • 『声』やられた…。感想としては夜の章と同じ(分ける意味がない)。ダークな世界観なのにライトに感じるのが著者の拘るジャンルの為ですかね。しかし、著者が本に嵌まったのが「スレイヤーズ」「ザンヤルマ」「ソードワールド」「カイルロッド」あたりからだと?私が学生の頃に楽しく読んだ作品をこんなにピンポイントで挙げられたことに吃驚です。

  • 猟奇的だがオチでのどんでん返しが快感。

  • まあまあかな

  • 下巻。上巻と雰囲気等がほぼ同じで、サブタイトルはそこまで厳密に意味がない気が。
    上巻では「僕」が森野と学校から帰宅途中に一緒に出掛けない(森野が目立つから)、と言っていたのに最後の話では堂々と一緒に下校しているという。森野に対する周りの見方が変わったからか・・・

著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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