赤×ピンク (角川文庫)

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レビュー : 311
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281021

感想・レビュー・書評

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  • どの女の子にも、少し感情移入できる部分があり、最後はそれぞれ「良かったね(^-^)」と思える結末でした。

  • 全3編の短編集。

    「まゆ十四歳の死体」
    「ミーコ、みんなのおもちゃ」
    「おかえりなさい、皐月」

  • 生きるということは即ち、戦い続けることなんだなと思いました。

  • 皐月の話が凄く好き。

  • なんか不思議な感じ?
    真由ってきっと可愛いいコなんでしょうねー
    けど、結構サラッと読めたかなあ

  • 好きです。桜庭一樹。

  • 女の子たちが檻の中でたたかう『ガールズブラッド』が毎晩、廃校になった小学校で行われています。女の子たちはO嬢で、お客さんは女の子たちが心からも体からも流す血を観に集まってくる、つかのまのステファン卿です。

    女の子たちはみんな何かを抱えていながらも、一生懸命生きています。だから、桜庭一樹さんの描く女の子たちは、大好きです。

    まゆ十四歳は、“この場所が、居心地悪い。(p58)”と思うと同時に“ここじゃないと生きていけない。(p59)”とも思います。
    まゆはずっと、檻の中にいて、閉じこめられなくなってからもずっと、心の中にその檻を持っていました。だから檻の中には、“安堵感と、ずっと近くなった死の気配(p61)”があったのです。
    けれどまゆは、自ら、そこから出ていくことを決めました。

    ミーコは、“なにを欲しているのか察して、それに応える(p97)”ように生きてきました。なんにでもなれました。でもミーコにも、“誰が好きかも、どうしたいかも、ぜんぜんわからない、(中略)だけど、やりたい格闘スタイルだけは、ある(p124)”のでした。
    “好きなように生きる(p145)”って、ミーコのようにどういうことなのかわからない人もいるのかもしれません。でもやっぱり、好きに生きて楽しんでいる方が素敵でした。

    皐月は、女の子の裸を見たくないし、見られたくありませんでした。それは“物心ついたときから、男だと思ってた(p239)”からでした。でも、誰にも話せませんでした。
    そして高校二年の終わり頃、母親にエロ本が見つかり、家出しました。けれど、女、千夏のおかげで、“家に帰らなくてはいけない”、“本当のことを話すべきなのだ”(p246)と思います。

    悩んでもがきながらも希望が見えた気がして、よかったです。

  • タイトルだけを見ればガーリーで、一応はラブストーリーです。
    しかし、普通ではない世界観になっています。

    舞台は廃校になった小学校で、催されるのはガールズファイトです。
    そこで戦う三人の女のコ達の物語です。

    ◆まゆ十四歳の死体
    タイトルを見ると物騒ですが、当作の中では一番ロマンチックな内容かもしれません。

    まゆは二十一歳だが小動物のようで、ワザと幼く見せている。
    まゆは戦いの最中、リングから救いの目を向けていた。
    その仕草が客のハートをガッチリ掴んで、「ガールズブラッド」では一番の人気を誇っていた。

    まゆは格闘技の経験がないのに、「ガールズブラッド」に参加している。
    まゆは過去に、母親に閉じ込められたことがあった。
    弟が生まれるまで、ベビーサークルで檻のように閉じ込められていた。

    父親は見て見ない振りをしていた。
    ベビーサークルなので出ようと思えばたやすいが、まゆは檻に甘んじていた。
    父親に出して貰うことを、ずっと待っていた。

    まゆは高校卒業後、上京して自由な身になったが、檻がないと不安になる。
    だから、「ガールズブラッド」の檻で戦っていると、生きている気がした。
    一方で、「誰かに檻から出して貰いたい」と望んでもいた。

    そんなまゆを救い出してくれる人物が現れた。
    結婚マニアの男性で、しかもその日に会ったばかりだった。
    まゆは、彼の手を取る。

    「死体」と表現されたものは、まゆがつけていたグローブだった。
    檻の象徴だったものを捨てて、まゆは「ガールズブラッド」を辞めてしまう。
    その後のことは語られていませんが、(皐月の話で、電話があったようですが)まゆちゃんが幸せになれたらいいなと思います。

    ◆ミーコ、みんなのおもちゃ
    当作の元レーベルはファミ通文庫のようです。
    ライトノベルでこの設定は過激だと思いますが、最近のラノベはエロがえげつないようですからねえ(笑)

    ミーコはSM女王のアルバイトをしている。
    奴隷として通っているのが、廃校の体育館でやっている道場の師範代だった。
    まゆの話の印象では、「ミーコと師範代はデキているのかな」とは思っていましたが、主人と奴隷関係だったとは驚きだよ!!!!

    ミーコは見た目は派手だが、実は真面目で几帳面である。
    試合でも、実力はあるのに客を喜ばせる演出を優先にさせていた。

    ミーコは昔から、相手の夢や物語に付き合っていた。
    それは、今も続いている。

    「赤×ピンク」というのは、母親に二階から投げられた時に咲いていた花のことかな。
    ミーコは、全編を通しての主人公かもしれません。

    可愛がっていたまゆが檻から逃げて、ミーコはショックを受けます。
    皐月のところに転がり込んで話をするうちに、ミーコは何をやりたいのか考えるようになります。
    SでもMでもなかったミーコは、「ミルコのような格闘技をやりたい」と思います。
    女王様のアルバイトは辞めましたが、プライベートで師範代とのプレイを続行しているのかが気になるところです。

    ◆おかえりなさい、皐月
    皐月は女嫌いで通っているが、性同一障害だった。
    自分は男だと思っているのに、裏切るように体は女性化していく。

    エロ本を母親に見つけられたことで、皐月は己を恥じて家出し、空手を辞めていた。
    千夏という女性と出会い、彼女に本性を見破られたことによって、皐月は両親にカミングアウトする決意を固める。

    両親の反応が気になるところです。
    レンタル屋のオッサンが鬱陶しいと思いました。

  • 読了

  • とても好きな桜庭さんの作品。
    少女から女性へと変わっていくような
    特殊でありながらも、なぜか共感できる。

    ミーコが救われないような気がしてしまうのが悲しかった。

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プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

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