- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044278106
作品紹介・あらすじ
最愛の妹を無惨に殺され、復讐の鬼と化した孔涛羅。だが頼みとする電磁発頚"紫電掌"は想像を絶する負荷ゆえに確実に彼の命を縮めていた。もはやその肉体を支えるのは仇を殺す一念のみ。一人、また一人と敵を屠る涛羅の前に、ついに最強の男"鬼眼麗人"劉豪軍が現れた。共に技を磨いた兄弟子でありながら、涛羅を裏切り、あまつさえ妹を殺した最も憎むべき男に、報仇雪恨の剣が疾る!虚淵玄渾身のサイバーパンク武侠片、決着。
感想・レビュー・書評
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アクションと非道な展開が持ち味の虚淵玄だが、しんみりとしたエンディングもまた上手い。ハッピーエンドかどうかは難しい所だけど。
分冊で薄い本なのでまとまった星海社版の方がいいかも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
凌辱され殺された最愛の妹・瑞麗の仇を討ち、その魂を集める為、次々と仇敵を撃破していく濤羅。しかし彼のは夏電磁発頸・紫電掌は確実にその命を縮めていた。残る敵は、かつての兄弟子であり、瑞麗の許婚でもあった劉豪軍。幻の桃園で認め難い真実を暴かれた時――二人の刃が激突する。虚淵玄の名作サイバーパンク武侠片・完結編。
バトル描写がやっぱり重厚でかっこいー。溜息ついてしまう。鎧武も虚淵でノベライズされればいいのにと思ってしまうw
それはおいといて読んでいる内に段々ゲームのことも思い出してきて、ああこんなシーンあったな、そうそうこんなので…と。でも最後まではっきり思い出すことは出来なかった、けど、最後のシーンを読み始めた頃から「うーわそういうことか…!」と予想出来てしまって、前に書いた通り瑞麗の掌の上…に近い、と思った。つらいなあ。まあ、わたし近親相姦は地雷中の地雷なんだけど。
でもこのラスト、瑞麗の中で完結した瑞麗と濤羅ってちょっと春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の「世界の終わり」っぽいな、って思った。世界の~を読んだのは鬼哭街プレイした翌年だったけど、その頃は繋がらなかったな… 後味が悪いわけじゃないけど、誰が悪いとも言えない、あえて言うなら濤羅が悪いんだけど、どこか釈然としないけど瑞麗と(瑞麗の中の)濤羅が幸せならいいか…と思ってしまう物語の力、のようなものは後の作品である沙耶の唄にも確実に通じるなあ。と思います。沙耶をノベライズして欲しいんだけどな。男性向けゲーで男性が書いた作品では一番好きなのです。……ふと思ったけど濤羅はかっこいい雁夜おじさん、みたいなところがあるような気がする。大分遠いか。 -
タオローとホージュンの超越武闘!
絶技の開眼のシーンは鳥肌モノです。
タオローの復讐劇は報われたとは言えないが、刀に専心して闘い抜くことで、己の仁義は果たしただろう。
そして悲劇でありながら、そこはかとないハッピーエンド風なのが、また切ない。
「涙尽鈴音響」が聴きたい……。 -
美しい作品でした。
丁寧で、かつ圧倒的に巧い。
虚淵玄の本気を垣間見た気がした。
あとホージュンさん本気で強すぎです…… -
攻殻と思ったら銃夢。DTBかと思ったら北斗の拳だったでござる。色々とすげーな。まあ、天井蹴りは許そう。でもSVの上を生身の人間がぴょんぴょん飛んでくのはやり過ぎじゃないのかと。なんか脳内ビジュアルで孔濤羅がDTBの黒になってた。あと普通にハッピーエンドじゃんこれ
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これだから虚淵は!!
美少女そっちのけで繰り広げられる戦い。
男同士のガチンコバトルは「あれ、これってキラルのだったっけ?」と思わせるくらい男祭り。女?なにそれ。
ラストは涙鈴〜を聞きながら読ませていただきました。
片岡先生はゲーム文体からのシフトがうまくありませんでしたが、これはもはやうまいとかのレベルじゃなく、むしろゲームのときから小説文体だったのかなぁ。と。
とにかく小説としての完成度もピカイチ。私が虚淵信者でなくてもこれは面白いと言わざる負えない。
人を選ぶ作品ですけどね。
ルイリこわいよー -
大好き><。
ラストのどんでん返しも、だとしても〜…のくだりも。