血文字パズル―ミステリ・アンソロジー〈5〉 (角川スニーカー文庫)

制作 : 藤田 新策 
  • 角川書店
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044269067

作品紹介・あらすじ

死者が遺した、奇妙な手がかりを読み解け!あの名コンビ火村と有栖が「叫び」人形の謎に挑む『砕けた叫び』。安楽椅子探偵・デュパン鮎子とその孫・奈緒が"風の町"の秘密を解く『八神翁の遺産』。希代の銘探偵・メルカトル鮎が"5秒で解決できる事件"に仕掛けたとっておきの趣向-『氷山の一角』。渚が誕生日に出会った青年と過ごす、キュートで残酷な夏休み『みたびのサマータイム』。あまりにも豪華な書き下ろしアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 麻耶雄嵩「氷山の一角」を読む。

    美袋の探偵ぶりだけでファン必読。メルカトル鮎はワトソン役を満喫。
    事件は複雑なものではなく、ダイイングメッセージと、もう1つの鍵だけで解けてしまう。良く出来ているがインパクトに欠ける…と思いきや、メルカトルの悪魔の囁きが…。

    美袋をメインに据えることで、2人の関係性が明白になり、短編で何回も訪れたあの絶望が、うまく描かれた傑作。

  • ○砕けた叫び(有栖川有栖)【★ ★ ★ ★】
     謎解きは、まぁ普通に何かズルいな、て感じだけど、おもしろかったですよ。
     朝井さん大好き。

    ○八神翁の遺産(太田忠司)【★ ★ ★】
     語り部の心の声がうるさいのと、その上司の態度が何でそんななのかが解明されないところが、何かすっきりしない。
     デュパン鮎子さんも、何かどうも…。
     そういう設定である意味がよく分かんなかった。

    ○氷山の一角(麻耶雄嵩)【★ ★ ★ ★】
     美袋さんがメルという体で現場に乗り込む、て設定がおもしろかったけど、やっぱメルはメルよね、て感じでした。

    ○みたびのサマータイム(若竹七海)【★】
     やっぱりどうしても若竹さんの文章は合わない…。
     数ページで断念しました。

  • 血文字、が軸の推理短編集。

    有栖川さんのミステリーは、それはありか!? という
    伏線があるようなないような…。
    実際に考えるとしたら、この推理は無理があります。

    太田さんのは、どこかで読んだような?
    知っているのと、道筋を考えるのと、別担当。
    ゴールが見えているので、やりやすい、かも?

    麻耶さんのは、可哀そうに…と思う落ちでした。
    いや、事件ではなく、探偵役、が。
    ちょっとした事なのに、この仕打ち。
    大人げないと言うべきか、悩みます。

    若竹さんのも、読んだ事がある気がします。
    ピアスに海に自殺に。
    この現実は、知ってしまうときついです。

  • 有栖やメルカトル鮎などなどの名探偵が登場する短篇集。
    それぞれ有名な探偵ばかりなので、読んでいてなんとなく豪華。
    そしてどれも面白かった。

  • カバーデザイン / 岩郷 重力+WONDER WORKZ。
    装幀 / 杉浦 康平

  • 死者が遺した、奇妙な手がかりを読み解け!あの名コンビ火村と有栖が「叫び」人形の謎に挑む『砕けた叫び』。安楽椅子探偵・デュパン鮎子とその孫・奈緒が“風の町”の秘密を解く『八神翁の遺産』。希代の銘探偵・メルカトル鮎が“5秒で解決できる事件”に仕掛けたとっておきの趣向―『氷山の一角』。渚が誕生日に出会った青年と過ごす、キュートで残酷な夏休み『みたびのサマータイム』。あまりにも豪華な書き下ろしアンソロジー。 (「BOOK」データベースより)

    砕けた叫び(有栖川有栖)
    八神翁の遺産(太田忠司)
    氷山の一角(麻耶雄嵩)
    みたびのサマータイム(若竹七海)

    当然、有栖川氏狙いで手にとりました。
    そもそもダイイングメッセージって現実的ではないですよね。
    作品ないにもよく書かれていますが、名指しすればいいわけで、犯人がまだいたからわかりにくくしたとか、無茶な気がします。
    犯人が気づいて改ざんしたとかってもうあり得ない、だって消しちゃえばいいでしょ、ぐちゃぐちゃにするとか。

    この作品ではそうきましたか。
    咄嗟にそんなこと考え付くのかと、若干疑問ではありましたが(笑)。

    あとは若竹氏の作品が、胸キュンの青春が味わえておもしろかったかな。
    そのせいで今、若竹氏の作品(デビュー作)を読んでる最中。
    これがね、アンソロジーの楽しさですね。
    いろんな作家さんの作品と出会える。

  • 4人の作家による短編集。タイトルは「血文字パズル」だが、共通テーマがいまいち分からない。

    「砕けた叫び/有栖川有栖」
    火村シリーズ。ライトタッチに描かれており、あっさり読める。ダイイングメッセージとして登場する人形は実在するものなのかと思わず検索してしまった。

    「八神翁の遺産/太田忠司」
    デュパン鮎子&奈緒が登場。安楽椅子探偵もの。殺人事件自体はあっさりと解決するが、その背景に隠れている真実を掘り起こす過程が見事。

    「氷山の一角/麻耶雄嵩」
    メルカトル鮎もの。メルは何冊か読んだことがあったので懐かしいなあと思いつつ、相変わらずのはた迷惑さに苦笑。最後のオチはメルらしいというかなんというか。美袋君が不憫。

    「みたびのサマータイム/若竹七海」
    有栖川目当てで購入した本だけれど、この話が一番好き。杉原渚が登場。彼女が出ているお話は別に一冊あるのだが、それの後日談という扱いか?ただ、(自分もそうだが)そちらを読まずともすんなり入り込める。ラストは少し後味の悪さを残しつつも、夏の海に吹く風のような爽やかさが胸を通り抜ける。

  • 表題通りのダイイングメッセージもののアンソロジー。麻耶雄嵩の氷山の一角は良かったけれどそれ以外の作品はいまいち。

  • 赤に捧げる悪夢の文庫化?何故スニーカーでしたのか
    なんという豪華メンバー。有栖川と麻耶を同じ巻に纏めたなんて何という俺得。まーやが角川で書いているのって新鮮だな・・・ところで氷山の一角はいつか単行本になるのだろうか
    砕けた叫びはいつ読んでももやもやが残る。納得はするんだけど

  • 有栖川有栖「砕けた叫び」※火村シリーズ

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
1959年、大阪市東住吉区生まれの小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。
同志社大学法学部法律学科卒業後に書店へ就職。それまでも学生時代から新人賞や雑誌への投稿を繰り返していたが、1989年江戸川乱歩賞に投稿した『月光ゲーム Yの悲劇 '88』が東京創元社編集長の目に止まり、大幅に改稿した上で刊行し、単行本デビューとなった。1994年、書店を退職して作家専業となる。1996年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。1999年から綾辻行人と共作でテレビ番組『安楽椅子探偵』シリーズ原作を担当する。
2003年、第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した『マレー鉄道の謎』、2007年発表作で「本格ミステリ・ベスト10」で第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第3位、「黄金の本格ミステリー」に選出と高く評価された『女王国の城』など、多くの作品がミステリ賞で高く評価されている。
2000年11月より2005年6月まで、本格ミステリ作家クラブ初代会長を務める。

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