KIDS (角川文庫)

  • 角川書店 (2008年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (180ページ) / ISBN・EAN: 9784044253073

作品紹介・あらすじ

寂れた町のダイナーで出会ったアサトとタケオ。タケオがアサトの秘密を知ったときから、友情が始まった。やがて、2人は心の傷と向き合い……乙一原作のせつないファンタジー、映画『KIDS』の小説版!

感想・レビュー・書評

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  • うまくまとまってました。自虐を分かち合えるって素敵ですよね。

  • 母親に刺された際に傷を移動させた場面で、アサトが他人に、ましてや肉親に深手の傷を移動させる選択肢は取らなさそうな気がしたので違和感があった。本書にて「私が、あなたを傷つけたから、そっくりそのまま返したのよね?」と母親が綴ってるが、いまいち納得できない。アサトの冷徹な一面が垣間見えたものなのか、生存本能なのか、、?色々な人の解釈が知りたいところだと思った。

  • 家族の所有物です。
    この登場人物らが感じる空気感を楽しむ作品かな?と言う感じでした。空気感はとても伝わってきて、私もそこにいるように、素敵な時間を感じました。

    15年ぶりの乙一さんでしたが、若者向けなのか非常にライトな感じで、重めの本が読みたかった今の私には少し物足りなく感じてしまいました。
    乙一さんは小説嫌いな高校生の頃唯一楽しんで読めた作家さんで、今も好きで。当時の私に本というものを読ませてくれて感謝しています。

    また、読み返したいと思います。

  • 乙一原作読んでいるけどちょっと思い出せなかった。けど、こちらの方がおそらくハッピーエンドというか大団円感がある気がする。映画的なのだろう。
    主題歌マッキーだったのね笑

    p.113のアツシ→タケシになっている2行誤植?

  • この映画はすごく好きだった。

  • 大阪→名古屋に帰る間に読める本が欲しくて難波のブックオフで買った本。
    乙一さんが原作

    印象に残って文章
    p5
    しげしげと自分がものを食べている様子を鏡でチェックしたことなど、おそらくないはずだ。

    p60
    ブランコには、女の子をかっこよく見せる力と、男の子を可愛く見せる力が、両方ある。

    p121
    ちゃんと見てみると夕陽って、沈んでるんじゃなくて、昇ってる感じもする。昇る夕陽。

    p142
    私は手についた血をぬぐおうとしていた。ぬぐっても、ぬぐってもそれはとれなかった。
    桃色、ピンク、ショッキングピンク、赤、真っ赤っ赤、鮮やかな赤、えんじ色、薄黒い赤、えび茶色、ブラウン、ダークブラウン、黒、黒、黒…私の身体に染み付いた血が様々なかたちになり、様々な色に変化していった。
    私は追いかけてそれをつかまえようとするのだけど、どうしてもつかまえることはできない。色が、散乱して、私が何を探しているのか、わからなくなるのよ。

  • 傷の深さも痛みも二人で半分。

    ってなことで、暖かくなる感じの物語でした。不思議な力を持つアサト。喧嘩っぱやいタケオ。男の友情を感じるような。でもちょっとスケールが小さいような。マドンナ的な位置付けのシホが、思いの外、あっさりな行動をとったせいなのか。もう少しだけ、何かがほしかったな。

  • ノベライズだった。話は良かったから乙一の原作を読みたい。

  • 本の方がすき

  • デ・ジャ・ヴュ。この設定は過去に見たことがあるぞ。KIDS キズ、ARCH アチ

  • 何かを「移動」させる能力を持つアサトとたまたまその能力を見たタケオの物語。身長も性格も全く違う凸凹コンビだけど自然と一緒にいちゃうようなともだち。途中シホという女の子も加わるけど正直あの子の必要性がわかりませんでした。原作を知らないので、あまり心にも響かず。映画もあるようですが見てはいません。30分以内でさらっと読めちゃう薄さです。

    H24.8

  • 原作よみたい!全然よみたりない。
    もっとアサトの気持ちに焦点をあててほしい。


    誰かといると喜びは2倍、悲しみは2分の1ってよく言うけど
    本当にその通りだと思った。

  • 映画『KIDS』のノベライズ版。

    アサトはなぜそこまでして自分を傷つけるのか。それはとても切なくなる理由でした……

  • 2011/10/12読了

    映画のノベライズだから、原作(乙一著、「傷-KIZ/KIDS-」)を読まなければならないな。機会を見つけて映画も見ようとも思う。
    原作読みたくなった。話の進め方が面白いよね。ブログと日記と雑談と手紙。面白い。
    アサトの、一見すると「善」の行為。それは本当に善行なのかはわからない。多分自分のためでもあるし、偽善とも言えなくもないし。でも、傷を移すっていう癒しの行為は誰かのためになる。タケオは傍観者としてそれを見る。
    その思いを似たような位置からどんな思いで眺めるか。
    それがあってのあのアボカドバーガーのくだりだろうな。
    映画と原作チェックだね。

  • 漫画版が秀逸。

  • 他人の傷を自分の体に「移動」させる少年アサトと、荒んだ性格のぶっきらぼうな青年タケオの物語。アサトの設定は面白いし、話の中で生きていないわけじゃないんだけれど、いまいち感動できない。あと一歩、あと少し何かが物足りない。ほとんど、日記か語りで書かれて終わっているからかな?

    映画のノベライズらしいが、映画はまだ見ていない。

  • アボカドバーガー パラダイス•シティ シホ タケオ 小鹿=オノアサト 保護 元警官 ボランティア 日誌 傷移動 UFOキャッチャー 前科者 泉谷しげる

  • KIDSと傷をかけてるのが
    なかなか洒落てますね。

    短編だから仕方ないと思いますが、
    ものすごく物足りない。

  • 失はれる物語の『傷』を読んだ後にこの作品があることを知り、読んでみた 。
    内容は少し違ったけど、この作品の方が全体的に優しい印象。
    最後は泣ける。映画版もみてみたい。

  • KIDSのノベライズ買いました。衝動買いです。半分家で読んで半分学校で読みました。凄く感動しました(ノ_<。)…泣いて無いけど。
    映画を見た後で本を読んだので、映画では分からない細かい心情が分かりました。意外とタケオの繊細なところとか…
    今度また映画を見ます。本を読んだ後でまた少し違って見えるといいな、と思います。

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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