氷菓 (角川文庫)

著者 :
制作 : 上杉 久代  清水 厚 
  • KADOKAWA
3.57
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本棚登録 : 13118
レビュー : 1687
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044271015

作品紹介・あらすじ

何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。

第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞受賞作
2012年4月より、京都アニメーション制作でTVアニメ放映予定!

感想・レビュー・書評

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  • 「わたし、気になります!」を連発して、
    娘に「ママ、うるさい。。。っていうか、ウザイ!」と白い眼で見られる今日この頃。

    アニメ化前になんとか読破しようと思っていたのに、イナカの図書館には置いてなくて
    アニメ化の余波で、古書店ではあっという間に値上がりして、
    ようやく読めた古典部シリーズ第一巻。

    主人公 折木奉太郎の、イマドキの高校生にはあり得ないような、
    古き良き時代の文士崩れの如き独白。。。素敵です♪
    「高校生活といえば薔薇色、薔薇色といえば高校生活」
    と、遥か時の彼方に去った私の高校時代でも口にできなかったような台詞を
    冒頭で彼に呟かせる米澤穂信さんが、
    このデビュー作を書いた時20代前半であることに驚きます。

    学帽にマントを羽織っているほうがしっくりくるような
    奉太郎と里志のインテリゲンチャ風会話に
    オートロック、赤外線センサー、データベースなど
    いかにも現代らしい単語が飛び交ったり、
    里志ネーミングによる、大時代がかった「桁上がりの四名家」の一員であることが
    出自などまるで関心なさそうな今現在の高校での事件の発端になったりと、
    一見、パラレルワールド?と思えるような、その微妙なズレ感が素敵。

    人生の指針が省エネという奉太郎、自らをデータベースと言い切る里志、
    好奇心をエネルギーに生きる千反田さん、七色の毒舌を誇る摩耶花、と
    ちょっと毛色の変わった生徒たちが集うのが
    よりによって「古典部」というところも面白く、
    学校ならではの些細な謎が、やがては学校の歴史に眠る
    苦い真実に辿り着くあたりにも、米澤さんらしい緻密さが発揮されて
    アニメで大筋がわかってしまっていても、やっぱり続きが。。。
    わたし、気になります♪

  • おすすめされて読もう読もうと思っていたこの本、やっと手に取りました。
    へー、デビュー作なんだ。
    米澤さん、がっつりミステリ作家さんのイメージだったけど、こっちの青春ラノベぽい感じが定番なのかな。

    高校入学早々に、謎の古典部に集まったなかなか曲者ぞろいの4人の男女。
    登場人物の名前が難解というか不思議すぎる。
    ミステリーとしてはすごく軽いけど、豆知識的うんちくや小難しい語彙の連なりがわたし好みでした。

    薔薇色だろうが灰色だろうが、高校生活ってのはいいもんだなぁ。
    こんなお洒落な会話する高校生もないだろうけど。

  • ebookjapanの半額キャンペーンで購入。思ったよりライトな文体で集中力保つのに疲れちゃったけれど、プロットはやっぱりいい。アイスクリームだぜ……。せつない。この地味な作品をアニメ化しようと思ったスタッフえらい!

  • 前から気になっていた本です。

    それぞれキャラクターが立っていておもしろいし、すらすらと読めました。

    主人公のブレたくないのに結局付き合わされてしまう憎めないキャラがとても気に入ったのでシリーズ全部読んでみようと思います!

  • 高校入学したての主人公の日常ミステリー。人が死んだりとかは無い、ほんの些細な謎を解いていくミステリー。でも高校時代ならそんな出来事が大きなことだし、人を変えていくのだと思う。 些細と書きましたが、氷菓にまつわる話は全然些細ではなく胸が締め付けられる様なストーリーです。

  • 一つ言及するなら、奉太郎は「省エネ主義」であって、無気力なわけでもないし、物事に無関心なのでもない。
    端的にいうと、そういう人間は自ら孤立を望むはずだからだ。

    その省エネライフに春風を届けたのが、我らがちーちゃんこと千反田える孃。

    この作品は、ミステリ(それもライト)モノと捉われがちだが、れっきとした青春エンタであると思うのですよ。

    実際、ちーちゃんによって、(だけではないが)奉太郎は徐々に行動も感情も変化させていく。

    人を変えられるのは出会いによるモノが多い、とは本当の事ですから。

  •  姉の命令で高校の古典部に入部することになった奉太郎が、古典部の仲間とともにさまざまな日常の謎に挑むミステリー

     奉太郎の持って回った一人語りが、ある意味とてもラノベらしいなあ、と思いました。なんとなく『涼宮ハルヒ』のキョンを思い出させます。(出版は氷菓の方が先みたいですが)

     古典部それぞれのキャラ付けが分かりやすかったので、読みやすく楽しめました。

     ミステリとしても、毎週なぜか借り出される本の謎や、古典部の文集のバックナンバーの行方など日常の謎らしいささやかな謎から、33年前の古典部の文集に秘められた真実などバリエーション豊かです。

     特に結末でわかる文集の謎の回答は、少しだけほろ苦さや痛切さを感じさせる真相でライトノベルの賞を受賞した作品ながら、その辺の味わいを残しているのはとても米澤さんらしいなあ、と思いました。

    第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞

  • 初めての米澤さんの作品。
    アニメの方を先に見ていたのでオチはわかってが十分楽しめた。

    日常ミステリーは割と好きなのかもしれないと発見できたので続きも読んでみたいと思う。

  • 最初でた!ラノベって思ったけど、そうじゃなかった。
    日常の謎はすき。
    キャラもかわいい。
    アイスクリームは単純に感動。

  • 評判通り、確かに名作だった。
    折木奉太郎のキャラもいいし、推理をしていく過程も好みだ。
    三十三年の真相が明らかになっていく部分は胸に響くものがあって、読み終わる頃にはすこし泣きそうになっていた。
    氷菓という名前には、そういう意味があったのか…。

  • 若者向けの青春小説だろうなと期待せずに読んだが意に反してなかなか面白かった。ふと受け流してしまいそうなささやかな謎を主人公のホータローが必要最小限の労力で鮮やかに解く。
    人生で最も輝くであろう青春時代を、興味がないとばかりにやり過ごして行くホータローだが、古典部の仲間によって知らず知らずに青春と言うものを謳歌していく。いや、しつつある。そんな彼の微妙な変化を見守るのが楽しい。
    最大の謎である「古典部とは何か」は解き明かされてないし、謎解きのステージにすら上がっていない。
    続編を読まなきゃこのままでは済まされないな。

  • 次作が面白かったので原点に帰って読みましたけど、やっぱりとても面白かった。四人の性格がそれぞれ際立つメンバーの部活 古典部で身の回りの不思議が次々と解き明かされていく。氷菓が駄洒落につながるとはキャア〜 笑。このシリーズはオススメですね。

  • 私が米澤穂信さんを好きになったきっかけになった作品。学生・学園ものは多く読んできたけれど、こんなに学生のできる範囲でさりげなく、そして予想するのも難しいトリックや謎を考えられるのはすごいな、と感嘆した。登場人物それぞれにしっかりと個があって、シリーズで人気があるのも納得だな、と。

  • アニメ版がイマイチだったため、ずっと敬遠していたシリーズです。氷菓の意味に言及する後半までは、謎が謎とも思えない軽すぎる学園ミステリーでやっぱりイマイチ。「酸味を利かせたキリマンジャロの味がお気に入りの店だ」なんて言う高一男子(=奉太郎)、中二臭くて鼻つまみたくなるし。でもキャラ個性に慣れるとともに物語が33年前の事件と関谷純の本音に言及する段階になると、集中して一気に読めました。少し切ない真実が心に残るラストでした。ところで『神山高校50年の歴史』の亡くなった男子生徒は顧問と関係あるのかな。

  • 非常に文語体が多く、読み進めるのは遅くなってしまった。
    ミステリー?謎解き?ハッなるほど!と、目が覚めるような感覚は少なかったが、論理的で一つ一つ納得しながら読んだ。目の付け所も謎解きも、冷静に思いを巡らせたならば、なんら、難しいことはないと思う。故に、こんな部分が自分の中にもあるかもしれない。出来るかもしれないと、錯覚してしまう(笑)年を重ていくという手段をとらずに、冷静さを保てるのは才能だと思う。

    氷菓はお菓子、アイス、アイスクリーム
    『きっと十年後、この毎日のことを惜しまない』

  • ずっと気になっていた本。タイトルの氷菓、も、どういう意味なんだろう?本の薄さも?全てが気になっていた本を、やっと読むことが出来た。読み終わった時、学生の頃の自分を思い出した。若いときの私は読書をしてその本の世界に身をおき、こんな学生時代をおくれたら…こんなひと達が同級生だったら…などよく思ったものだ。そんな気持ちを久しぶりに思い出してくれた一冊!

  • 学園ミステリですね。タイトルがきれいにオチになってておもしろいなと思いました。アニメは見たことないですけど、ちょっと興味がわきました。

  • 高山が舞台。
    アニメも見ました。
    高山在住経験者には、アニメの緻密な取材による映像はたまらない。

    純粋に高校生の推理ものとしても、もちろん面白かった。
    「氷菓」考えさせられる、題名でした。

  • 「氷菓」という言葉の意味を
    理解した時に 鳥肌が立ちました

    普段何気なく過ごしている日常にも
    実は少し疑問を抱くだけで
    こんなにも世界が変わるんだと
    思い知らされました

    あと 凄く読みやすかったです
    スラスラと一気に読めちゃいます

  • 導入の作品として面白かったです。日常の謎系ミステリとしては典型的な短編群ではありますが、ライトノベル的言い回しと純文学的進行が心地よい作品です。

  • 古典部シリーズ第一弾!

    ここから4人の青春が始まるワケです。

    「氷菓」事件は代表作ですね。自分、アニメから入ったんですが、見終わったときにぞくぞくしてました。(言葉にするのは難しいですが、多分哀しさで)

    4人大好きです!

  • 2012年アニメ化された「氷菓」の原作本の一冊。
    アニメが気に入って、読んでみようと思って、古本屋をいろいろまわってやっと一冊目のこの本を入手できました。(定価で買えよって話ですが)
    いつも鞄に入れて電車や病院の待ち時間とか、暇な時に少しずつ読んでるんですが、まずそういう空き時間がないということで非常に困ってる。

    アニメを見てて、ずっと奉太郎の苗字は「折木」と書いて「おりき」だと思っていた、というか「おりき」に聞こえてたんですが、「おれき」だということを知って衝撃。ごめんよホータロー。

  • 何事にも積極的には関わろうとはしない"省エネ"少年が、仲間とともに謎を解いていくミステリー。
    主要人物4人は全員アクが強いけど、私は好きです。
    人が死なないっていうのも、好き。
    けど人が死なない代わりに、読み終わった後にずしんと重いものが乗っかります。

  • 自分がしなくてもいいことはしない「省エネ」の奉太郎。しかし、姉の命で古典部に入部したあとはそうも言っていられなくなった。千反田との出会いが彼の日々を少しずつ変えていく……日常の些細な不可思議を解決していく青春ミステリー。
    今や「超」が付くほどの売れっ子の米澤さん。その処女作。ラノベに近い感じで読みやすいけど、米澤さんの最高傑作だと思う『折れた竜骨』を読んだあとだとやはりボリュームに物足りなさを感じてしまう。

  • デビュー作らしく、俺って難しい言葉をたくさん知ってるんだぜ〜的な文章が微笑ましかったです。爽やかな青春ミステリー。サクッと気持ちよく読めるし、謎解きの楽しさも味わえました。他の本も読んで見たくなりました。

  • アニメ作品の雰囲気が素敵だったので拝読
    表紙だけ見るとそんな風に見えないのですが、ラノベ調の馴染みない文体
    その分、アニメのシーンが頭の中で蘇ってきて忠実に作られたんだなーと感心しました
    ほぼアニメはこの原作通りですが、チラホラ異なる部分も…
    人が死なないミステリっていいですね
    でも、アニメ化済みの続編は読まないかな…
    新作が出たら是非読みたい!

    2013/01/24-25

  • アニメ化していたのを機にちょっと調べてみると、思っていたような今流行の超ライトな原作ではなく、著者が割としっかりしたミステリを書く人らしいと知って手に取った。なかなかどうして、ミステリ好きのシリーズもの好きな私にはこれはアタリだった。キャラの立ち方と読みやすさでサクサク読めるシリーズ。

  • アニメが面白かったので原作を読みました。比較すると面白い。

  • アニメを見て、読んでみたくなった。文体とか、一人称語り部で、アニメでモノローグとして語られてた部分が地の文として語られてる感じが好き。原作の雰囲気をアニメがすごく汲みとれてる感じがした。かわいい。

  • ライトな学園物、兼ミステリーって感じで、すらすら読める。
    あとがきにもあったけど、実際にあったことをベースに話が組み立てられているせいか、驚かされる感はあんまりなかった。

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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