でたまか 青天霹靂篇: アウトニア王国再興録5 (角川スニーカー文庫 140-8)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044257088

作品紹介・あらすじ

「思い出せマイド。これはあの日-士官学校の卒業試験で、あいつと戦った時と同じだろ」アリクレストに前皇帝ダイテツが宣戦布告。マイドはダイテツ側に組し、帝国を二分する戦いの場に立つ。マイドのそばには士官学校時代の友人たち、そしてアウトニアの名のもとに全帝国からの義勇軍が結集した!やってきた決戦の日。しかしアリクレストはとんでもない策をしかけていた…。第2部最終巻、無敵艦隊提督マイドが、はじめて涙を流す。

感想・レビュー・書評

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  • 正々堂々さ、というのはひとの数くらいあるのかもねぇ
    でも、帝国にも最低限のやってはいけないことがあったらしい
    相容れなさを見誤るとやっぱだめね

  • でたまか、最後の一冊です(シャッフル読みをしたため(殴)。

    第2部最終巻、ココで当初の「でたまか」としての物語は1回終わりですね。
    ココで解決していない物語の「肝心な部分(笑)」は大きな恐怖とともに第3部に続くのです。
    この巻の前の巻「驚天動地篇」でマイドとアリクレストを「人望だけを持つ男と人望以外の全てを持つ男」と書きましたが、思いっきりそれが出てました。
    確かにアリクレストの、「圧倒的な軍勢を持って勝利することは正しい」は正しい。
    だからこそ皆の信頼と連携こそが何よりも大切なのにそれをないがしろにする。
    マイドは自分もアリクレストも皆誰も彼も、「誰かを幸せにするための道具」と思っています。逆に言えばコレは「誰もが誰かを幸せに出来る」ってコトなんですよ。
    そして大帝国の皇帝だろうが、銀河の中では砂粒より小さい存在。
    ある意味アリクレストの思っているほど大きいものではないというわけです。
    最終的に結果を出したのはマイドの作戦でもアリクレストの兵力でもなく、アリクレストに対立し、反アリクレスト勢力「真・帝国軍」としてマイド達に共闘するダイテツ7世(前皇帝)、彼と手を組んだ帝国貴族ロッホ・トゥナイツ(エリスの父上)達の要請に帝国の大貴族・マイア家が反アリクレストの戦意を表したことでした。
    コレというのもマイドが沢山の人々の心を掴んだゆえです。
    結局は「数」がモノを言ったのです。自分の言葉に押しつぶされましたアリクレスト。

    この展開、どこかで見たことがあるなぁと思ったら、大河ドラマ「毛利元就」の「郡山城篭城戦」に似ていました(良く覚えてるな自分)
    イイ性格な作戦と人望と知恵を武器に勝ち進んでいく、でも一番護りたいのは大切な人たち、そういえばそっくりだ。

    ちなみにこの巻で残ってしまったのは、シザーズ兄妹の行方。
    特にチャマーさんは真っ青な状態で続いてますし、再登場する時の彼の姿もあまりにショッキング。
    エリスさんはとんでもない人に惚れてしまったものです…それでも惚れた相手に間違いはなかったと思いますよ。
    メイも帰ってくるまでには凄く時間がかかりましたね…マイドにとっての彼女の存在を考えると、彼女が傍にいるってことは大き過ぎるのかもしれない(笑)。
    無敵すぎるというか(大笑)。


    それにしてもでたまかシリーズは最高でした。
    スペースオペラに「牛丼屋で軍事費稼ぎ」とか「フランチャイズ作戦」とか出てくるなんて…大好きだーーーー!
    コレらを考えたマリリン姉御、素晴らしいです。
    このテイストは鷹見先生新シリーズ「銀星みつあみ航海記」でも楽しめそうなので楽しみです。

    おまけ
    各章の扉が最高…カップル同士おんなじフルーツを手にしてますv
    違うのも混ざってますが(笑)
    特に終章のメイが可愛いー!この子はこの巻の本編では全然見れなかったので癒しでした。

  • 「思い出せマイド。これはあの日―士官学校の卒業試験で、あいつと戦った時と同じだろ」アリクレストに前皇帝ダイテツが宣戦布告。マイドはダイテツ側に組し、帝国を二分する戦いの場に立つ。マイドのそばには士官学校時代の友人たち、そしてアウトニアの名のもとに全帝国からの義勇軍が結集した!やってきた決戦の日。しかしアリクレストはとんでもない策をしかけていた…。第2部最終巻、無敵艦隊提督マイドが、はじめて涙を流す。

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著者プロフィール

たかみ・かずゆき。1958年静岡県生まれ。元・埼玉県警勤務。00年電撃文庫から『時空のクロスロード~ピクニックは終末に』でデビュー。異世界ファンタジー、スペースオペラ、第2次大戦をベースとした架空戦記、学園コメディなど、幅広い作風で、既刊50冊以上を数える。

「2010年 『飛べ! ぼくらの海賊船 (2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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