失はれる物語 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 12821
レビュー : 1283
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044253066

感想・レビュー・書評

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  • Calling you そしてしあわせは子猫のかたち
    この2作が特に感動を貰いました。

    文章表現もとても美しく、
    読んでいてあまり苦にならなかった作品だと思います。

  • 乙一さん!すごい!好き!!

    表題の失はれる物語よりも
    ほかの話のほうが好きでした♪

  • 表題の通り どの話も喪失や別れを描いた短編集
    この方の本はZOOしか読んだことがなかったが、こちらの方がまだ救いが感じられて個人的には好み

    個人的に好きなのは「手を握る泥棒の話」と「しあわせは子猫のかたち」
    前者は緊迫しながらもどこかコメディな感じ、後者は見えない同居人に影響されていく様子が面白い

    ただ、1番印象に残ったのは表題作でもある「失はれる物語」
    右腕の感触しか残されてないからこそわかる妻の本当の気持ち、そして妻を拒絶し、腕に残る感触と想像のみで生き続けるというのは、一体どれだけ壮絶なことであったのであろうか。

  • 脳内に鳴り響く着信音、相手の声。携帯のすべらかな手触り。
    皮膚の上を飛び跳ね、音楽を奏でる指。人肌と陽光、風の暖かさ。対象的に無機質で孤独な闇の静謐さ。
    身体から無数に血を流す痛み。分かち合う感覚。解放された空と風の爽やかさ。
    闇雲に掴んだ手と手。言葉ではなく、握り合った手で交わした心。
    そこに居るはずのない人の手が触れる透明な温もり。池に漂う、ひんやりとした空気。縁側の日だまり。

    どの話も、物語の要となる要素が身体感覚に訴えてくる描写に溢れていました。

  • 奇妙な話が多かったけど、どこかほっこり温まるお話が良かった!
    乙一さん、他にも読みたいな〜
    しあわせは子猫のかたちがすごく良かった!

  • 一瞬で読み終わった。現実と非現実が合わさったような話が好き。

  • 乙一さんの世界観、沢山読んできたからせいなのかスッと身体に入るようになった(?)気がします
    相変わらず素敵なお話が多くてすごいったら…

  • 相変わらずの乙一本だと思います。
    短編に1つ1つがとても切なく、すべての話しで心が揺さぶられます。
    乙一さんの作品はぜひ一度読んでみてほしいです。

  • <喪失>がテーマの短編集。
    <失われる物語>が衝撃的で、苦しかった。

  • どんよりと重く悲しい、だけどどこか美しい
    そんな短編の物語が収録されています。

    多くの作品で主人公の設定が似通っているのが少し気になるところではありますが、ストーリー自体はそれぞれユニークなものばかりで、よくこのような面白いアイデアをたくさん思いつけるものだと感心しました。

    どの作品も印象的ですが、表題作である『失はれる物語』はとくに強烈でした。孤独な闇の中での心の葛藤があまりにリアルで、読んでいて胸が苦しくなりました。

    1番のお気に入りは『しあわせは子猫のかたち』です。やはり切なさが通奏低音としてあるものの、ほのぼのとした心温まるお話で、この作品だけ他とは違う雰囲気を感じました。本書のオアシスのような作品です。

    どうしようもないバッドエンドな作品も少なくないので、気持ちが沈んでいるときには読むのを避けた方がいいかもしれません。でも、そのバッドエンドの中にも普段は忘れてしまっているような大切なことに気付かせてくれるヒントが詰まっているはずです。ぜひ一度、気分が晴れやかな時にページをめくってみてください。

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著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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