氷菓 (角川文庫)

著者 :
制作 : 上杉 久代  清水 厚 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 13129
レビュー : 1687
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044271015

感想・レビュー・書評

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  • 高校を舞台にした死人の出ない推理小説。
    小話ごとに謎解きがあり(無い話もあり)、全編通して話がつながっている。
    「灰色の主人公」の主観で進むからか、視点が1点からほぼ動かない。
    謎解きには、かなり豊かな想像力を求められる(と思う

    1-伝統ある古典部の再生【密室】
    2-名誉ある古典部の活動【愛なき愛読書】
    3-由緒ある古典部の封印【薬品金庫】
    4-栄光ある古典部の昔日、他【氷菓】

  • 再読。初読は失念。

    10年ほど前ライトノベルを読みあさっていたんだけど、その時に読んでいたのなら素直に楽しめたのかな、という。
    奉太郎の口調がいちいち冗長に感じられて胃がもたれてくる。

    表題の意味のくだりで、三谷幸喜の「十二人の優しい日本人」のジンジャエール!が頭をよぎる

  • 「氷菓」
    省エネ少年折木は古典部へ。


    折木奉太郎が籍を置いている高校には、部員ゼロ、今年入部者がなければ自動的に消滅する部活がある。それは、古典部。奉太郎にとっては興味の対象にはなり得ないはずだった。


    彼のモットーは「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」である。古典部に入ることは、やらなければならないことではないのだ。しかし、ある日、姉から奉太郎に厳命が下る。「古典部を守りなさい」と。奉太郎は困った。古典部に興味はない。だが、姉の逆鱗に触れるのはまずい。さてさてどうするか。


    と言うのが導入である。結局、奉太郎は古典部に入部する。そして、もう1人の主人公・千反田えるが持ち込む謎(トラブル)を解決するのだ。


    奉太郎もえるも福部里志(奉太郎の親友)も伊原摩耶花も今時の高校生ながらどこか癖があり、謎と言っても殺人事件ではなく学校内のちょっとした謎(ちょっとじゃないものが出てきそうな)となっている所は定番の設定であるが、読み易さは満点だ。


    題名である「氷菓」には、えるの叔父の思いが込められている。その真実を書物から謎を紐解き明らかにしていく所にはビブリアに似た雰囲気を感じた。最も奉太郎には栞子みたいに書物に関する膨大な知識は持っていない(書物と言っても古典部の文集)。


    奉太郎の強みは省エネな所だ。怠け者ではなく、必要なことはする男。ただ、手間は掛けず手短に。そんな奉太郎であるから、推理する際もどこか安楽椅子探偵チック。客観的な視点を崩さず、周りがくれる情報を集めながら推理をする。でも安楽椅子探偵チックなのだから、自分でも現場に出向きもする。


    さて、探偵役は奉太郎となりそうだが、えるはどんな役割になるんだろうか。今のところ好奇心旺盛な女の子なんだけど。

  • えるたそ~

  • えるが伯父の言葉と自身の泣いた理由を思い出すまでのささやかで尊いみちのり。古典は見つけなおされるまでが古典。

  • 米澤穂信さんのデビュー作なんですね。

    折木奉太郎くんの”省エネ”を愛する感じはよく分かる。
    でも、一方で、無駄だけど熱いことに憧れる気持ちもよく分かる。
    飄々としていた彼が、少しずつ熱を上げる感じがなんかよかったです。

    タイトル「氷菓」の意味も、なかなか気付けなくて、気付いたときはゾクッとした。

  • 20140919
    古典部シリーズ(原作、アニメ、マンガ)制覇へ確実に近づいています。わたしはやっぱり、えるが好き。奉太郎が好き。摩耶花が好き。里志が好き。愛すべきキャラクターたち。古典部シリーズや小市民シリーズを読む度に、自分の高校生活もこうであったら良かったのに、と感じずにはいられません。
    「きっと十年後、この毎日の事を惜しまない。」摩耶花が言うように、私にとっても憂鬱なセンテンスです。私はこの毎日のことを十年後どう考えるのでしょう。

  • アニメを先に見ている。
    読んでみて全く違和感もなく、アニメは丁寧に作られていたのだなと感じた。

    どちらかと言うと淡々としていて
    派手な謎解きや事件があるわけではなく
    主軸が
    「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」
    をモットーとする省エネ主義の男子高校生ということもあって
    穏やかな日常、ありふれた高校生活、その中にある
    それぞれのドラマがミステリータッチで描かれている。
    ばりばりのミステリーを期待するとがっかりするかもしれないが
    私は非常に好き。
    描写も丁寧で共感しやすく、引き込まれる。

  • さっぱり学園青春ミステリー

    流行りものは敬遠していますが、米澤さんのデビュー作ということで今更ながら手に取りました。季節感のある文章はこの頃から顕在だったんですね。
    主観のみで描かれていたので叙述トリックがあるかな?と期待しましたが、ミスリードもなく主人公があっさり謎解きするのを見届けて終わってしまった感。

    キャラクターがよく動くので続篇も読んでみようと思います。

  • 日常の謎を解き明かす学園ミステリーで、サクサクと読めました
    ただ、使われている言葉が難しくて、辞書を片手に読みました
    しっかり勉強しなければ!
    続編も読もうと思います

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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