推定少女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3173
レビュー : 325
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281038

感想・レビュー・書評

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  • 誰にも定義されないで。

    桜庭一樹らしい小説。マルチエンディングなのも面白い。ラノベ寄りだなぁ、と思っていたら、最初はファミ通文庫だったそうです。なるほど。

    巣籠カナは義父を「撃ってしまい」逃走を図る。そこで出会った記憶喪失の美少女、もしかして宇宙人かもしれない「白雪」と秋葉原を目指して逃げ続ける。「電脳戦士」のお兄ちゃんと別れ、アキバの『ブラック・パイレーツ』で出会った「火器戦士」千晴に助けられながら、補導員や警察、評論家からも逃げて、カナはどこへ行くのか。

    説明できないいろいろなこと。大人から言わせれば、悩むにも値しないくだらないこと。荒唐無稽、夢のような、非現実的な話。でも、中学三年生には重要なのだ。あの頃を思い出すと、全然違う自分が「ぐるぐるして、馬鹿みたいで、ホント何考えてたんだろう」と冷静に言ってきます。わたしも宇宙人にさらわれて別人になったのかもしれない。白雪が誰かなんて、もはやどうでもいい、そんな大人に。

    エンディングはボニー&クライド的な「Ending I 放浪」が一番しっくりきますが、「Ending III 安全装置」が、角川文庫としては落ち着きの良いところなのかと。

  • 『砂糖菓子~』を連想させるような、独特な内容でした。終わりも三種類あり、読み終えて、とても不思議な感じがしました。

  • 桜庭一樹の極初期の長編。奇想天外な展開ながら、面白く、ワクワクしながら読みました。
    子供の成長物語としても面白かったです。

  • SF要素が含まれているのですが、ちょっと桜庭作品には合わない感じがしました。

  • 好きな椅子に沈み込んで何時間でも本を読んでいられたらいいのに

  • SF的とはいってもハードSFの類ではない。『砂糖菓子』と同様、大人になるまでの中途半端な位置にいる少女の苦悩が如実に描かれている。子供を馬鹿にして物事を自分たちに都合よく判断しようとしかしない大人や、反対に子供の自分を捨てきれずにぐずる大人、子供の気分をわかったつもりでいる大人への目線がリアル。こちらはミステリアスな雰囲気が強く、より物語にのめり込めた。百合好きな人は絶対に読むべき。

  • 逃げなきゃいけない事情を抱えた二人の少女。
    二人でなら逃げられるよ、なんて。
    どこまでも追いかけてくるナニカ。
    ともに逃げる綺麗で正体不明な少女。
    逃げている。
    分からないまま、逃げる。
    どこへ。いつまで。
    大人になることからは逃げられない。
    分からない。
    分からない。

  • この終わり方は反則と思ったけど、あとがきを読んで事の経緯を知って大人は大変だなと思ったりする。

  • 少女は読者に
    問いかけているように思える。
    大人とは何なのか、と。

    主人公のカナはきっと、
    「つまらない大人」というものに
    辟易しながらも、その心の中では
    自分もいずれそうなるのだという
    悲観(不安?)があったのだ、と思う。

    20歳、法律的には大人になって、
    この本を読んでみたけれど、

    読了後に残ったのは
    強く、そしてどこか悲しい余韻。

    自分は、少女達の言う
    「大人」になりたいのか、
    「子供」でいたいのか、

    どっちなのだろう。

  • 家出少女の「ぼく」と、ダストシュートの中から出てきた「白雪」の話。
    途中から、女の子みたいにきれいな少年「千晴」も加わり、
    身勝手な大人たちと宇宙人に翻弄されるお話。

    大人になるっていうのは、どうも気持ち悪いものだ。

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著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

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