推定少女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3175
レビュー : 325
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281038

感想・レビュー・書評

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  • あの違和感と反発。
    社会に有益な人間になれという無言の圧力への。
    欲望の視線に曝される女という生物への。
    そんな思春期の心の揺れをキッチュにポップに描いた作品です。
    幻想小説のような感覚があります。
    エンディングはⅡとⅢのほうが好きですね。
    不安を抱えながらも現実を受け入れ、大人になっていく…快いエンディングでした。
    Ⅰのエンディングは逃避行の続行で成長を否定していますよね。
    大人になってみれば、大人ってたいしたもんじゃないし、それほど悪いものでもないと分かるので、子供のままがいいというのは抵抗があるな〜。

  • ラストが分かりずらかったんですが面白かったです。
    主人公の心理描写がとても良かったと思います。ただ、白雪がどうしても砂糖菓子の藻屑に見えました。

  • 砂糖菓子と同様この作品も思春期の少女、子供と大人の境界線で絶望的にも見える、先の見えない戦いに晒されている。この閉塞感の中で生まれる友情が、そんな安っぽいものではないのだが、永遠に続くことがないからこそ思春期だという。そして悩みなんてなくていいわよねと言う側に回る。人生の、ほんのひと時の、やはりこれは輝きなのだろうなと感じた。

  • SF風の内容になっていて子供っぽいと思う人がいるかもしれませんが、こういった夢のある話は私が好きな本の1冊になりそうです。

    常に謎をかかえているキャラクターが謎のまま謎の行動をとる。
    ゲームの世界だな思う場面もいくつもあるが、それがコミカルな感じでまた読み進めてしまう。読み進めることで娯楽を感じることができる楽しい1冊です。

  • 誰もが絶対に経験する「子供」
    決して自由ではなかった。だけど、あのお姉さんの言葉は沢山使う。
    巣籠カナと同じ15歳だけど思い出してみると
    自由はなくて大変で苦しくて戦ってた事だってある。
    今もそう。あの言葉はもう使いたくないな。自由って難しいなあって。
    この話は凄い死っていうのを考えた。
    読み終わって怖くなって今すぐにでも家飛び出して
    何処かへ行きたくなった。
    でも、でも、お兄ちゃんも、千晴も、白雪もいないのだ。
    だから私はひっそりと死に対する怖いを感じながら死ぬまで戦うんだ。

    私としては、「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」を先に読むとパンチの三倍のキックを10回くらう気分になるのでおすすめです。
    とても考えるんだ。

  • 13067

  • 「巣籠カナは、傷つくのがうまい」

    「だけど戦うのはヘタ。とてもヘタ。
     自己主張するのも、反論するのも、
     怒ってみせるのもヘタ。
     ただ傷つくのだけ、すごくうまい。」

  • 七竈はこえられないな

  • 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』や『少女には向かない職業』のようなジュブナイル小説だと思って読んだら驚いた。途中からまさかの結末へ。しかし、後書きで桜庭さんご自身が書いているような子供の気持ちはこの作品も同じ。私はもう大人だけれどこの感覚を忘れたくないと思う。

  • 子どもの無力さと、大人のいう無力さは、圧倒的にその質がちがう。大人が参加してルールをつくって動かしている世界では、子どもには逸脱しないことだけが求められて、肉体的にも社会的にも力はないし、抵抗しようともがいているうちに、気がつけばその世界の構成員に仲間入りしちゃってる。その頃にはすっかりぽっかり忘れてしまっている誰にでもあったはずの少女時代(少年時代)を、白雪は思い出させてくれる。
    ほんとうに軽い小説(重い軽いっていう形容が正しいかはわからない)なのに、言葉のひとつひとつに不思議なほど力があって、逃げよーぜ、の手を、うっかり取ってしまいそうになる。
    甘さ、というのは『砂糖菓子』から続く少女のテーマなのかな。面白いなあー。


    「したたかになれば、きっと、この先も生きていけるよ」(p.62)

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著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

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