アクアリウムの夜 (角川スニーカー文庫)

  • 角川書店 (2002年1月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (290ページ) / ISBN・EAN: 9784044275013

作品紹介・あらすじ

僕と高橋が見たのは、その水族館にあるはずのない、地下への階段だった。霊界ラジオから聴こえてくる謎めいたメッセージに導かれ、僕たちは現実と異界との間をさ迷い始める……。青春ホラー・ノベルの傑作登場!

みんなの感想まとめ

得体の知れない怖さが漂うこの作品は、現実と異界が交錯する独特の世界観を描いています。水族館を舞台に、地下への階段や霊界ラジオ、こっくりさんといった要素が絡み合い、読者を不安と興奮の渦に引き込みます。特...

感想・レビュー・書評

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  •  この本を買ったのはいつのことだったか。実はどこに行ったか分からなくなって、手元にはないんですけど。 「得体の知れない怖さ」というのを感じられる本だった。全然関係ないのに、クトゥルーっぽさを感じちゃうくらい。ラヴクラフトが書いてた頃のクトゥルーってのはこういう「怖さ」を表現する物だったんじゃないかなあ。 脱線。なにぶん古い本なんですが、不思議と古さを感じさせない本です。描かれている物は具体的なのに、なぜかそこから受ける感じは「学校の怪談」に見られるような一般化された、抽象的なイメージ。ラストがハッピーエンドじゃない上、わけわからない電波なので消化不良起こすかもしれませんが、ホラーとしては結構面白いんじゃないでしょうか。ホラーは読まない僕が言うのもなんですが。

  • 出てきました。ぼんやりと、でも忘れられない話。

  • 序盤が青臭さの極みで中年にはしんどかったが、6割過ぎたころから流れが変わってきて、終盤の狂気描写は圧巻だった。これスニーカー文庫で出していいの? でも『アムネジア』のほうが好きなので星4です。

    霊界ラジオや蛇神信仰など、都市伝説やオカルト知識がふんだんに仕込まれていてそういうところも楽しい。結局なにがどうなってたのか明示されない点に不満を覚える人もいるみたいだけど、想像できる程度には示されているし、すべてが分からなくても良い派なので個人的には問題ない。ただ、高橋の遺体はもうちょっと穏やかな返却の仕方があったんじゃないかな。

    わたしの地元にも水族館があって、2001年にリニューアルしてからはキラキラ水族館になったけど、その前はけっこう薄暗くてよく言えば神秘的、悪く言えば陰鬱な雰囲気の場所だった。それでも楽しく通った記憶があるけれど、あの建物の一角に秘密の部屋があるのだと言われれば信じてしまいそうな異空間感がある。90年刊だし、そういう感じの場所を想定してるよな〜。

    調べて知ったが、スニーカー文庫で復刊したのは2002年で、初版は書肆風の薔薇(現・水声社)から出たのか。なるほど…。
    http://www.hyosho-media.com/xett/vol_2/cri_2.php

  • 見世物小屋のカメラ・オブスキュラ、こっくりさんが告げる死、金星人と繋がる霊界ラジオ、カルチ教団が求めたもの、水族館の地下に秘められた謎。
    現実のすぐ先に、ひたりと滲み入ってくる恐怖と怪異。これは正に「10代の心を刺激する」小説だろう。

  • 水族館を舞台にした物語を探していて、入手困難な中、ようやく手に入れた。カメラオブスキュラ、こっくりさん、霊界ラジオなど、ゴシックロマンとホラーか混ざり合う。ぺダンティックに畳み掛けるかと思えば、少し流す緩急さ。もう少し背景の深さと水族館であることの必然性が欲しい気がした。作者名も、例の怪異ものからか。

  • ジュブナイル小説の皮を被った平成のドグラマグラ

  • よくわかんなかった。
    真ん中辺りの出門の自伝で「儂は」とか「~じゃ」とか、活字でそんな書き方するかよw とか思ってちょっと冷めてしまった。すいません。
    終盤の、水族館に侵入するあたりは緊張感があって面白かった。
    脱出(?)したあたりも、急に文字列の密度が上がったようで、凶気の世界を感じたような気がしました。

  • 青春ホラー小説
    ねっとりした文章がわりと好み
    怖さはなかったものの雰囲気はいい

  • ラジオドラマ化されてるのか!
    探して聴いてみよう。

  • 途中の手記はちょっと疲れますが、全体通せば面白かった!
    ラノベは初めてで、今まで先入観あって手に取る気が起きませんでしたが、この本に出会ってラノベの印象変わりました。

  • 狂気の描写において『ドグラ・マグラ』をも凌ぐ傑作。

  • 高2の主人公がその親友に誘われ
    興味本位で入った野外劇場(という公園的広場)の見世物テント。
    そこで見せられたテント外の風景は
    幻想的ではあるが科学マジックとも言えるもので
    実際に外にある風景と同じもののはずだった。
    ただ1点、野外劇場内の水族館前に
    地下に降りる階段があったこと以外は。

    以来、親友の言動は次第に狂気を帯び始め、
    主人公の人生自体を狂わせ始める…
    というティーンズ向け小説と思いきや
    鬱必至の後味良くない(≠後味悪い)作品。

    数ある伏線の多くが回収されないところも
    とっても後味良くないです。

  • なぜ…なぜスニーカー文庫から…

  • 話(材料)は好きなかんじだけど、話し方がいまいち。
    水族館が思ったより出てこなかった・・・

  • どこかノスタルジックな雰囲気を感じさせる導入部から一転、ありふれてはいるが愉しいはずの日常が徐々に徐々に不穏な何かに侵食されていく描写が見事。カメラ・オブスキュラ、こっくりさん、霊界ラジオ、市松人形……などの魅惑的な小道具も効果的に物語を盛り上げる。圧巻の夜の水族館探索シーンに続く、読むものを不安に陥れるラストも素晴らしい。面白かった♪

  • 昔のnhkラジオより。

    これは最初、ラジオドラマとして聞いた。
    時間帯は23時前の15分間で、その前の枠はクラシック。
    静謐で湿った管弦楽により冷やかさを増した深夜のひとりぼっちの部屋で、ノイズの多かった古いステレオから流れるはホラードラマ。
    一人部屋の、背中の後ろが、それを聴いている間妙に気になったのを思い出す。

    内容としては、ミステリ・ロジック専のわたしとしては到底受け入れられない(もとよりこういう作品です。というのは承知の上で言いますが…)
    ただし、水と異形はえらく相性がいい。物語のすじそのものというより、文章からにじみ出るおどろおどろしさに引き込まれてしまった。

  • 雰囲気は好きですが、怖いです。

  • 出版社がマイナーで、相当長い間日の目を見なかった作品だったと聞いたけれど。それはあまりにもったいない話。角川スニーカーで復刊されたのは実に喜ぶべきこと。
    水族館は、とても素敵。だけれども夜の水族館(もちろん営業時間外)となると、話は別。異形のものがうごめいているイメージがして、ひどく幻想的だけれどもそれ以上に恐ろしい。さらにカメラ・オブスキュラだのこっくりさんだの霊界ラジオだのとホラー要素がこれでもかと絡み、予想通りの惨劇が起こる。とはいえあまりに静かなその雰囲気に、恐怖におののくよりは陶酔するばかり。たしかに「伝説」になりうる作品かも。

  • 表紙にKO!ホラーノベルということで期待

  • 【解説】 篠田真由美

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著者プロフィール

1954— 。作家。横山茂雄の筆名。著書に『アクアリウムの夜』(角川書店)、『定本 何かが空を飛んでいる』(国書刊行会)など。

「2024年 『オカルトがなぜ悪い!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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