GOSICK VII ゴシック・薔薇色の人生 (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281151

感想・レビュー・書評

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  • コルデリアの過去とココ王妃の事件の間で、小さなヴィクトリカが父親と対峙する。そこに自然と寄り添う久城。この二人はずいぶん安定したなぁ。よく走った、一弥。えらいぞ。コルデリアはずいぶん悲惨な囚われ方をしていたのだなぁ。ブロア侯爵ひどい。赤毛のブライアンの秘密は先延ばしした割にはやっぱりそんなことか、ていう。ラストのクリスマスプレゼントに纏わるお話は次へ持越しなんだろうか。終幕とかで明かされると思ったのに。

  • 913.6 サ 登録番号8261

  • “「この件は危険だ。君もかかわらないほうがいい」
    「でも、ぼくはかかわるよ」
    一弥が静かな声色で即答したので、ヴィクトリカはびっくりしたように瞬きした。
    両腕を組んで、一弥が、
    「ぼくは、君が巻きこまれるすべてのことにこれからもかかわっていくんだ。君の父、ブロワ侯爵とも、海水に覆われていく<ベルゼブブの頭蓋>で話したし、灰色狼のブライアン・ロスコーとも学園の時計塔で対峙した。ぼくという男はもうとっくに、君という非凡な存在を巡る世界の因果の輪に囚われているし、そのことを怖がってもいない。ぼくには、なによりも君が大事だから」
    「でも、でも、だめなのだ......」
    「君は優しいね。それに、案外、臆病なんだ。毎日、ああやって書物の海を自在に泳いでみせるくせに。実際の出来事に身近な人を巻きこむのをすごく怖がってる」
    「......」
    「一人ぐらい、いてもいいじゃないか。君の人生に。君のすべてに進んで巻きこまれていく、おせっかいな友達が。それでも君を守ろうとする、平凡な男が。ただ一人」”

    この辺りからアニメを先に見たから展開は知ってた。
    コルデリア視点があったの良かった。

    “この人たちは味方だ。わたしを助けだしてくれた。
    頭ではそう思うのだが、総毛立つような恐怖がふいにわたしのからだを捉えた。それから逃げられなくなった。
    もう何年ものあいだ、わたしのそばにいるのは男ばかり。それもわたしを迫害したアルベール・ド・ブロワと、薬を打ち続け、最期には娘を取りあげた医者、おかしな貴族たち......。
    わたしから奪うものたちばかりだった。
    恐怖にかられ、ベッドから飛び降りた。長い間、ろくに栄養も与えられず、鎖につながれていたわたしのからだは、かつてはあんなにも若く、元気に歌って、踊り、心の命じるままに自在に動いたのに、ほんの二、三歩の動きでさえひどく重く、骨がきしんだ。
    ブライアンたちが同時に、
    「——動くな」
    「——骨が、折れる。君のからだはゆっくりと回復させなくては」
    「——それに、俺たちは味方だ」
    「——古代セイルーン族の末裔。なつかしき灰色狼たちの国。いまはもうアルプス山脈の奥にちいさな村を残すだけ」
    「——俺たちは同胞に危害を加えない」
    「——君に、けっして」
    わたしはきしむからだを揺らして、逃げた。
    男だ。男の声がする。
    同胞?都会の、貴族の男のようなことはしないと?四肢が恐怖と痛みに悲鳴を上げた。”

  • 劇場の雰囲気とか、いいですねー。
    リヴァイアサンがらみの話が好きかも。ゴシックで。

  • クリスマス直前の気分に華やぐ聖マルグリット学園。だが、外の世界では「2度目の嵐」が迫りつつあった。父ブロワ侯爵によって首都ソヴレムに召喚されたヴィクトリカ、心配で後を追う一弥。ソヴュール王国最大のスキャンダルにして謎、王妃ココ=ローズの首なし死体事件に挑むふたりに侯爵の謀略が…。豪華劇場に過去と現在が交錯し、大いなる罪が暴かれたとき、世界はその様相を変える。ヴィクトリカと一弥の運命は―(amazonより抜粋)

    やっと終わりが見えてきたと思います。
    本編シリーズ第7弾。
    謎がじょじょに解き明かされていくのは面白いですが、それでも長いです・・・。

    桜庭さんのこの軽いタッチの書き方がやっぱり好きになれない。
    桜庭さんももっとしっかりとした文章が書けるはずなのに。
    対象年齢をグッとさげた小説のせいか、見事にそのてんを書き分けられているのは凄い。

  • 久し振りに手応えを感じるゴシックシリーズだった

  • アニメ化されてイラストが表紙で発売されているようですが
    私は断然こちらの表紙のが好きです
    どんどん終わりに近づくのが判る。
    桜庭さんは楽しんで書いているんだろうか
    別れを惜しみながら書いているんだろうか
    ふと思った

  • 割かし真面目にミステリーやった印象。

    そっくりさんが出てくる話といえば、ねえ……

  • 2011/09/17
    自宅

  • いよいよ佳境

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著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

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