殺人鬼の放課後 (角川スニーカー文庫 901-2 スニーカー・ミステリ倶楽部 ミステリ・)

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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044269029

作品紹介・あらすじ

殺人鬼こそ本格ミステリの主役!?湿原に建つ全寮制の学校。悪意のゲーム『笑いカワセミ』に挑むのは、美貌の少年ヨハン!(水晶の夜、翡翠の朝)。恵美が僕に語る、誘拐された少女3人の運命(攫われて)。新しい受講生は、死んだあの娘とあまりにも似ていた(還って来た少女)。コンクリートで固められた7つの立方体を支配する、恐るべき死の法則(SEVEN ROOMS)。恐怖とサスペンスに満ちた、書き下ろしアンソロジー第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 4人の作家のミステリアンソロジー。
    恩田陸の理瀬シリーズの短編が目当てで読んだら、実は再読だった。
    なんといっても乙一の「SEVEN ROOMS」がインパクトがあり、これは細部まで覚えていたがラストの不思議な感覚はすばらしい。
    小林泰三のスプラッタホラーなイヤさ加減も強烈。
    恩田陸「水晶の夜、翡翠の朝」はヨハンの人となりが描かれていてよかったが、理瀬シリーズを読んでいないと面白さ半減だと思うのでアンソロジーに入れるのはどうなんだろうと思う。

  • ミステリと言われればそうだけど、とにかくグロいので読んでいて気分が悪くなった。正直悪趣味。
    水晶の夜、翡翠の朝(恩田陸)→麦の海に沈む果実は読んでいたが、あまり思い出せなかった。雰囲気はレトロでいい感じ。
    さらわれて(小林泰三)→早い段階で落ちがわかる。この人の作品はいつも落ちが似ているような。グロい。
    還ってきた少女(新津きよみ)→まぁそうかもね、という新装。個人的には綾子先生はあまり悪くないと思う。
    SEVENROOMS(乙一)→スリルがあり面白い。最後も切ないながらしてやったり感はある。が、グロい。

  • 2004年2月16日某掲示板にて
    乙一ショック……まさしくあれはショッキングな出来事でした。
    角川スニーカー文庫が出しているミステリ・アンソロジーに収録された「SEVEN ROOMS」というのが私の乙一初体験だったのです。
    怖かった……そしてあんまりにもせつなかった……
    うまいと思います。話題の人になるのもうなづけた。
    けど怖いんだよ〜〜っっえ〜〜んっっ。
    というわけでいろいろ(面白いという)噂を聞きつつもそろそろ2年くらいたちそうな勢い。

    カバーイラスト・扉イラスト / 藤田 新策
    カバーデザイン・扉デザイン / 岩郷 重力+WONDER WORKZ。

  • 奇才・乙一の短編「SEVEN ROOMS」が掲載されているアンソロジー。この作品はけっこう凄い。

  • ■「水晶の夜、翡翠の朝」恩田陸。
    シリーズものの一遍。
    ヨハンの話です。
    ワライカワセミの歌の見立て殺人自体はなかなかですが
    このシリーズ、リアリティに欠けて、大人が読むにはちょっと
    恥ずかしい。

    ■「攫われて」小林泰三。
    誘拐もの。なんとなくオチが見えてしまって・・・・

    ■「還って来た少女」新津きよみ。
    「そっくりな人」もの。
    女子高生って怖っ!!
    東野圭吾「分身」よりはシャープにまとまっていて面白かった。

    ■「Seven rooms」乙一。
    日記形式。
    閉じ込められた姉弟。せまる死期。
    昨日読んだ、奥泉光「滝」の世界と通じるものがあった。
    緊張感に最後までひっぱられます。
    この人、荒削りですが、先がとても楽しみです。

  • 4話ともとても面白かった!!
    全部好み!!ホラーとサスペンス。
    小林泰三作品が入ってたのと、乙一を読んでみたかったので図書館で借りてみたが、大正解。
    他2名の作家の作品もこれから漁ってみよ〜大収穫♪( ´▽`)

  • これを読んだのは10年も前なんだけど。
    「初めて読んだ乙一作品ってなんだったっけ?」と記憶をひっくり返していたら、たまたま思い出せたので、忘れないうちにブクログ本棚入りさせておく。

    元を辿れば恩田陸のファンだから手にとったアンソロジーだった。
    その時ついでに読んだ乙一の「SEVEN ROOMS」が、当時中学生だった私の中二病まっしぐらな心を鷲掴みに。今でも内容を覚えているくらい何度も読んだし、どうやったら結末を変えられるのか何度も何度も妄想してた。
    思い出すだけで恐ろしくて切なくて胸が苦しくなる話。

  • 何故か全編既読という事態のアンソロジーでした。
    ジャンルはミステリー?ホラー?サスペンスホラー?
    とにかくそういう系統の短編4つが収録されているお話です。
    殺人鬼について期待した方は(全編そうという訳ではないので)少しがっかりしてしまうかもしれません。
    ちなみにこの内、私の記憶通りだったら2・3編は「青に捧げる悪夢」に収録されていたと思うのですが……
    こちらの方が手軽ですね。

  • 有名どころの方々が書いた短編小説集。
    全部ただのミステリじゃなくて、オシャレというかなんと言うか・・・
    とにかくおもしろく読めました。
    乙一だけちょっとホラーよりの内容かな。

  • 有名どころの方々が書いた短編小説集。
    全部ただのミステリじゃなくて、オシャレというかなんと言うか・・・
    とにかくおもしろく読めました。
    乙一だけちょっとホラーよりの内容かな。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

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