GOSICKV-ゴシック・ベルゼブブの頭蓋- (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2338
感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281113

作品紹介・あらすじ

"君は、わたしを捜せないかね…?"あの日の囁きが予告であったかのように、突然学園から消えたヴィクトリカ。遠くリトアニアの修道院"ベルゼブブの頭蓋"に幽閉され、ゆっくりと弱ってゆく彼女を救うため、一弥はひとり旅立った。豪華列車で出会った奇妙な客たち、遠い戦争の記憶。謎の夜会"ファンタスマゴリア"の血塗られたショー。かつてこの地で何が起こったのか。そして、一弥とヴィクトリカの運命は-。

感想・レビュー・書評

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  • 全体のストーリーは可もなく不可もなくなんですが、ヴィクトリカのお母さんがでてきたり、舞台が学園から変わったり、何より一弥のヴィクトリカに対する生きる意味の答えが素敵すぎて、それだけで価値がある一冊です。

    一人の女の子のために、
    一人の男の子のために、
    世界のために生きるのもいいけど、
    誰かのために生きるのも悪くないはず、
    とこの時代に言い切れる一弥が素敵なんです。

    それにしてもこれを飛ばして6を読まなくて良かった。

  • ヴィクトリカはやっぱり顔に出さないが、一弥とお互いに信頼し合えている事がわかる作品で心が温まった。何故「形見箱」で国の大きなふたつの組織が動いているのか、またそれをコルデリアはなぜ両方に渡したくないのかがとても気になった。会えないけれど親と子がそれぞれを思っている愛情を感じられてほっこりした。

  • 謎解きは相変わらず平易だけど、一弥くんが今まで以上に「熱い」。眩しいぐらいだわ。最後に起こったらしい事件も気になるし、早く続きを読みたい。
    ...ただ、オビの宣伝文句は駄文だと思う。

  • 「ゴシック」と名乗るくらいだから、これは登場させなきゃね、というモチーフと言えるでしょう、ということで、ファンタスマゴリア(幻灯機)が登場。

  • 感想はまとめて最終巻へ!

  • 物語の一つが終わり、始まる。
    なので、謎が残っているので評価しにくい。
    二人のやり取りは定形化している。もう少しハネてもいいかも。

  • GOSICK5
    バルト海沿岸にそびえる修道院で催される魔術の夕べの最中に起きた不可能犯罪。
    図書館からヴィクトリカがいなくなった。ある人をおびきよせるため、修道院に移送されたらしい。そこでヴィクトリカは読まず、食べず、ただ弱っていくのみとなっている。僕連れて帰る!ということで、ベルセブブの頭蓋へ。首都から電車一本で行けるのだ。
    意外とすぐ見つけ出せる。誰をおびきよせようとしているか知ってるヴィクトリカは吠えることをしなかったのだ。
    ママ登場。会ったのは久城だけ。紫色の指輪を託される。
    脱出。

  • 今回も面白かったです。前作から少し間を空けてしまったのが、残念でならない。過去と現在が絡み合い一気に物語が進んでいるので、すぐにでもシリーズ制覇してしまいたい気持ちと、読み終えてしまうことへのさみしさが入り乱れる…。
    やっぱり、一弥とヴィクトリカのコンビは最強。気を抜いてしまうと、顔がにやけてしまう。保護者的な立場から2人の成長を楽しんでしまう。今回でかなり2人の絆が深まったと思うので、今後の展開も楽しみだ!

  • ヴィクトリカが学園から修道院へと連れ去られてしまって、それを迎えにいった一弥と脱出する話。
    やっと出てきた両親とか、それらに会うこともないヴィクトリカとか。
    脱出出来たけど、脱出したはずの列車でも別の事件に巻き込まれて6巻に話は続く。

    何だかんだと仲良くなってきてるのがかわいい。

  • アニメを先に視聴済みだけど、やはり面白かったな。
    今回は事件よりも久城とヴィクトリカの未来に関わる話が中心だった。しかし、世界的な情勢は危うい雰囲気のようで、再び世界大戦が始まろうとしているんだろうな…
    さて、小説版では2人の未来はどうなるのかな?
    [more]
    現代の価値観ではかる事が間違っている事は理解しているが、やはり久城の長兄が語る男らしさが『国の為に働く』である事には違和感を感じてしまうな。まあ、当時の日本はそういう時代だったという事なだけだよね。
    久城が父兄の教えから脱却し、ヴィクトリカを守って行くと決意した事は大きな前進だ。
    今後はヴィクトリカと2人で大きな嵐を乗り越えられといいんだけどな。
    そして、帰りの汽車での事件は次巻に持ち越しみたいだね。残念

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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