氷菓 (角川文庫)

著者 :
制作 : 上杉 久代  清水 厚 
  • KADOKAWA
3.57
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本棚登録 : 13205
レビュー : 1696
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044271015

作品紹介・あらすじ

何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。

第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞受賞作
2012年4月より、京都アニメーション制作でTVアニメ放映予定!

感想・レビュー・書評

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  • 「わたし、気になります!」を連発して、
    娘に「ママ、うるさい。。。っていうか、ウザイ!」と白い眼で見られる今日この頃。

    アニメ化前になんとか読破しようと思っていたのに、イナカの図書館には置いてなくて
    アニメ化の余波で、古書店ではあっという間に値上がりして、
    ようやく読めた古典部シリーズ第一巻。

    主人公 折木奉太郎の、イマドキの高校生にはあり得ないような、
    古き良き時代の文士崩れの如き独白。。。素敵です♪
    「高校生活といえば薔薇色、薔薇色といえば高校生活」
    と、遥か時の彼方に去った私の高校時代でも口にできなかったような台詞を
    冒頭で彼に呟かせる米澤穂信さんが、
    このデビュー作を書いた時20代前半であることに驚きます。

    学帽にマントを羽織っているほうがしっくりくるような
    奉太郎と里志のインテリゲンチャ風会話に
    オートロック、赤外線センサー、データベースなど
    いかにも現代らしい単語が飛び交ったり、
    里志ネーミングによる、大時代がかった「桁上がりの四名家」の一員であることが
    出自などまるで関心なさそうな今現在の高校での事件の発端になったりと、
    一見、パラレルワールド?と思えるような、その微妙なズレ感が素敵。

    人生の指針が省エネという奉太郎、自らをデータベースと言い切る里志、
    好奇心をエネルギーに生きる千反田さん、七色の毒舌を誇る摩耶花、と
    ちょっと毛色の変わった生徒たちが集うのが
    よりによって「古典部」というところも面白く、
    学校ならではの些細な謎が、やがては学校の歴史に眠る
    苦い真実に辿り着くあたりにも、米澤さんらしい緻密さが発揮されて
    アニメで大筋がわかってしまっていても、やっぱり続きが。。。
    わたし、気になります♪

  • おすすめされて読もう読もうと思っていたこの本、やっと手に取りました。
    へー、デビュー作なんだ。
    米澤さん、がっつりミステリ作家さんのイメージだったけど、こっちの青春ラノベぽい感じが定番なのかな。

    高校入学早々に、謎の古典部に集まったなかなか曲者ぞろいの4人の男女。
    登場人物の名前が難解というか不思議すぎる。
    ミステリーとしてはすごく軽いけど、豆知識的うんちくや小難しい語彙の連なりがわたし好みでした。

    薔薇色だろうが灰色だろうが、高校生活ってのはいいもんだなぁ。
    こんなお洒落な会話する高校生もないだろうけど。

  • ミステリーの本を紹介してほしい、という生徒たちの要望により、以前から長男が絶賛していた、この本を読んでみることに。そして読んでいる最中に、京ア二でアニメ化されていたことを知った。

    省エネ少年 奉太郎の、言動、思考回路がおもしろい。こういうちょっと冷めた感じは、今時の子に多いのだろう。そして、長男に似ていて笑えた。

    33年前に、神山高校で起きた 事件の真実。
    「氷菓」というタイトルの 文集に込められた 意味。謎ときに、途中から一気に引き込まれる。時々手紙で登場する姉が、いい味をだしている。

    奉太郎の、冷めているくせに、誰もできないような閃きで 物事を深く洞察する姿が、魅力的で

    反対に、まっすぐな好奇心を持ち、エネルギー効率なんてまるで考えてない 千反田さんも 素敵だった。

    「だが、もし、座興や笑い話ですまないなにかに取り憑かれ、時間も労力も関係なく思うことができたなら・・・。それはもっと楽しいことなのではないだろうか。それはエネルギー効率を悪化させてでも手にする価値のあることなのではないだろうか。」

    本当に、知りたいこと
    やりたいことに 出会ったら
    きっと、人は、エネルギー効率なんてどうでもよくなるのだろう。

    そのくらい、本気になれること
    なにかに 夢中になれること
    本当に「生きてる」って感じられるのは
    そういう生き方なんじゃないだろうか。

    奉太郎の心の変化に 爽やかな熱を感じた。

    ちょっと切ない読後感。青春ミステリーと呼ぶに相応しい作品だった。

  • ebookjapanの半額キャンペーンで購入。思ったよりライトな文体で集中力保つのに疲れちゃったけれど、プロットはやっぱりいい。アイスクリームだぜ……。せつない。この地味な作品をアニメ化しようと思ったスタッフえらい!

  • 前から気になっていた本です。

    それぞれキャラクターが立っていておもしろいし、すらすらと読めました。

    主人公のブレたくないのに結局付き合わされてしまう憎めないキャラがとても気に入ったのでシリーズ全部読んでみようと思います!

  • 高校入学したての主人公の日常ミステリー。人が死んだりとかは無い、ほんの些細な謎を解いていくミステリー。でも高校時代ならそんな出来事が大きなことだし、人を変えていくのだと思う。 些細と書きましたが、氷菓にまつわる話は全然些細ではなく胸が締め付けられる様なストーリーです。

  • 一つ言及するなら、奉太郎は「省エネ主義」であって、無気力なわけでもないし、物事に無関心なのでもない。
    端的にいうと、そういう人間は自ら孤立を望むはずだからだ。

    その省エネライフに春風を届けたのが、我らがちーちゃんこと千反田える孃。

    この作品は、ミステリ(それもライト)モノと捉われがちだが、れっきとした青春エンタであると思うのですよ。

    実際、ちーちゃんによって、(だけではないが)奉太郎は徐々に行動も感情も変化させていく。

    人を変えられるのは出会いによるモノが多い、とは本当の事ですから。

  •  姉の命令で高校の古典部に入部することになった奉太郎が、古典部の仲間とともにさまざまな日常の謎に挑むミステリー

     奉太郎の持って回った一人語りが、ある意味とてもラノベらしいなあ、と思いました。なんとなく『涼宮ハルヒ』のキョンを思い出させます。(出版は氷菓の方が先みたいですが)

     古典部それぞれのキャラ付けが分かりやすかったので、読みやすく楽しめました。

     ミステリとしても、毎週なぜか借り出される本の謎や、古典部の文集のバックナンバーの行方など日常の謎らしいささやかな謎から、33年前の古典部の文集に秘められた真実などバリエーション豊かです。

     特に結末でわかる文集の謎の回答は、少しだけほろ苦さや痛切さを感じさせる真相でライトノベルの賞を受賞した作品ながら、その辺の味わいを残しているのはとても米澤さんらしいなあ、と思いました。

    第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞

  • 初めての米澤さんの作品。
    アニメの方を先に見ていたのでオチはわかってが十分楽しめた。

    日常ミステリーは割と好きなのかもしれないと発見できたので続きも読んでみたいと思う。

  • 最初でた!ラノベって思ったけど、そうじゃなかった。
    日常の謎はすき。
    キャラもかわいい。
    アイスクリームは単純に感動。

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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