アクアリウムの夜 (角川スニーカー文庫)

著者 :
制作 : 緒方 剛志 
  • 角川書店
3.49
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本棚登録 : 202
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044275013

作品紹介・あらすじ

春の土曜日の昼下がり、親友の高橋と行った奇妙な見世物、"カメラ・オブスキュラ"。そこに映し出された水族館には、絶対にあるはずのない、地下への階段が存在した。恋人の良子に誘われて試したこっくりさんは不気味に告げる-「チカニハイルナタレカヒトリハシヌ」!"霊界ラジオ"から聴こえてくる謎めいたメッセージに導かれ、ぼくたち3人のせつなく、残酷な1年が始まる。伝説の青春ホラー・ノベル、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  •  この本を買ったのはいつのことだったか。実はどこに行ったか分からなくなって、手元にはないんですけど。 「得体の知れない怖さ」というのを感じられる本だった。全然関係ないのに、クトゥルーっぽさを感じちゃうくらい。ラヴクラフトが書いてた頃のクトゥルーってのはこういう「怖さ」を表現する物だったんじゃないかなあ。 脱線。なにぶん古い本なんですが、不思議と古さを感じさせない本です。描かれている物は具体的なのに、なぜかそこから受ける感じは「学校の怪談」に見られるような一般化された、抽象的なイメージ。ラストがハッピーエンドじゃない上、わけわからない電波なので消化不良起こすかもしれませんが、ホラーとしては結構面白いんじゃないでしょうか。ホラーは読まない僕が言うのもなんですが。

  • よくわかんなかった。
    真ん中辺りの出門の自伝で「儂は」とか「~じゃ」とか、活字でそんな書き方するかよw とか思ってちょっと冷めてしまった。すいません。
    終盤の、水族館に侵入するあたりは緊張感があって面白かった。
    脱出(?)したあたりも、急に文字列の密度が上がったようで、凶気の世界を感じたような気がしました。

  • 青春ホラー小説
    ねっとりした文章がわりと好み
    怖さはなかったものの雰囲気はいい

  • ラジオドラマ化されてるのか!
    探して聴いてみよう。

  • 途中の手記はちょっと疲れますが、全体通せば面白かった!
    ラノベは初めてで、今まで先入観あって手に取る気が起きませんでしたが、この本に出会ってラノベの印象変わりました。

  • 狂気の描写において『ドグラ・マグラ』をも凌ぐ傑作。

  • 高2の主人公がその親友に誘われ
    興味本位で入った野外劇場(という公園的広場)の見世物テント。
    そこで見せられたテント外の風景は
    幻想的ではあるが科学マジックとも言えるもので
    実際に外にある風景と同じもののはずだった。
    ただ1点、野外劇場内の水族館前に
    地下に降りる階段があったこと以外は。

    以来、親友の言動は次第に狂気を帯び始め、
    主人公の人生自体を狂わせ始める…
    というティーンズ向け小説と思いきや
    鬱必至の後味良くない(≠後味悪い)作品。

    数ある伏線の多くが回収されないところも
    とっても後味良くないです。

  • なぜ…なぜスニーカー文庫から…

  • 話(材料)は好きなかんじだけど、話し方がいまいち。
    水族館が思ったより出てこなかった・・・

  • どこかノスタルジックな雰囲気を感じさせる導入部から一転、ありふれてはいるが愉しいはずの日常が徐々に徐々に不穏な何かに侵食されていく描写が見事。カメラ・オブスキュラ、こっくりさん、霊界ラジオ、市松人形……などの魅惑的な小道具も効果的に物語を盛り上げる。圧巻の夜の水族館探索シーンに続く、読むものを不安に陥れるラストも素晴らしい。面白かった♪

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著者プロフィール

1954年大阪府生まれ。本名、横山茂雄。京都大学卒、博士(文学)。英文学者、作家、奈良女子大学教授。横山名義の著書に『聖別された肉体—オカルト人種論とナチズム』(書肆風の薔薇)、『異形のテクスト—英国 ロマンティック・ノヴェルの系譜』(国書刊行会)、 訳書にマーヴィン・ピーク『行方不明のヘンテコな伯父さんからボクがもらった手紙』、ヒレア・ベロック『子供のための教訓詩集』(共に国書刊行会)、 編著に『遠野物語の周辺』(国書刊行会)、『危ない食卓— 十九世紀イギリス文学にみる食と毒』(新人物往来社)など。『日影丈吉全集』(国書刊行会)の編集、全巻解説も手がける。稲生名義の著書に『アクアリウムの夜』(書肆風の薔薇、のちに角川スニーカー文庫)、『アムネジア』(角川書店)がある。近刊に『映画の生体解剖』(高橋洋と共著、洋泉社)。

「2013年 『定本 何かが空を飛んでいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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