推定少女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3189
レビュー : 328
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281038

感想・レビュー・書評

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  • 思春期が終わったって戦場は終わりはしないのだ。
    戦って戦って戦って死ねって大人たちは怒鳴るけど、生きてるだけでせいいっぱいなのに、ひとかどの人物になったり誰かを愛したり子供を産んだり社会の役に立つなんてそんなの無理無理、頑張れない。
    みんな、忘れちゃってるのかなあ……

  • 主人公の家庭が自分の家庭とよく似ていたので、
    よく気持ちが理解できました。
    話がわかりやすく、スリルもあり、どんどん読み進めることができました。
    違うパターンのエンディングも用意されていておもしろかったです!

  • 大人じゃなく女じゃなく、幼い女の子「少女」を書くのがこの人はじょうずだなと思います。でも後半の展開に驚きを隠せなかったです・・・。

  • ダストボックスで出会った少女が、拳銃を持っていたこと、宇宙人?誘拐された少女?と正体不明なだけでもわくわく。
    ゲームの世界のようなスピード感がたまらなく、どうなるの?早く続きが続きがとページをめくると、エンディングが一つのストーリーなのになのに3パターン。
    作者の想像力にたまげちゃいました。

    • 山本 あやさん
      うわー、なんだか想像を超えちゃう感じで楽しそうーー♡

      桜庭さんの文章ってするっとココロに入りやすくて
      読みやすいし、わくわくするよねーっ。...
      うわー、なんだか想像を超えちゃう感じで楽しそうーー♡

      桜庭さんの文章ってするっとココロに入りやすくて
      読みやすいし、わくわくするよねーっ。
      ワタシも読みたいーー[*Ü*]♡
      2012/09/19
  • 逃亡するカナ、裸でゴミ箱にいた美少女・白雪の逃亡劇。三つのエンディングが用意されているが、前の自分ならどれ選ぶかな?とふと思うけど、分からない(タイムマシンほしいな)。逃亡中はもう何がなんやら。でも、あぁうん、そうそう、と。思春期時代の気持ち。この小説読んだら、少し思い出した。もうすっかり忘れている。あれから5年経つのか…。かつての自分を忘れない装置がカナにとって、あの白雪が作ったドールであるように私にはこの本がそれなんだ。だからまたいつか読み返すと思う。でも、あのカップルの女性みたいに忘れるんだろうな。大人って何なんだろうね。いつ大人になるの?適当な歳とったら大人か?「愛してる」と言えるようになれば大人か。あっ…‼今すごく大人になりたくない!って気分。あの頃を忘れて大人になりたくない。忘れちゃいけない。
    この本読んだら、次の本読む前に時間を少しあけてほしい。きっと何かあると思う。
    ちょっと衝撃的。

  • とある事情で、義父を矢で射てしまい、家を飛び出した、十五歳の少女、巣籠カナ。
    逃げ込んだダストシュートの中で、記憶喪失だという、謎の美少女と出会います。
    カナは彼女を「白雪」と名付け、共に逃亡する事に。
    新たな出会いや別れ、更に、現実とも幻覚ともつかない、不思議な体験をしつつ、二人の少女は逃亡を続けます。
    男の子とでは絶対に無理な、女の子二人だからこその、逃亡。

    『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』と近い感覚でした。
    自分の十五歳の頃の気持ちが思い出されて。
    決して忘れた訳ではないんだけれど、でも、ああ、私は大人になってしまったんだ…と、しみじみ感じました。

    作中、カフェで隣に座っていた女性が、「いいわね、あれぐらいの年って。楽しそうで、悩み事なんてなくて」と言い、白雪がキレるシーンがありました。
    白雪は、女性に銃を突きつけ、「おねえさん、十五歳のとき楽しかった?悩み事、なかった?あったでしょ」と言い、女性に謝らせます。自分達にではなく、十五歳だった時の、その女性自身に対して。
    そう。今だって、十五歳の時だって、いつでも、真剣な悩みはありました。
    ただ、悩み事の内容が違うだけ。
    大人の悩みは、自力で戦い、解決しなくてはならないけれど、十五歳の悩みは、非力な自分との戦いでもあるのです。

    作中で、もう一つ、「ああ、そうだった」と思い返した文章。
    「毎日どこかで、ぼくたちは大人にころされてる。心とか。可能性とか。夢見る未来とかを。足蹴にされて踏みつけられて、それでもまた朝になったら学校に行かないといけない。そういった殺戮は、日本中いたるところで毎晩のように起こっているんだ。」
    そんな大人たちに立ち向かえる唯一の武器は、実弾。
    決して、甘い甘い、たった十五歳の放つ、砂糖菓子の弾丸では、大人たちには届かない。

  • ファミ通に連載された少年少女向けSF。ラノベと呼ぶかジュベナイルと呼ぶか微妙なところ。

  • 謎の少女と出会っての逃亡劇。彼女は精神異常者なのか、宇宙人なのか、ロボットなのか・・・?

    わけのわからないまま逃亡する思春期の少女を通した歪んだ世界。結局主人公は元通りの生活に戻るも、一連の奇妙な出来事は彼女に何をもたらしたのでしょうか?

  • ずっと少女でいるために必要だった家出。
    そこで出会った人たちも、そこで起こった出来事も結果的にはカナが大人になるきっかけとなっていく。
    ラストまで大人になりそうでなれない、子供のままでいれそうでいられない、不安定な状態でそこが愛おしく感じる。
    大人になることはつまらない自分を認めること。だから純粋なままの子供でいることを願ってしまう。

  • 桜庭一樹の極初期の長編。奇想天外な展開ながら、面白く、ワクワクしながら読みました。
    子供の成長物語としても面白かったです。

著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

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