鬼哭街 紫電掌 (角川スニーカー文庫)

著者 :
制作 : 中央東口 
  • 角川書店
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  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044278090

作品紹介・あらすじ

間違った未来、誰かが選択を誤った世界。犯罪結社・青雲幇が牛耳る上海に、ひとりの男が現れた。彼の名は孔濤羅。幇会の裏切りによって死線をさまよった彼が戻った街では裏切り者たちが権力を掌握し、さらに最愛の妹までもが辱められ殺されていた。怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅の手には復讐の剣。仇は五人。凶悪無比のサイボーグ武芸者たちを狙い、孤高の剣鬼は夜闇を駆け抜ける!虚淵玄が放つサイバーパンク武侠片、登場。

感想・レビュー・書評

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  •  人気を博したアニメ作品、魔法少女まどかマギカやサイコパス、Fate ZEROなどの脚本家として有名な虚淵玄さんが作家として筆を取った本作。平成17年出版と少し古いものだが、それゆえに彼が表現したい世界観を昔からブレずに描き続けているのがよくわかる。つまり、暗い。
     もう少し言葉を改めると、大団円のハッピーエンドなんかこの世に存在しないよ、だからそんなことは表現しないよ、という姿勢が私見ながら読み取れるのだ。まだ前編なのに。
     ただ、それだけでは済まないのが虚淵さんの良いところで、絶対にこの主人公幸せにならないよなあ、ヒロインもさらに不幸になるんだろうなあ、と読ませておいて(まあ大体実際なるんだけど)不幸のどん底の彼らに一片の救いを与えるのがとてもうまい。しかも解釈が分かれるような非常に曖昧な救いをあえて投入することで、これは一応ハッピーエンドなのか、それともバッドエンドなのか、判断の余地をこちらに委ねてくれている。それが作品の奥行を生む。
     本作もそのような展開を見せてくれるのではないか、とは思うのだが、あいにく後編がどこを探しても売ってない。出版社の方も品切れらしい。困った。

  • 虚淵玄の文体が一番出てると思うタイトル。上巻ではアクション小説として主人公無双が楽しめた。

  • サイバネティクス技術が発達し、サイボーグ達が横行する近未来の上海。その世界を牛耳る犯罪組織・青雲幇の幹部五人に辱められ殺されてしまった最愛の妹・瑞麗。――仇討ちと、五つに分かれた瑞麗の魂を取り戻す為、孔濤羅は人の道を棄て、鬼になる。虚淵玄の筆致が冴え渡る、今なお人気の高いサイバーパンク武侠片上巻。

    鎧武放送開始おめでと~ってことで虚淵を久しぶりに読もうかと思い積読してあった鬼哭街を取り出して来たはいいものの、星海社から完全版が出るんですね…知らなかったYO でも持ってるものはしょうがないので読んでしまいます。鬼哭街は五年前にプレイしたきりで全て瑞麗の掌の上の物語だったってことしかロクに覚えてなくて(ひどい)新作を読む感じで読んでました。やっぱり虚淵の文章はハードで渋くてとにかくかっこいい。こんな大人な文章をすいすい書けるようになりたい…(無理)
    振り返ってみると瑞麗を想うタオローあにさまはほんとに人間くさくて脆いのに、人であることを棄てて復讐の鬼になってるところが何とも皮肉…のように思えました。こういう男には意外と弱い…けどタオローあにさまにはそこまで惹かれないのは何故だろうw 上巻なのでちょっとしか感想書けません。ざっとしたものは下巻で。

  • サイバーパンク武侠片。

    侠(おとこ)の物語らしく、男祭りですね。
    エロゲー派生作なのに、濡れ場強くないし。

    でも侠客モノは非道な輩も多数でてきて然りですけど、自分はそうした陰惨な部分よりも、侠としてみせる「義」を超えた「復讐」と、最愛の妹への「仁」と、加えて武侠の超絶武巧に魅せられた作品です。

    鬼ぃちゃん無双!

  • 面白かった・・・。後味はあまり良くないけど自分好みですごく良い!ゲームしたくなった!

  • …徹頭徹尾、非道いw

    角川スニーカー文庫ってすごいね。こんなんだすかあ。

    非道すぎるにもかかわらず、
    ある意味ハッピーエンドってなんでやねんw

  •  みんな大好き、僕らのタオロー兄さんの復讐劇開幕だ! 外道たちを狩る、孤高の剣鬼の無双が見られるぞ!

     原作はニトロプラスのPCゲーム『鬼哭街』。最近リメイク版が発売されたようなので、そちらがおすすめかも。活字だけで十分、という方は是非。少ないページ数に、濃い内容がギュッと詰まった一冊。

  • なんか、映画の攻殻機動隊,イノセンスみたいな雰囲気の作品。義体化が進んだ未来。魔都上海を舞台に幕を開ける復讐劇。サイボーグ化した格闘家たち相手に、対サイボーグ用の気功術「電磁八勁」の使い手孔濤羅が生身の肉体と、一本の倭刀を用いて渡り合う。押井守にでも映画化させたら良さげな作品。イノセンスもなんか似た様なテーマの作品だったよな。人間の記憶をガイノイドに移し替えるって云う。動いてるシーンがイマイチ絵として思い浮かべ辛かったなぁ。まあ、エロゲーだからしゃあないか。中国系の用語が多い所為か文章も若干読みづらい

  • nitro+の同名ゲームが原作。
    ゲームのノベライズはよくあることですが、本書で特筆すべきは、そのノベライズ対象のゲーム事態が、選択肢を排除した「ノベル」であること。
    それと、ゲームのライター「虚淵玄」がそのまま本書を書いていること。
    いやぁ、正直脱帽。
    ゲームライターの中に小説かけないかたはおおいですが、虚淵さんはさすがとしか言いようがないです。
    もともと小説よりの文章でうまくあきさせない展開を持ってきますね。戦闘シーンは秀逸な描写がたまらない。

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