GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)
- KADOKAWA (2009年9月25日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044281069
作品紹介・あらすじ
前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。彼女の頭脳は学園の難事件を次々解決してゆくが、ある日ヴィクトリカと一弥は豪華客船に招待され、そこで本物の殺人事件に遭遇してしまう。やがて彼ら自身に危機が迫ったとき、ヴィクトリカは-!?直木賞作家が贈る、キュートでダークなミステリ・シリーズ。
感想・レビュー・書評
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中学校の司書としては、桜庭一樹を一度は読まなければ思っていました。
これはどう言う意味?どう言うことと思いながら、どんどこ読みました。面白かったです。
主人公の少年一弥は真面目で正義感に溢れ、相方の少女ヴィクトリアは天才ゆえか美少女ゆえか貴族ゆえか、容赦なく一弥を振り回します。そんな二人のやりとりも伏線がある構成も、怖くてグロい話も中高生が大好きだと思います。
誰にも読まれないで、ひっそり本棚に収まっているのは勿体無い。
先ずは文芸部の男子に薦めようと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アニメの一話を観て面白かったから、小説に移行して読み始めましたが、想像以上に面白くてはまってしまいました。少しグロめな表現があるけれど気にならないほどには練られた展開にひたすら惹かれる一方でした。ヴィクトリカのかわいらしさも言葉だけでよくここまで表現できるなと感心するほど伝わってきましたし、全体を通して良い作品だなと思いました。
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謎解きホラーゴシックロマンス。
桜庭一樹はこういうラノベチックなものも書けるんですね〜。この人も多才だは。
中高生の頃に読んでたら間違いなくどはまりしてました。中二な方にお勧めな一品です。 -
前から友達に勧められていたのですが、その表紙からか美少女探偵と普通の少年のラブコメミステリーなのかなと思い読んでいませんでした。
しかし、いい意味で裏切られました。
ページをめくる手が止まらない。
続きが楽しみです。 -
なかなか良いかも
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主人公二人のやりとりが可愛くて微笑ましい。時代背景の設定がいい。現代物だったら甘すぎてきつかったかも。桜庭さんならではのラノベ風ミステリ。シリーズ別作品を読みたいけど、イラスト付きはやなので新刊待ちます。
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時代設定は第一次世界大戦直後。
舞台はスイスやフランスと国境を接する架空の王国。
貴族の子どもたちが通う名門校に留学した日本人の男の子と、そこの図書館にいる謎の美少女の謎解きの物語。
ゴシックってゴシック&ロリータのゴシックかとなんとなく思ってたけど(表紙もそんな雰囲気だし)綴りが違うんですね。
って解説読んで知ったんですが。
でもどういう意味なのかは不明・・・。
ライトノベル風味でさくさく読めます。
探偵役の女の子がいわゆるツンデレ美少女なんだけど、萌え系じゃなくて露出度ゼロの超頭脳キャラ。
ワトソン役の男の子も、可愛くて好感が持てます。
二人の間にある奇妙な友情のような距離感もいい。
会話のテンポとかキャラだけじゃなくて、話もしっかり作りこまれてるので面白いです。
さすが直木賞作家。
謎解きはすっかり騙されて、終盤になるまで過去と現在の人物がつながりませんでした。
いつも推理もののミスリードにすぐ引っかかる私。
我ながらいい読者かもしれない・・・。
最後になって時代設定がしっかり意味を持ってきたのにもオドロキでした。
作家さんは雰囲気だけで舞台を設定してるわけじゃないんですねえ。
シリーズたっぷり出てるので、これから続けて読む楽しみができました。 -
安楽椅子探偵ということで、謎ディナーのように家にいながら謎を解く連作短編かと思っていたら、後半の展開に置いていかれそうになった。
たしかに最初の章は安楽椅子。
日常推理からはじまり、刑事が持ってきた事件についてささっと推理してみせる。
その内容が比較的簡単なものだったから、こんな感じですすむのだろうと安易に構えていたところ、血なまぐさい事件に巻き込まれてしまったのだ。
元がライトノベルなせいか、登場人物は個性的な面々。
会話はおもしろく、推理もわかりやすい。
絵と登場人物の可愛さと比べると、事件の陰惨さが目立つ。
今後もこんな感じのホラーテイストが続くのだろうか。
最終的にはどう終わるのだろうか。
アニメも気になるところだ。 -
桜庭作品読了二作目。
始めに読んだのが『赤朽葉~』だったせいもあるが、桜庭一樹としては軽いかなと思う。
ミステリではあるが、謎解きが優しすぎると思う。
かなり分かりやすいように書かれている。
もともとライトノベルとして刊行されたこともあって、文体も軽い。内容のグロテスクさがあまりおどろおどろしく書かれておらず、最後の事件背景部分がかなり奇抜だと思うのに、もったいないな、と思ってしまう。
ただ、ライトノベルらしいキャラクターたちの軽快さはこの作品の魅力だと思う。
主人公も脇のキャラクターも、いい意味でアニメのような極端なデフォルメがされていて、面白い。
どうしても萌えイラストが苦手でライトノベルには手を出せなかったので、角川文庫で刊行されたことはとてもありがたい。
読後に若干物足りなさがあるが、世界情勢を取り入れたところ、読者にはっと気付かせる部分を残してうまくだまして話を進めるところなど、プラスマイナスで評価は★3つにしてみた。
解説にシリーズ5作目がすごいとあったので読んでみようと思うシリーズである。
かなり前に書かれた作品なので、シリーズの後半に向けて、作者の変化があるか楽しみ。 -
舞台は前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。
日本から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会ったことで、様々な事件に巻き込まれていく。
初めて読んだ桜庭作品。
ライトノベルでとても読みやすく、すいすい進みます。
本格的なミステリが好きな人にはお勧めできないけど、ミステリ入門者にはいいかも。
舞台も架空の国でファンタジーっぽいので、そういうのが好きな人にお勧めです。 -
この本はアニメやコミックで見る前に読むべきである。小説だからこそ人物の姿を想像できるわけで、それが実はこの豪華客船で起こる事件に大きく影響する。皆無分からない状態で読むことを勧めたい。
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金髪に碧の瞳、ゴスロリに身を包んだお人形のような容姿に天才的な頭脳と
ドSを併せ持つ美少女ヴィクトリカと、日本から留学してきた日本の男の子、久城 一弥。
ちょっと頼りないところもあるけど、強い正義感と誠実さで
ヴィクトリカに振り回されつつも、2人で難題の事件を解決しながら絆が
生まれていくのも読んでいてうれしくなったり[*Ü*]
難事件の混沌をヴィクトリカの天才的な頭脳の中で再構成して言語化していく過程が、
ライトノベルならではのラフだけどドキドキしながら楽しめるバランスですごくよかった~!
学園内にあるヴィクトリカのいつもいる図書館塔最上階の風景や2人のまわりの
空気や光を想像することにたっぷりと時間をかけて楽しかったし静かなおもしろみと一緒に
いつも同時に存在している孤独の色もこれからどう変化していくのか
シリーズを読み進めるのが楽しみです[*Ü*]-
こちらの本をあやたんの本棚で見つけて、すぐに図書館で借りて読んだのですが、本当にこの物語は楽しくって、わくわく度が高い作品でした。
えぬは...こちらの本をあやたんの本棚で見つけて、すぐに図書館で借りて読んだのですが、本当にこの物語は楽しくって、わくわく度が高い作品でした。
えぬは推理ものとか読んだことがなかったので、刺激的でこの本に出会うことができなかったらずっと推理ものを読まないでいたと思います(><)。
あやたんに感謝です♪。2012/09/12
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学園の図書室に閉じ込められた貴族の少女と、真面目な軍人の三男の少年。探偵小説。
少女と少年のやり取りが軽快です…が、あまり自分の好みには合いませんでした。
幽霊船の話。 -
ようやく手を付けました(笑)ラノベ発だから軽い感じで読めるかなーと思ったら、割としっかりした古典的ミステリな骨格。10年前の事件とリンクして船で起こる惨劇。やや大雑把に片づけた部分もあったけど、読みやすかった。あと所々で登場する、常に手をつなぐ警部の部下二人が気になります。
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軽い読み心地なのに緊迫感もミステリ情緒もいっぱいの小説。
生徒から借りました。
ヴィクトリカが可愛いです。
かしこくてかわいくて婆さん声で小さくてふてぶてしい。
主人公二人組が、二人揃って愛らしくていい。
舞台設定が素敵。続きが気になります。 -
時は一九二〇年代、舞台はヨーロッパの架空の小国ソヴュールの首都ソヴレムにある聖マルグリット学園。主人公は極東の島国からの留学生、久城一弥。軍人一家の三男にして末っ子……のくせにどこか天然が入っていて、感受性豊かなくせに鈍感なところも多く、女の子に優しく、女の子にしょっちゅうからかわれている……くせに、いざというときには、あまり凛々しくないけどそれなりにそれっぽい気骨を見せてくれる……という絶妙なキャラ。その相手役、というか、このシリーズの探偵役は、聖マルグリット大図書館の最上階に軟禁されているヴィクトリカ。全身が知性と理性と分析力のかたまりのような才媛で、舌鋒鋭く、皮肉屋で、攻撃的で、まるでかわいくない……くせに、容姿はとてもかわいくて、ごくたまに見せる弱気なところもかわいい……という、これまた絶妙なキャラ。このふたりがくり広げる、ワクワクハラハラをはるかに超えた恐怖探偵小説。――解説(p.299)より
お約束の展開とキャラクター、ラノベっぽいノリ、微妙……と思ってたのに後半割りと面白く読めてしまった。不覚。
しかしあのミスリードはやはり微妙ではないか……?
続編を読むか考え中。 -
ずっと気にはなっていたのだけれど、なんとなく手をつけないでいた本。あー、なんでもっと早くに読まなかったんだろう。と後悔するくらい面白かった。
ミステリー、ホラー、グロ、ラブコメすべてがぎゅっと詰め込まれていて、それなのにすべてが活きているのだから本当にすごい。
一弥とヴィクトリカの会話がかわいらしくてくすりと笑わせてくれるのが良い。テンポが良いから、読んでいてとても心地よい。
この本と出会えてさらに読書の楽しみが増えたな。シリーズ制覇するのが今から楽しみすぎる! -
ラノベと小説の中間、ラノベ寄り。
ミステリーかといわれたらミステリーなんだけど、全然驚きはなかったなぁ。
古い作品だから?展開も読めるし、トリックも使い古されたものだし…
あまりにもあからさまなヒントも多かったので、本来はもっと対象年齢低めの始めてミステリーを読む人向けなのかも。
また探偵役の子が天才という設定なのに凄く当たり前のことしか言わず、かつ補佐役の子がいちいちそれに驚くというのもあからさま過ぎて…
つまらなくはなく、たしかに面白かった。でも稚拙でした。
ラノベ好きの、または小・中学性でミステリ初心者だったらはじめて読むには面白いし、自信を持って薦められるかと。
本好きの大人にはあまりお薦めしません。
著者プロフィール
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